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鉄道×デジタルサイネージの可能性とは?鉄道会社の広告スペースと料金・ダイナミックDOOH・液晶ディスプレイの特性を解説
- 公開日:2020.03.04
- 更新日:2024.10.09
- LEDビジョン
企業は、知名度のアップや新商品の紹介を目的として、様々な広告媒体を利用しています。
これまでにも看板やチラシ、新聞広告といったアナログ媒体、テレビやラジオなどの各種メデイアが利用されてきました。昨今は、デジタル領域での広告の活用が進んでいます。
今回は、鉄道の車内に設置される最新のデジタルサイネージシステムについて紹介します。これまでの広告との違いやメリットについてまとめます。
この記事の目次
鉄道各社の広告にデジタルサイネージが普及
鉄道は交通インフラであり、日々多くの人が駅や車内を行き交っています。鉄道各社は、様々な場所に広告主から出稿された広告を掲出しています。
例えば車内では中吊り広告や網棚の上、駅構内では柱の側面や改札口の正面といった場所が広告のためのスペースとなっています。最近ではこうした場所にデジタルサイネージが設置され、広告コンテンツが配信されています。
まずは、鉄道各社でのデジタルサイネージへの広告出稿について、費用の一例を紹介します。
西武鉄道:車内設置のデジタルサイネージの場合
西武鉄道は池袋駅から埼玉県に向かう路線と、西武新宿駅から東京都西部を結ぶ路線を中心に鉄道路線を運航しています。都内への通勤、通学を目的とした利用者は多く、広告を目にする人もかなりの数になると考えられれます。
西武鉄道の列車ドア上部に設置されたデジタルサイネージ「Smileビジョン」への出稿料金は、資料によれば50万円からで、この場合一週間の期間、15秒のコンテンツを放映できます。
また、これまで紙の広告が中心となっていた中吊り広告を掲載していたスペースにデジタルサイネージを搭載した車両も導入されています。こちらの広告スペースを占拠する「Smile JACK!」というプランでは14日間で350万円という料金設定となっています(2017年1月版の媒体資料による)。
西武鉄道:駅構内のデジタルサイネージの場合
西武鉄道では、駅構内にもデジタルサイネージを設置しており、これらにも広告を出稿できます。
例えば、池袋駅構内に設置された柱側面のデジタルサイネージの場合、70インチ×25面に7日間放映するのであれば120万円という価格です。
西武鉄道のデジタルサイネージは、一般的なフルHD(1920×1080)という解像度のほか、話題の4K(3840×2160)に対応もしています。高精細で美麗な映像を広告として打ち出すことができ、特に動画を利用した広告で高い効果を発揮することが期待できます。
また、一部の駅の売店に設置されたデジタルサイネージへの広告出稿も。こちらは30万円からとなっています。
西武鉄道:改札内側のデジタルサイネージの場合
西武鉄道は池袋駅改札内にも大型のデジタルサイネージを設置しており、この媒体への広告出稿も可能となっています。
55インチ×16面で、1週間放映が30万円からです。ビジョンの大きさを活用して迫力のあるコンテンツを提供できます。電車を降りて改札へ向かう際に視界に入る位置であり、ラッシュの際にはかなり多くの人の目に留まることが期待できます。
全画面を一つの画面としてコンテンツを流すだけでなく、分割して放映することもできるためコンテンツの表現の幅が広がります。
西武鉄道:駅前のデジタルサイネージの場合
西武鉄道は池袋駅前にもデジタルサイネージを設置しており、駅利用者だけでなく通行人をターゲットとした情報発信にも利用できます。
こちらのサイネージへの出稿料金は2週間放映で100万円からとなっています。
JR東日本の場合
JR東日本では、首都圏において主要9路線で広告を募集しています。
それぞれの沿線の利用者数に応じて料金が設定されています。また、複数の路線にまとめて出稿を行うプランも用意されており、予算や規模にあわせて選ぶことができます。
路線によって大きく設定料金が異なっているため、訴求したい地域にあわせて出稿する路線の選択を行うことが理想的です。
見ている人に合わせて表示を変える!ダイナミックDOOHとは
DOOHという言葉は、Digital Out of Homeという語の略称で、デジタル屋外広告のことを表します。DOOHに付加されている「ダイナミック」とは、利用者に応じてコンテンツを変化させることを表しています。
つまり、ダイナミックDOOHとは、屋外に出稿されている広告を、状況にあわせて大胆に変化させる機能を意味します。
これまで広く利用されてきた紙媒体による広告は、その広告を見る人々を認識し、掲出内容を変える機能は備わっていません。そのため、ターゲット以外の人々にとっては無駄なものとなってしまい、高い宣伝効果はあまり期待できないものでした。
しかし、近年盛んに導入されているデジタルサイネージの中には、複数の広告を予め用意しておき、状況に応じて切り替えて表示することが可能な機種が登場しています。
実際に導入されている最先端のデジタルサイネージについて紹介します。
ダイナミックビークルスクリーンとは
ダイナミックビークルスクリーンとは、埼玉高速鉄道の列車内に設置されている広告及び列車情報の表示を行うデジタルサイネージの名前です。
このデジタルサイネージは、一般的なサイネージとは異なり、複数のセンサーが搭載されています。
車内にいる人々の性別や年齢を判定するためのカメラや、天気に応じたコンテンツの提供を行うための温湿度センサーが搭載されています。
これらのセンサーからの情報を活用することで、より多くの利用者にマッチした広告を表示し、効率的に宣伝を行うことができます。
また、これまで同社の列車に設置されていたデジタルサイネージと異なり、LTE回線を利用して広告データの受信をしているため、リアルタイム性の高い情報の配信が可能となりました。
電車内のデジタルサイネージに「液晶ディスプレイ」が多い理由
液晶ディスプレイは、多くのスマートフォンやテレビ、パソコン用のモニターに採用されており、生活の中で目にする機会が多くなっています。
電車内のデジタルサイネージには、液晶ディスプレイが採用されていることがほとんどです。これにはどのような理由があるのでしょうか。
液晶ディスプレイの特徴
液晶ディスプレイは、LEDバックライトから発せられた白い光を、様々なフィルターを介して偏光することでフルカラーでの表示を行っています。
構造上、薄型軽量に作ることができるうえ、近年の技術向上により比較的安価に導入できるようになっています。
その反面、直射日光が当たるような環境での利用には向いていません。これは、液晶ディスプレイの明るさには限界があるためです。
しかし、列車内等の空間であれば周囲の明るさが常にほぼ一定のため、問題なく映像を放映できます。
その他のディスプレイとの比較
デジタルサイネージを設置するさい、コンテンツを再生するディスプレイには、液晶ディスプレイ以外にもLEDビジョンや有機ELディスプレイを採用できます。
LEDビジョンの場合、非常に強い発光を行うことができる点で優れていますが、屋内での利用の場合には過剰であるためあまり向きません。
また、利用者との距離が比較的近い車内では、LEDビジョンでは十分な解像度感を得ることが難しいこともあります。こうした条件では、液晶ディスプレイの方が高精細な映像の提供を可能にするといえるでしょう。
また有機EL ディスプレイは最新のテレビやスマートフォンの一部モデルで採用されています。こちらは、液晶ディスプレイよりも高画質かつ低消費電力での運用が可能ですが、まだ高価であるためあまり一般的ではありません。
これらの理由から、電車内にデジタルサイネージを設置する場合には、液晶ディスプレイを採用することが多くなっています。
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