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設置事例インタビュー
LEDビジョンで繋がる割烹料理の輪
- 公開日:2023.09.26
- 更新日:2024.03.13
- インタビュー
一般社団法人日本割烹道協会×LED TOKYO株式会社
一般社団法人日本割烹道協会 理事・事務局長 中谷 完様
割烹道本道場のTokyo D Kitchen Studioに大型のLEDビジョンを設置した一般社団法人日本割烹道協会の中谷完様にお話を伺いました。
この記事の目次
一般社団法人日本割烹道協会について
インタビュアー LED TOKYO株式会社 根岸 梨奈/以下 根岸:本日はインタビューのお時間を頂きましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。
一般社団法人日本割烹道協会 中谷 完様/以下 中谷:よろしくお願いします。
根岸:早速ですが、最初に「一般社団法人日本割烹道協会」について教えてください。
中谷:はい。「一般社団法人日本割烹道協会」は、日本料理を教育として伝えていくこと行っている協会です。いままで日本料理というのが結構口伝で教えてきたり、修行で習ってきたり、というのが多い世界なのですが、そういったことを口伝ではなくしっかりと学びの仕組みで伝えていくようなことを行っています。
もう一つ大事なのは料理の技術だけでなく、料理人の精神・心といった心構えと言ったところも一緒に教えていく仕組みを作って広めていく活動も行っています。
根岸:結構セミナーなども開催しているのですか?
中谷:今は準備段階なのですが、教育用のコンテンツや体験用のコンテンツ、イベントなど色々考えています。
中谷様について
根岸:中谷様は普段どういった活動をされていますか?
▲一般社団法人日本割烹道協会 理事・事務局長 中谷 完様
中谷:私は主に教育コンテンツの設計を行っています。どういう教材を作って、どうやったら皆の料理技術を向上させられるかとか、日本料理の精神的なところとか、歴史的なところをどうやって理解してもらうかとか、そういった教育プログラムの設計・開発を行っています。
Tokyo D Kitchen Studioについて
根岸:ありがとうございます。では続いて「Tokyo D Kitchen Studio」という施設の使用用途などについて教えてください。
中谷:まずは「二対のキッチン」が常設しているところがポイントで、二人の料理人が対決したり、先生が教えるクッキングスクールみたいなことも出来ます。
あとは料理の様子を撮影したり、LEDビジョンを使って鑑賞会やイベントの開催、国内外の遠隔地とのオンラインイベントなど多岐にわたって使用できる施設になっています。
根岸:この施設の特徴を教えてください。
中谷:まずは先程も言ったように、二つのキッチンがあるという所です。1階と2階それぞれにキッチンが分かれていて、1階には水槽もあって生きている魚をその場でさばいて料理できたり、天井にカメラも設置してあるのでカメラマンなしで料理の様子を撮影することも出来ます。また、撮影している動画をLEDビジョンにLIVEで放映が出来るなどのデジタル設備も整っています。
あとは240インチの大型のLEDビジョンを備えているのも特徴の一つですね。
▲240インチの大型LEDビジョン
根岸:どういった方がこの施設を利用されていますか?
中谷:今は料理関係者の方が多いですね。料理人の方やそういうビジネスをやっている方とかですね。他にも、CM制作関係の会社さんやユーチューバーの方も利用されています。
「Tokyo D Kitchen Studio」の公式HPはこちら
LEDビジョン導入について
根岸:続いて、「Tokyo D Kitchen Studio」に導入されたLEDビジョンに関してお伺いします。まず、LEDビジョンを導入しようと思われたきっかけなどがありましたら教えてください。
中谷:そうですね、最初にも言ったように我々は割烹技術を伝えるための教育を行っているので、調理技術の細部まで見てもらうためにも、大きな画面があったらいいんじゃないかという考えがありました。
根岸:なかなか近くで見ないと、細部まで見らないですもんね。
中谷:そうですね。また、実際に近くで見るよりも大きな画面を使用した方が拡大してみることができますし。
▲最新調理技術と配信設備を備えたキッチン
LEDビジョンの活用イメージは?
根岸:確かに、拡大してみた方が分かりやすいですね。では、LEDビジョンを使ってどんなことをしてみたいと思っていましたか?
中谷:一番は「細部」を伝えることですね。料理人がどういう風に包丁を動かして、どうやって食材が切れているのかとか、そういった細かい部分を大きな画面で共有したいなと。
あとは、世界中の人々とも繋がって双方向で料理のことをやったり、素材の勉強とかをするのにも大画面を通じてやっていきたいと思いましたね。
LEDビジョンに対してのイメージ
根岸:ありがとうございます。続いて、LEDビジョンに対して導入前はどういったイメージをお持ちでしたか?
中谷:イメージはやっぱり「美しい」ものというのがありました。あとは、今回大きな画面を想定していたので、迫力もすごいのではないかというイメージはありました。
▲高精細で細部な大型LEDビジョン
根岸:逆に不安な点などはありましたか?
中谷:やっぱり金額が未知だったのと、扱い方、メンテナンスなどが難しそうだなと思っていましたね。
LED TOKYOについて
根岸:数あるLEDビジョンを取り扱う企業から、LED TOKYOを選んだきっかけについて教えてください。
中谷:いくつか検討しましたが、実績などをみて一番信頼性が置けるんじゃないかという所で決めました。あとは、周りの人の声をきいてみて「LED TOKYOがいいんじゃない?」という声が上がったので。
根岸:そうだったんですね。ありがとうございます。では、LEDビジョンが設置されるまでの流れなどはいかがでしたか?
▲インタビュー中の中谷様
中谷:スムーズだったと思います。
根岸:LED TOKYOに対してはどのような印象をお持ちになられましたか?
中谷:丁寧に対応してくださったので、とても安心出来ました。
LEDビジョン設置後の反響
根岸:ありがとうございます。また、実際にLEDビジョンが設置されたのをご覧になっての感想などはございましたか?
中谷:想像以上に綺麗で、明るく、なにより迫力がすごいなと。びっくりしました。
根岸:LEDビジョンを設置したことによるお客様の反響などはございましたか?
中谷:はい。来た人全員びっくりします(笑)「なにこれ!すごいね」ってみんな言います。
根岸:よかったです。逆に協会内での反響などはありましたか?
中谷:本当にみんなですごくいろんな可能性があるよねって話題になりました。何に使おうかってみんなワクワクしている感じです。
LEDビジョンを使用して
根岸:実際にこのLEDビジョンを使用して何かされましたか?
中谷:実績としては料理対決を開催した際に、LEDビジョンを使用しました。
対決時の料理状況をカメラ4台で撮影し、LEDビジョンの画面を4分割してそれぞれの映像を放映しました。ここは全部で7台のカメラが設置されているんですけど、7台分の映像を映しても画面が大きいので一つ一つが見やすかったですね。
あとは、料理の動画を撮影する時に、LEDビジョンの前に先生が立ってその背景として動画を流してグリーンバックみたいに使っています。
▲巨大モニターも設置されている映像制御室
根岸:グリーンバックよりも扱いやすいので、そういった活用方法もどんどんできますね。
設置前にやってみたかったことが少しずつ実現できている感じですかね?
中谷:そうですね。ただもっと新しいことにチャレンジしていきたいですね。
今後のLEDビジョンの活用について
根岸:具体的にどういったことをLEDビジョンを使ってやっていきたいですか?
中谷:そうですね。これから外国の方に来てもらおうと考えていて、インバウンド向けのイベントを開催したり、農林水産省が認定している海外における日本料理の調理技能の認定という外国人が取得できる技能検定事業があって、そのブロンズメダルを勉強が出来る仕組みとかを作る準備を進めています。
そこで、このLEDビジョンを使用して、離れていてる人たちともいろんなところと一緒にやれる仕組みをつくっていきたいですね。
もっと未来の話をすると、この場所を拠点に仲間を作っていって、ここと同じような拠点を海外にも増やしてていき、世界の拠点とここ西麻布が繋がるというのも、このLEDビジョンにとっては大切な役割になると思っています。
例えば、ここに日本の一流のシェフがいて、海外の拠点にシェフから習いたい人が沢山来てレッスンが成立するとか、海外の人とここにいる人がLEDビジョンを通じて同時に料理対決をしたり、お互いの技術を見せ合ったり、そういう技術交流みたいなこともLEDビジョンを使ってやっていきたいです。
今後の「一般社団法人日本割烹道協会」、「Tokyo D Kitchen Studio」のビジョン
根岸:なるほど、ありがとうございます。では、最後に「一般社団法人日本割烹道協会」ならびに「Tokyo D Kitchen Studio」の今後のビジョンなどがありましたら教えてください。
中谷:協会としても個人としても、割烹という日本料理のジャンルの世界基準を作るのが大きな目標です。いわゆる柔道が世界中に知られている競技であるように、割烹もこういった技術があったら「割烹が出来る人」という基準を作っていきます。
あとは、こういったスタイルの割烹道スタジオを世界各地に作って拠点化していきたいです。例えば、このスタジオに日本の一流のシェフを招いて、世界中の拠点にシェフから割烹を学びたい人が来れば、レッスンが成立しますし、拠点間での料理対決もLEDビジョンを使用することでリアルタイムでの対決が可能になったり、お互いの料理技術を見せ合うような技術交流ができたりもできるのでは、と思っています。ですからこのLEDビジョンも世界中の拠点と繋がるといった点ではとても大切な役割を担ってくると思います。
実際に外国の方で、こういう割烹道スタジオを作りたいと手を挙げてくれている人も出てきています。
▲スタジオ壁面の様子
根岸:外国の方で「割烹料理」に興味のある方は多いですか?
中谷:そうですね。いま海外で「和包丁」がとても人気なのですが、そこから日本料理に興味を持つ方が多いです。そういった方をどんどん巻き込んでいって、包丁を持っているだけでなく、少し割烹の技術を身に着けてももらうことで、我々「割烹道」の仲間が世界中に増えていけばいいなと思います。
根岸:ワールドワイドでやっていくイメージですかね?
中谷:はい。日本料理は世界で通用するし、海外でも日本料理を提供したいというオーナーさんも沢山いるのですが、本物の料理人が居ないから出店が出来ないと悩んでいる人も結構多いです。そこで、このスタジオで育成した人を国内外に派遣して行くことも考えています。ニーズもかなりありますし。「教育」という意味では、割烹道の仕組みで教育を受けた技術のある優秀な人達を新しいキャリアに運ぶ、輝かせるというのも大事な目標の一つです。
根岸:素敵なビジョンですね。本日はお時間いただきましてありがとうございました。
中谷:ありがとうございました。
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