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デジタル技術を駆使した五感に訴えかけるミュージアム「アサヒビールミュージアム」
- 公開日:2022.08.02
- 更新日:2024.11.21
- LEDビジョン
普段は見られない食品や飲料の製造現場を間近で見ることができる工場見学。コロナ後は多くの工場が見学中止となっていましたが、再開されつつあります。
今回は、アサヒビールがデジタルサイネージなどを活用し、ツアー客に超没入体験を提供している事例をご紹介します!
この記事の目次
全長17メートルの大型デジタルサイネージや、4面の大スクリーンで工場見学!
見学ツアーは、「イントロダクション」と呼ばれる長い通路から始まります。
薄暗闇のトンネルには赤色のラインが先まで走り、ツアーの工程で紹介する内容を順に記したボードやサイネージが明るく浮かび上がり、まるでテーマーパークにあるアトラクションに向かう通路のようで、ツアー客の期待を高めます。
PROJECTION MAPPINGエリアでは、仕込釜にプロジェクションマッピングを行い、釜や槽の中で何が起こっているかを外から視覚的に理解可能です。
「スーパードライ シアター」では、全長17メートルの大型デジタルサイネージで「スーパードライ」ができるまでのストーリーや、「スーパードライ」で楽しむ飲用シーンなどを上映。そして最大の売りがスーパードライの缶の上に乗った目線で、充填工程の圧倒的なスピード・スケールを感じる、その名も「スーパードライ ゴーライド」。
4面の大きなスクリーンにより、ジェットコースターさながらの超没入体験が楽しめます。デジタルサイネージを活用すると、表現の幅や視認性もあがり、ツアー客に没入体験を与えることが可能です。
工場でのデジタルサイネージは使用手段が豊富
今回紹介した例のように、デジタルサイネージは空間演出にも使用できますが、それ以外にも活躍手段は豊富です。製品の生産スケジュールや、進捗状況を視認性の高いデジタルサイネージに反映することで社内の人達に広く共有でき、スケジュールが円滑に進むことができるようになります。
また、機械の操作方法、注意点などをモニターに映すことで、事故を防ぐことが可能です。その他にも、映像の切り替えが簡単にできるので情報共有や社員教育へのツールとしても活躍します。
五感に訴えかけるミュージアム
佐藤館長は、「工場見学はどこも似ているとの意見があった。客が主役でいろいろな体験をしてもらうことが狙いで、デジタル技術を駆使した」とリニューアルのコンセプトをインタビューで語っていました。
これまでの単なる工場見学から進化し、デジタル技術を駆使した五感に訴えかけるミュージアムを目指したといいます。
アサヒビールミュージアム
大阪・吹田市にある「アサヒビールミュージアム」は、年間15万人が見学に訪れる人気施設です。2年以上コロナで閉鎖となっていましたが、4月25日から1日50人限定でリニューアルオープンしました。
「記憶に残る最高の一杯に出会える場所」として、吹田から始まったアサヒビールの歴史から製造工程、そして新しいお酒の楽しみ方まで体験することができます。6月末時点で、既に7月の見学ツアーは満席となるほどの盛況ぶりをみせています。
見学施設のあるアサヒビールの工場
デジタル技術を用いてリニューアルした吹田工場の他にも、アサヒビール工場は北海道、茨城、博多にもあり、現在、吹田と茨城で工場見学ができます。
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