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インタビュー:株式会社ジョイゾー
社内問題をITの力で解決
- 公開日:2023.02.03
- 更新日:2024.03.13
- インタビュー
株式会社ジョイゾー×LED TOKYO株式会社
代表取締役社長 四宮 靖隆 様
セールス担当 脇野 寛洋 様
「KAOIRO+」と「kintone」を連携させたサービス「ちぇっかる」を提供する株式会社ジョイゾーのご担当者お二人にお話を伺いました。
この記事の目次
株式会社ジョイゾーについて
インタビュアー LED TOKYO株式会社 営業担当 西岡秀/以下 西岡:まず初めに、お二方それぞれの自己紹介をお願いいたします。
四宮様、脇野様について
左:四宮様 右:脇野様
四宮 靖隆 様/以下 四宮:株式会社ジョイゾーで代表取締役社長をやっています四宮です。社会人になってからずっとSI畑に居て今年で27年程になります。最初はシステム開発会社で3年ほど社内システムの運用・管理を行っていました。
当時「Lotus Notes」を運用していく中で「グループウェア」に興味を持ち、転職先でサイボウズ株式会社と出会い、サイボウズがクラウドシステムに進出したのとほぼ同時期に起業しました。グループウェアもよく知っているし、サイボウズのシステムということで弊社は「kintone」専業の会社にしました。サイボウズさんとはいまでは20年以上の付き合いになりますね。
セールス担当 脇野 寛洋 様/以下 脇野:セールスを担当しております、脇野です。社会人のスタートはITとはこと異なる事業でしたが、IT業界に入ってからはずっとセールスを担当しています。
前々職でデータ連携ソフトウェアを取り扱っていたのですが、新たに「kintone」と連携する機能をリリースすることになりkintone界隈の方々とお話する機会が増えまして、そこで四宮さんと出会いました。それが2013年頃の話なのでかなり長い付き合いになりますね。
その後AIベンチャーを経て、昨年株式会社ジョイゾーに入社しました。今はkintone関連サービスのセールスを担当しています。
株式会社ジョイゾーの概要・特徴
西岡:株式会社ジョイゾーの概要・特徴について教えてください。
四宮:株式会社ジョイゾーは、サイボウズ株式会社が提供している「kintone」を使用したシステム開発を専業で行っているSIerです。専業と言わせていただいている通り「kintone」に関する仕事しか行っていません。
SIer(読み方:エスアイヤー)=SIはシステムインテグレーション(System Integreation)の略称で、クライアントの業務を把握して、課題の分析・開発・運用等のすべての工程を請け負うサービスのことです。「er」には「~する者」という意味があるので、システム導入の業務をビジネスとして展開する企業のことを「SIer」と呼びます。
システム開発がメインなのですが、それ以外にもサブスクリプション事業として「kintone」にあるプラグインという機構を利用した、オリジナルプラグインの開発、販売や、「kintone」とワークスモバイルジャパン株式会社が提供する「LINE WORKS」をノーコードで連携させるチャットボット作成サービスの「Joboco(ジョボコ)」というクラウドサービスも提供しており、SIとサブスクリプションの2本柱を事業としています。
弊社は、定額39万円でお客様の目の前でどんどんシステムをつくる、「システム39」という開発サービスを提供しています。このサービスは、弊社のSI事業において主力サービスとなっていて、実績として累計約1,000社(2023年1月現在)の実績を持っております。
オフィスの様子
西岡:どのようなお客様が多いですか?
四宮:ターゲットとして狙っているわけではないのですが、中小企業様からのお問い合わせが圧倒的に多いですね。
脇野:任せっきりではなく、自分たちで解決したいと思われているお客様が多い印象です。
四宮:弊社としては、言われた通りのモノを作るだけでなく、実際にお客様に手を動かしていただき、運用し始めたタイミングがスタートだと考えています。
後から仕様を変更したいときも弊社に問い合わせずに自分たちで正しく運用し解決できるように、システム開発の進め方や考え方なども学べるようなやり方を提供しています。
目標や課題について
西岡:会社全体、個人としての目標・課題などを教えてください。
四宮:会社全体として、SIという業界をもっともっと良くしていきたい、という創業当時からのテーマがあります。具体的なところだと、SIって結構大変な仕事というイメージがあるかと思うのですが、そうじゃないよねという所をもっとフォーカスさせたいです。
弊社には「楽しい」「楽しむ」というキーワードがあり、このキーワードを通じて本来ITという「便利にする」ためのものを、正しく作れていない、使用できていない現状を正して、SI業界を改善していくのが大きな目標です。
西岡:ありがとうございます。
オフィス内にある配信スタジオ
「KAOIRO+」について
西岡:「KAOIRO+」を知ったきっかけについて教えてください。
四宮:元々、八芳園さんが「KAOIRO」を導入した際に「KAOIRO」を「kintone」と連携できないか、と問い合わせを受けて連携することが出来た時に「KAOIRO」を知りました。
アルコールチェック義務化の法改正の話を全く別口で聞いたときに、「kintone」でうまく連携できたら良いよねっていう話が出て、何か連携出来る物がないか調べたときに「KAOIRO+」が出てきました。「KAOIRO」での実績もあるし、APIも同じなのではという所がきっかけで、問い合わせました。
八芳園様に導入した「KAOIRO」に「kintone」を連携させたサービス
西岡:「KAOIRO+」以外でも比較検討されましたか?
四宮:一応探しましたが、ハードウェアから直接webhookでデータを流せる製品を当時はまだ見つけられなかったですね。見つけても単体か、そのハードを出している企業が提供しているクラウドサービスと連携するような、一段階踏まなければいけない製品でした。そういったところで、「KAOIRO+」はダイレクトにいけるのが一番の魅力でした。
Webhook=Webアプリケーションなどに通知することが出来る仕組みです。
西岡:ありがとうございます。実際にどういった企業様に販売、営業を行っていますか?
脇野:「kintone」を活用されている企業様からの問い合わせが多いですね。アルコールチェック管理も業務のひとつなので、「kintone」で効率化することができないかと考えられ、ご相談くださいます。
いまはそうしたご相談に注力している状態です。私たちも「kintone」専業のSIerなので業務全般に対する改善提案が強みになっています。
西岡:以前一度展示会に伺ったのですが、それ以降の展示会等でお客様からの反響などはありますか?
脇野:展示会の中で圧倒的に多いのが、「計測が速いね」と声をかけていただきます。
携帯型のアルコールチェッカーは検測可能になるまでの待機時間を必要としますが、設置タイプのKAOIRO+は常時起動しているので待機することなく、即座に検測可能です。そのため待機時間も踏まえた業務全体を見たときに、「速いね」と言っていただけるのが一番多いです。
あとは呼気中のアルコール濃度と一緒に体温も計測できるのが助かると言ってもらえます。今は別々に体温を計測して、アルコールチェックを行い、それぞれcsv.でダウンロードして月次に集計していますとか、大変な方が多いので2つが一緒になっていて速度が速いのは好評ですね。
エントランスの様子
「ちぇっかる」について
西岡:「KAOIRO+」を使用したサービス「ちぇっかる」について教えてください。
脇野:「ちぇっかる」はサービスの総称で、いくつかのサービスを組み合わせて提供している「kintone」を使ったアルコールチェック管理の仕組みです。計測結果のデータが「kintone」に入っていくので、登録・報告・確認の3つの業務を「kintone」で実現することができます。
デバイスと連携するタイプのデバイス連携エディションと、チャットボットで結果を報告するタイプのJobocoエディションの2つを提供しています。
「KAOIRO+」はデバイス連携エディションに含まれています。デバイス連携エディションは計測から「kintone」に登録するまで一気通貫な仕組みになっています。
もう一つのJobocoエディションはお持ちのアルコールチェッカーと「LINE WORKS」「Joboco」、「kintone」を組み合わせ、検測した結果をチャットボット経由で登録する仕組みです。
西岡:ありがとうございます。
オフィス内にあるカウンター
「KAOIRO+」問い合わせから販売までの流れ
西岡:続いて、「KAOIRO+」の取り扱いを始めるにあたって、問い合わせから実機が手元に届いて、販売できるまでのスピード感はいかがでしたか?
脇野:爆速でした(笑)。
四宮:速かったですね。
西岡:八芳園さんでの実績があったからですかね?
四宮:そうですね。技術面ではかなり大きかったですね。ある程度の感覚を掴めていて、あとはサービス化するだけで、ゼロから作るのとは全然違いました。開発は2か月程度でしたね。
西岡:少々聞きづらいのですが、担当者(西岡)への感想などはございますか?
四宮:最初に顔合わせさせていただいた時からのスピード感はとても速かったです。的確にやり取りさせていただけました。
脇野:速くて的確ですね。できないことはできない、とサクッと言ってくれたり、できないけどこんなのはどう?といったような代替案にも即座に対応してくださるので、その辺りはお客さんに提案する際にすごく助かりました。
あとは声を聴きたいといったら電話してくれる優しさも兼ね備えています(笑)
返品交換とか段取りに対しても柔軟に対応してくださるのでとても助かっております。
西岡:ありがとうございます。
インタビューの様子
「ちぇっかる」リリース後の反響
西岡:実際のお客様からの反響でどういったものがありますか?
脇野:複合機の販売メーカー様では自社業務をkintoneで実現しているため、アルコールチェックもkintoneで管理できるメリットを感じていただいています。
また、自社で導入したソリューションを外販しており、この「ちぇっかる」の販売にも取り組んで頂いています。
西岡:「ちぇっかる」を使用したいと、連絡をくれる担当の方はどんな部門の方ですか?
脇野:総務人事の方々が多いですね。声をかけてくれるのは、「kintone」を使用している業務システムの改善担当の方、主にDXという冠のついている事業部の方が多く、その方々が担当に繋ぎますというパターンですね。
西岡:これからになるとは思うのですが、「KAOIRO+」を取扱ったことによって貴社にとって良かったことなどありますか?
脇野:サービス系の売上といったところで、大きくプラスになる部分だと思っています。SIとは全く違う成長面が期待できます。実際に数字でも表れてきています。
四宮:弊社は今までは汎用的なサービスの提供を行っていたので、業務に特化したサービスの提供というのが初の試みでした。そういった面で、我々としても経験になることはありますし、アルコールチェックという入り口ではありますが、そこから別のサービスにも繋げていけるので、新しい広がり方だなとも思います。
脇野:あとは、法律に対して企業がどのように対策していくのか、肌感覚で知ることが出来るようになりました。そういうことを知り、改めてシステムが企業の中でどのように利用されているのかを知る良い機会になりました。
今後について
西岡:最後に、株式会社ジョイゾーの今後の展開について教えてください。
四宮:会社全体としては、引き続き「kintone」専業のSIを注力していますが、今期はプラグイン等のサービスを強化していこうと会社全体で進めています。
サービスの主力としての「ちぇっかる」が存在しています。可能性をすごく感じますし、社会貢献とまではいえませんが、ITを使って問題を解決していくことが我々の出来る事だと思いますので、良いサービスをどんどん提供していきたいです。
西岡:ありがとうございます。質問は以上になります。本日はお時間いただきありがとうございました。
@株式会社ジョイゾーオフィス
中央:株式会社ジョイゾー 代表取締役社長 四宮 靖隆様
右:株式会社ジョイゾー セールス担当 脇野 寛洋
左:LED TOKYO株式会社 営業担当 西岡 秀
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