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LEDパネルとは?仕組みや種類、LCDパネルとの違いも解説!
- 公開日:2024.12.05
- 更新日:2024.12.05
- LEDビジョン
LED照明が普及した現代において、ディスプレイの分野でもLEDパネルの利便性が注目されています。LEDパネルはどのような特徴を持つのか、全体像が見えてこない方もいるでしょう。今回は、LEDパネルの概要をはじめ、仕組みや種類、LCDパネルとの違いを解説します。LEDパネルの導入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
LEDパネルとは?
近年、世間で主流となっているデジタルサイネージがLEDビジョンです。巨大なLEDビジョンで迫力のある広告を見かけることも多くなりました。
LEDビジョンに使われているパネルがLEDパネルです。
引き続き、LEDパネルの仕組みや構造、特徴などを解説します。
LEDパネルの仕組み
LEDビジョンは、LEDパネルや電源ユニット、制御システムなどで構成されています。
使われているパネルはLEDモジュールパネルと呼ばれています。
モジュールは特定の機能を持った自由に交換できる部品を意味する言葉であり、LEDモジュールパネルはLEDビジョンを構成する最小単位です。
フレームがモジュールの土台部分となっています。そしてモジュールの基盤には3色の発光ダイオード(自然発光素子)が規則的にユニット化されて搭載されており、それぞれが発光して多様な色を生じさせ、フルカラーで画像や映像を表示します。
LED素子の発光色は赤・緑・青ですが、色を混ぜることで無数の色を表現できる仕組みです。電源供給はデイジーチェーン方式となっています。構成要素同士が電源ケーブル、LANケーブルともに数珠つなぎになっていて、隣に電源と映像信号を受け渡す仕組みです。
LEDパネルの素子構造
LEDパネルの素子構造に着目すると、厳密にはSMDとCOB、GOBの種類に分かれます。
SMDはSurface Mount Deviceの略称であり、基盤に直接装着された四角形のLED素子内に赤・緑・青の素子が含まれています。短いむき出しの端子が付属しており、基板表面にはんだ付けされている構造です。
COBは、Chip On Boardの略称であり、LED素子の内部に端子を入れて、素子そのものを基盤に装着します。基盤との接触面が広く、SMDよりも外れにくい傾向です。
GOBは、Glue On Boardの略称であり、SMDの表面をグルー(透明接着剤)でコーティングしています。衝撃耐性に優れており、画面に接触される恐れがある環境に最適です。
LEDビジョンの画面構造について詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
LEDパネルの特徴
LEDモジュールパネルの主な特徴は下記の通りです。
特徴1.パネルの組み合わせで自由自在に画面を構築できる
LEDモジュールパネルは、パネルの組み合わせで自由なサイズを構築できます。たくさんのパネルを接続することで規格外の大画面を構築することも可能です。
通常の平面画面だけでなく、囲うような立体的な画面も構築できます。たとえば、フェンシング大会では細長い競技コートの上面と側面にLEDパネルを導入する事例もありました。
拡張性の高さを活かせば、これまでとは違ったLEDビジョンの使い方を実現できるでしょう。
特徴2.高輝度で視認性が高く寿命も長い
LEDモジュールパネルは高輝度で視認性が高い傾向にあります。
輝度は光源のまぶしさを示す明るさの指標です。昼間の屋外でも鮮明な映像を表示できます。
また、LEDモジュールパネルは寿命が長く、エネルギー効率も高いです。長時間・長期間情報を表示させたい場合に適しています。
特徴3.ピクセルピッチの大きさによって見え方が変わる
LEDモジュールパネルは、LED素子のピクセルピッチによって見え方が変化します。ピクセルピッチはLED素子間の距離です。ピクセルピッチが小さいと鮮明な表示になり、ピクセルピッチが大きいとぼやけた表示になる傾向です。
LED素子が並ぶ間隔はパネルの種類によって異なり、狭い製品があれば広い製品もあります。設置環境に応じて見え方を意識しつつ適正なパネルの種類を選択することが重要です。
LEDパネルの種類
LEDモジュールパネルは、設置環境に応じて適正な種類を選択する必要があるとお伝えしました。具体的にどのような種類があるのか気になった方もいるでしょう。
LEDモジュールパネルの種類は、主に屋外用LEDパネルと屋内用LEDパネルに分けられます。引き続き、それぞれの種類について解説します。
屋外用LEDパネル
屋外用LEDパネルは屋外環境に導入できるスペックを持っています。
雨やホコリなどの影響を受けにくい防水・防塵性能、直射日光に負けずに表示できる輝度を有しています。輝度の高さに伴い最大消費電力は屋内用よりも高い傾向です。
建物の外壁や屋上など、視聴者が触れられない遠くの場所に設置される傾向にあります。LED素子のピクセルピッチが多少大きくても、画像がはっきりと見えやすいです。
屋内用LEDパネル
屋内用LEDパネルは屋内での利用を想定して作られています。直射日光の影響を受けないので、屋外用よりも明るさを落としており、最大消費電力も低い傾向にあります。画面サイズや素子の配列が同じ条件だと屋外用より価格は安い傾向です。
屋内では雨やホコリなどの影響を受けないことから、屋内用は基本的に防水・防塵性能が必要ありません。
室内に設置される点で視聴者との距離が近くなりやすく、ピクセルピッチが大きいと画像がぼやけて見えることもあります。
LEDモジュールパネル以外の種類
ここまでLEDモジュールパネルについてご紹介しましたが、そのほかにもLEDを活用したLEDライトパネルも存在しています。
LEDモジュールパネルとLEDライトパネルは名前が似ていて同じように思えるかもしれませんが、仕組みは異なります。
LEDライトパネルとは、ポスターフレームにLEDライトが搭載された製品です。LEDバックライトパネルや内照式看板、LEDポスターパネルなどとも呼ばれます。通常のLEDモジュールパネルのようにパネル自体が画像や映像を表示させるわけではありません。
セットしたポスターやフィルムに背面からライトを照射することにより、全面を明るく見せながら掲示できる仕組みです。フレームを手動で開いてポスターを交換できます。A4、B4、A3、B3といったサイズのラインアップが一般的です。
LEDパネルと同様に屋内用、屋外用などの種類に分けられているほか、スタンド付きの製品なども見受けられます。
LEDパネルとLCDパネルの違い
デジタルサイネージは、デジタル信号によって画像や映像を表示するディスプレイであり、LEDモジュールパネルだけでなくLCDパネルが用いられることもあります。
LEDモジュールパネルとLCDパネルの違いがよくわからない方も多いでしょう。LCDパネルについて知ることでも、LEDモジュールパネルの理解が深まります。
ここでは、LCDパネルの仕組みや特徴をおさらいしたうえで、LEDモジュールパネルとの違いを解説します。比較表もまとめたので、参考にしてみてください。
LCDパネルの仕組み
LCDはliquid crystal displayの略称であり、LCDパネルは液晶パネルです。液晶テレビやPCなどに幅広く使用されています。
バックライトが光源であり、液晶自体が発光するわけではありません。液晶パネルはさまざまな構成要素が層として組み込まれており、バックライトの光が偏向フィルター、カラーフィルター、液晶などを通過して、色がついた光として出力される仕組みです。
偏光フィルターは光を制御する役割を果たし、カラーフィルターは赤・緑・青の色を表現する役割を果たしています。
LCDパネルの特徴
LCDパネルは解像度が高く、きれいな映像表現が可能です。細かいディティールまで鮮明に表示できます。色の再現性も高く、視覚的に魅力を感じやすいです。
ただ、視角によっては画質が落ちる場合もあります。バックライト方式であることから完全に黒色を表現することもできません。
デザインは軽量で薄型であり、場所を問わず設置しやすいです。直射日光下での視認性が低いため、屋外の使用には適していません。
違い1.色の表現方法
ここまで説明した仕組みからわかる違いとして、色の表現方法が挙げられます。
LEDモジュールパネルはSMDやCOB、GOBのようにパネルの基盤にLED素子が装着されており、素子自体が赤・緑・青色に発光することで色を表現します。
その一方で液晶パネルは液晶裏面からのバックライトを赤・緑・青色のついたフィルターに通して色を表現します。
違い2.レイアウトの自由度
LCDパネルはインチでパネルの規格サイズが固定されています。基本的にテレビのように32インチや42インチ、55インチなど、決まったサイズの種類から1台のディスプレイとして選ばなければなりません。
その一方でLEDパネルは、つなぎ合わせて自由なレイアウトで1台のディスプレイを構築可能です。LEDパネルのほうがLCDパネルよりも多彩なレイアウトのディスプレイを構築できます。
違い3.ベゼルの有無
液晶パネルも縦横に連結することで、規格外サイズの液晶ディスプレイを構築することも可能です。
ただし、個々のパネルにベゼル(周囲の枠部分、ふち)があり、組み合わせるとつなぎ目が黒い線のように残って見えます。視聴者によってはストレスを受けるかもしれません。
その一方でLEDパネルは製品にベゼルがないので、組み合わせてもつなぎ目が発生しません。シームレスに大画面を構築できるため、見栄えがよいです。
ちなみに連結して構成されるディスプレイは、マルチディスプレイサイネージと呼ばれます。
マルチディスプレイサイネージのメリットやデメリットなどを詳しく知りたい方は下記の記事もチェックしてみてください。
違い4.価格
一般的に屋内用LEDパネルはLCDパネルよりも高価な傾向にあります。
屋内用LEDパネルは近くで見ても美しく感じるよう、ピクセルピッチを小さくする必要があります。LED素子の数が多くなれば、高価になるイメージも湧くのではないでしょうか。
ただ、LCDパネルで規格外のディスプレイを製造するのは簡単ではなく、コストも高くなりやすいです。仮にコストを抑えられたとしても、すでにお伝えした通りベゼルが画面で目立つというデメリットもあります。
大型ディスプレイを導入するのであれば、LEDパネルのほうが検討しやすいかもしれません。
違い5.メンテナンスのしやすさ
デジタルサイネージを長期的に運用すると、パネルに画像や映像が表示されなくなる不具合も生じやすくなります。
仮に画面の一部が故障したとき、LCDパネルの場合は液晶ディスプレイを本体ごと交換しなければなりません。
その一方でLEDモジュールパネルはモジュール単位で交換可能です。LEDビジョンを本体ごと交換する必要はありません。メンテナンスのしやすさを重視するのであれば、LCDパネルよりもLEDモジュールパネルのほうが使い勝手はよいでしょう。
LEDパネルとLCDパネルの比較表
ここまでの説明を含めてLEDモジュールパネルとLCDパネルの違いを比較表にまとめると下記の通りです。
比較項目 | LEDモジュールパネル | LCDパネル |
光源 | LED素子 | バックライト |
色の表現方法 | 素子自体が各色を発光して表現 | 光をカラーフィルターに通して表現 |
レイアウトの自由度 | 高い | 低い |
ベゼル | ない | ある |
価格 | 屋内用パネルは高くなりやすい | 規格外サイズは高くなりやすい |
輝度 | 高い | 低い |
使用場所 | 屋内・屋外 | 屋内 |
屋外での使用 | 最適 | 不向き |
LEDパネルの選定に迷ったらLED TOKYOに相談
LEDモジュールパネルの仕組みや素子構造、特徴などをお伝えするとともに、LCDパネルとも比較しました。
LEDモジュールパネルは、ピクセルピッチの大きさによって見え方が変わったり、種類によって価格が高くなったりする製品です。選定方法を誤ると画面の粗さやコストに納得できず後悔することもあります。
LED TOKYOはLEDモジュールパネルを取り扱う専門企業であり、屋外用パネル・屋内用パネルの違いをわかりやすく説明したうえで、コストパフォーマンスを最大化するパネルをご提案いたします。LEDビジョン、LEDパネルの導入を検討する際はぜひLED TOKYOまでご相談ください。
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