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展示会ブースの最適な通路幅は?快適な動線設計を解説
- 公開日:2023.06.28
- 更新日:2024.10.11
- 展示会
展示会でブースに人を呼ぶには、事前プロモーションや呼び込みチラシ、ノベルティグッズ、コンパニオン、イベント企画、キャッチコピー、デジタルサイネージなど、さまざまな集客手段があります。
しかし、これらの手段は、ブースの手前までしか人を連れてきてくれません。実際にブースに入って楽しんでもらうには、ブースへの入りやすさや、展示品の見やすさが重要です。
本記事では、展示会ブースの通路幅をはじめ、快適な動線設計について解説します。展示会でブースデザインを担当される方は、ぜひご参考にしてみてください。
この記事の目次
展示会ブースの最適な通路幅
展示会ブースの最適な通路幅は、120cm以上とされています。大人ひとりが通るのに必要な幅がおよそ60cmのため、すれ違いを考慮すると2倍の120cm以上となります。
展示会ブースの動線設計で、もっとも基本となるのが通路幅です。とくに通路幅が狭すぎると、来場者は窮屈さを感じるため、ブースに入ってきてもらえないか、入ってもすぐ離脱されてしまう可能性が高いです。
完全な一方通行にするならば、60cmでも良いと思われるかもしれません。しかし、60cmの通路幅は、ブースの外から見て窮屈感があり、ブース内でも展示品を自由に見てまわるのに不便なため、避けたほうが良いでしょう。
せっかく良い商品やサービスがあるにもかかわらず、居心地が悪くて敬遠されてしまうのは、非常にもったいないことです。
ブースの通路幅は120cm以上を確保し、居心地の良いブースを作りましょう。居心地が良ければ人が滞留し、人が人を呼ぶバンドワゴン効果でさらなる集客も期待できます。
展示会ブースの通路幅以外の快適な動線設計
展示会ブースの快適な動線設計には、通路幅以外にも以下のようなポイントがあります。
- ブースの外から見てもわかりやすい動線
- 動線は「左回り(反時計回り)」が人間にとって自然
- 展示品が自然と目に入ってくる動線
これらのポイントをおさえておけば、来場者はブースに入ってきやすく、さらに快適に展示品を見られます。
1. ブースの外から見てもわかりやすい動線
快適な動線設計は、ブースに入る前からアピールする必要があります。来場者は、少ない時間で多くのブースを見てまわる必要があるため、基本的にあまり時間がありません。
そういう忙しいなかで、ブースを外から見たときに動線がわかりにくいと、不安や迷いが生じ、敬遠されてしまう可能性が高くなります。
来場者のなかには、商品やサービスに興味はあるけれども、スタッフに捕まるのは面倒と感じる人もいます。まずは入口と出口をわかりやすくして、開放感を出すことが重要です。
さらに来場者の不安や迷いをなくすために、順路を設定して誘導するのも良いでしょう。矢印や番号表示をすればわかりやすくなります。
1小間ブースなどの小さいブースは、入口と出口が同じになって閉塞感が出やすいです。この場合、ブース内に入ってきてもらうのは難易度が高いため、通路側に展示品を置いて対応できるようにしましょう。さらに詳しい話や商談などを進める段階になったら、ブース内に誘導します。
2. 動線は「左回り(反時計回り)」が人間にとって自然
人間にとって動線は「左回り(反時計回り)」が自然とされています。
陸上競技のトラックや野球のベース、自動車やバイク、競輪、競艇などのレース、社交ダンス、スケート、盆踊りなどは、すべて左回りです。
「心臓が左側にあるから」や「利き足が右足の人が多いから」など、理由は諸説あり定かではありません。しかし、マーケティングの世界では「左回りの法則」として、スーパーやコンビニなどの店舗レイアウトに活用されています。
もちろん、展示会のブースにも使える法則のため、動線設計の際は、ぜひ左回りを取り入れてみてください。
3. 展示品が自然と目に入ってくる動線
快適な動線設計において、もうひとつ重要なのが来場者の視線です。ブース内を歩いていくときに、自然と展示品が目に入ってくるのがベストです。視線の方向だけでなく、高さも考慮する必要があります。
ブース内の動線だけでなく、来場者がブース外の通路を歩いているときの視線も考慮できると、さらに効果的な集客ができます。
まとめ
展示会ブースの通路幅をはじめ、快適な動線設計について解説しました。
通路幅は、大人ひとりが通るのに必要な幅がおよそ60cmのため、すれ違いを考慮すると120cm以上が最適です。さらに、ブースの外から見てもわかりやすい動線だと、来場者は不安や迷いがなくブースに入ってきやすくなります。
また、人間にとって動線は左回り(反時計回り)が自然です。展示品が自然と目に入ってくる動線にすれば、来場者はより快適に展示品を見られます。
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