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インタビュー:株式会社Astray
「バーチャルプロダクション」で映像制作の新たなスタイルを提供。
- 公開日:2022.12.23
- 更新日:2024.03.13
- インタビュー
株式会社 Astray×LED TOKYO株式会社
代表取締役 ディレクター 蓮沼 慶様
制作統括 橋本 翔貴様
バーチャルプロダクションのイベントでLEDビジョンを導入した株式会社Astrayのお二人にお話を伺いました。
この記事の目次
株式会社 Astray について
株式会社Astray_エントランス
インタビュアー LED TOKYO株式会社 営業担当 青野 佑太郎/以下 青野
青野:本日はインタビューのお時間いただきましてありがとうございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社 Astray 蓮沼 慶様・橋本 翔貴様/以下 蓮沼・橋本:
よろしくお願いします。
青野:株式会社 Astrayはどういった事業を行っているのか教えてください。
蓮沼:はい。株式会社 Astrayは映像制作会社です。2018年に設立した会社で、もともとはテレビ制作関連の人が集まって作った制作会社だったのですが、今では、いろんな分野の映像制作の人たちが集まった会社になりました。
青野:いろんなバックグラウンドのあるプロフェッショナルが集まって、新しい会社が出来たんですね。
蓮沼:そうですね。なので、一般の制作会社さんと異なり、技術と呼ばれる「撮影部隊」が居たりとか、撮影時に外注が必要だったものを全部社内でまかなえる体制になっています。
青野:ありがとうございます。
蓮沼様、橋本様について
青野:蓮沼様と橋本様の経歴と簡単な自己紹介をお願いします。
左:蓮沼 慶様_右:橋本 翔貴様
蓮沼:もともと、僕と橋本は吉本興業の養成所の放送作家コースで出会ったんですよ。そこで将来何か一緒に出来たらいいねと話していたんですよね。
そこから各々違う道に進んでいきました。僕は映像制作会社に就職して、1年間だけテレビのADをやって独立をして、自分の会社を運営していたんですけど、その当時は全然仕事もなく大変だったのですが、だんだんと軌道に乗ってきて新たに「株式会社 Astray」を設立し、今に至ります。
橋本:僕も放送作家コースを出たのですが、放送作家というよりもテレビの映像制作をやってみたく就職したのですが、自分の肌に合わず1年半位で辞めました。
前職の会社では自分たちでカメラを回しながら、編集も自分で行ったりと、何でもオールマイティーに行う会社でした。そのなかで企業さん向けの映像を制作したり、プロモーション映像を制作するような会社でした。ある案件をきっかけに、蓮沼のほうから「そろそろ一緒にやらないか」ということで会社を辞めて今に至りますね。
青野:実際にイベントの際にも、カメラを回されていましたね。
橋本:はい。今は、プロモーションだったり企業さんの映像のディレクターとして入る仕事もあるのですが、撮影監督として撮影を行う仕事も行っていて、ちょうど半分半分位の割合でやらせていただいています。
「バーチャルプロダクション」イベントについて
青野:今回開催されたバーチャルプロダクションイベントについて質問させていただきます。まず「バーチャルプロダクション」とはどういったものなのか教えてください。
蓮沼:制作的な部分でいうと、例えば日の出の撮影だったり、日が沈む時にしか撮れない撮影だったり、今までその瞬間しか撮れない「制限があった撮影」などに結構苦労しまがら撮影していた経験がありました。
「バーチャルプロダクション」では、時間の縛りもなければ場所の縛り、天候の縛りもないというところが、制作的にはメリットです。ハードなスケジュールで現場作業を行っている人にはとても刺さると思いますね。
橋本:テクニカルの部分でいうと、「バーチャルプロダクション」というのは、インカメラVFXというカメラトラッキングシステムとLEDビジョンでの合成というところを一応定義されています。
グリーンバックでのインカメラVFXの合成も、もともと存在していました。グリーンバックにポイントを作って、カメラでそのポイントを捉えて、後の編集であわせたり、3DCGが動いたり、「後から混ぜる」という方法がありました。
イベントの様子
LEDビジョンでリアルタイム映像を撮影することによって、例えば、透明なガラスに背景が反射して映り込む場合があります。いままでグリーンバックでは、その部分を別で合成したりと、後の編集がかなり大変なことがありました。
それが、LEDビジョンを使用することで、背景がそこにあるのでその場で処理が終わったり、リアルな光の入り込みだったりがリアルタイムで行える等が「バーチャルプロダクション」の良さですかね。
インカメラVFX
インカメラ VFX は、ライブ アクションによる映像の撮影中にリアルタイム ビジュアル エフェクトを撮影するための驚くような新しい手法です。
青野:バーチャルで作った架空の空間を使用するメリットなどは何かありますか?
蓮沼:移動の時間がなく、撮影許可を得ることもなく、機材を移動させることもなく、使わない理由がないぐらいのメリットしかないなと思いますね。
橋本:絶対に撮影許可の下りない場所なども、アンリアルエンジンというゲームソフトで空間が作れてしまうので、絶対に撮影許可の下りない渋谷のスクランブル交差点のど真ん中でも撮影が可能になります。
青野:ドローン画角とかもあるんでしたっけ?
蓮沼:そうですね、もうほんとにあの街の中では自由自在って感じですね。
インタビューの様子
2人の思うバーチャルプロダクションの魅力
青野:バーチャルプロダクションの「ここ好きだな!」「ここ推したい!」というようなところはありますか?
蓮沼:僕は結構単純な人間なので、まぁ「めちゃくちゃワクワクする」っていう所ですかね。やっぱり、今までの映像制作とは違う技術を使って映像制作のクオリティをあげることができる技術なので、なんか、新しいおもちゃを与えてもらった感じです(笑)
それを使うことで広がる可能性がすごい見えたのと、このシステムを使ってどう遊んでいこうかというところですね。
橋本:バーチャルプロダクションを使った撮影技法は、まだ全然普及していないんですよね。
スタジオさんとか企業さんでバーチャルプロダクションを持っているのはあれど、映像制作会社が持っているのは多分僕らが初なので、制作のなかで色々なバーチャルプロダクションを使用した新しい撮影方法がここ(株式会社 Astrayのスタジオ)から生まれていくのかな、というのに未来を感じますね。
イベントの様子
LED TOKYOに決めたきっかけ
青野:数あるLEDビジョン業者の中から、LED TOKYOを選んだ決め手などありましたら教えてください。
蓮沼:ぶっちゃけて言うと、事務所が近いから(笑)
僕らも正直「バーチャルプロダクション」というものを手探りでやっていて、アンリアルエンジンの専門家も呼んでテストを行っていたんですよ。LEDビジョンの知識も無い中で今回やるってなって、どこが信頼できるか、安心できるかな、を調べた上で「LED TOKYO」を見つけたので、事務所の距離も近いですし、お任せしてみようと思いました。
青野:本当に歩いて5分くらいの距離ですよね。
導入前のLEDビジョンに対するイメージ
青野:今回、LEDビジョンを導入するにあたり、LEDビジョンに対してどういったイメージがありましたか?
蓮沼:もともと、このスタジオの壁紙を全面LEDビジョンにしよう!シャレで言っていたんですよ。LEDビジョンと聞くと、高価なものというイメージがあったので、シャレになってしまっていましたね。
橋本:僕は撮影をメインでやっていたので、LEDと聞くと「照明」のイメージが強かったですね。昔と違って、今ではLEDの撮影照明も増えてきていて、自由度も高く、これは一個時代が時代が変わったものだなという認識はありました。今回、LEDの初めてこういう使い方で使用して、まだまだ可能性があるなと感じました。
青野:実際に、カメラを通してLEDビジョンを撮影したのですがいかがでしたか?
橋本:3.9mmピッチのLEDビジョンを使用したのですが、今回使用したようなサイズ感でしたら、撮れなくは無いなという感じでした。ただ、もう少し高精細なLEDビジョンを使って更にリアリティを出した方が、より良いクオリティのものになるのかな、ということは感じました。
後は、映り込みがとってもきれいなので天井に設置するとか、カメラ側に置いてみたりとか、そういう方法も探ってみてはいいのかな思いました。
イベントの様子
青野:今回はコの字で設置したのですが、天井にも設置したらもっとわくわくしますね。
橋本:使用したLEDビジョンの輝度が20~30%程度で、まだまだ明るさも表現できるので、例えば天井に太陽を配置してしまえば、リアルな太陽の光もバーチャルプロダクションを通して作れるかなと思います。
青野:照明が必要なくなる時が来るかもしれないですね。
橋本:そうですね。もともと撮影照明として使用されていたものですので、あり得るのかなと。
青野:LEDビジョンをレンタルするにあたって、ある程度の規模感などは決まっていましたか?
蓮沼:どうせ設置するのであれば、良いものを、100%自分たちが作りたいものを作るというのは、揺るがないので、どうしたらMAXのものを設置できるんだろうと考えていました。
本当は1面だけでもできる撮影だったり、段階を踏んで1面ずつ増やしていったりしていものだと思うんですけど、性格上そういうことができないので、一気に設置したいというのが悩みでもありました(笑)
青野:設置するにあたって不安などはありましたか?
蓮沼:電力が足りるのか、という不安はありました。でも、実際にやってみたら全然問題が無いことがわかりました。
思ったより上に見すぎていたのかなと思いますね。もっと手軽に使えるものなんだとイメージが覆りましたね。
橋本:手軽でいうと、設営・撤収面も思ったより速く終わって、もっと仰々しくやるイメージ、作りこみにもっと時間がかかるイメージを持っていたんですが、意外と手早く進んだので、びっくりしました。
あと、意外と耐久性があると思いました。一度撮影中にLEDビジョンに小道具がぶつかってしまったのですが、その際も破損することもなく使用できたので、思ったより頑丈なんだなと思いましたね。
青野:ある程度の耐久性があるのも、実際に導入してみないとわからない一面かもしれないですね。
橋本:思ったより繊細過ぎないというか、良い意味で精細でなく衝撃にも耐えられる能力があるんだなと思いました。
青野:ありがとうございます。
インタビューの様子
導入までの流れ
青野:問い合わせを行ってから実際にビジョンが導入されるまでの流れはどうでしたか?
蓮沼:スピーディーでスムーズになんの問題も無くやっていただけたので、僕らとしてはだいぶ満足でした。ありがとうございます。
青野:今回、担当させていただいた青野の印象を教えてください。
蓮沼:めちゃくちゃセンター分けだなって(笑)
橋本:僕は現場に立ち会っていただいた際に、急なトラブルにも瞬時に対応していただけて対応力が素晴らしく、ありがたいなと思いました。
蓮沼:設置したら終わり、みたいなイメージだったんですけど、一緒に作ってる感がありました。一緒にあの場を作っている感じがあったので、そういう意味では、チームになれたのがすごい良かったです。
青野:ありがとうございます。
LEDビジョンが設置された感想
青野: 実際にLEDビジョンが設置されたのを見てどういった感覚でしたか?
蓮沼:やっぱり感動しかなかったというか、今までの感情がこみ上げた感じはありました。
会社立ち上げ当時、自宅兼事務所のマンションの一室からスタートしたのを思うと、「自社のスタジオにLEDビジョンがあるわ」という感動はありました。
橋本:4~5年前に赤坂のマンションで、一室が社長の自宅、もう一室でスタッフ5人が作業をしていたのが、ここまできたのか、というのは僕も思いましたね。
会場に設置されたLEDビジョン
イベント後について
青野:今回開催されたイベントの反響などはありましたか?
蓮沼:実際にあれを使用して色々やりたいというクライアント様が多かったです。普段僕らが直接クライアント様とやり取りするのは少なく、基本代理店さんが間に入っていたのですが、直接クライアント様とお話できるようになったので、「バーチャルプロダクション」のプレゼンテーションを行って良かったなと一番感じますね。
青野:今後も定期的にこのようなイベントを開催する予定はありますか?
蓮沼:実際にスタジオ内にLEDビジョンを常設したら、月1くらいでクライアント様を招待して説明する会を行おうかなとおもっています。プラスで「バーチャルプロダクション」の映像をよりコストを下げて皆が使用できるような形にしたいなと思っています。
今の金額の五分の一くらいの金額にして、より手軽にバーチャルプロダクションを使用した映像を撮影できるようにしていきたいですね。
青野:最後に、これからの「株式会社 Astray」の全体でのビジョンなどがあれば教えてください。
蓮沼:僕はやっぱり登るなら富士山タイプなので、目指すは一番高いところしかないのですね。でも今までの僕たちのやり方だと、テレビ業界でも広告業界でも大手さんがいて、そこに並べるのか、というのをずっと考えていたんですけど、今回の「バーチャルプロダクション」をやって「あ、ここだ」というのを僕も橋本も直感的に思ったので、これを使って富士山を登る準備をしています。
@株式会社 Astray オフィス
左:制作統括 橋本 翔貴様
中央:代表取締役 ディレクター 蓮沼 慶様
右: LED TOKYO株式会社 営業担当兼インタビュアー 青野 佑太郎
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