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トイレサイネージとは? 種類やメリット・デメリット、費用などを詳しく解説
- 公開日:2024.11.22
- 更新日:2024.11.22
- 液晶ディスプレイ
多くの建物で確保されるトイレではデジタルサイネージの導入が進んでいます。トイレとデジタルサイネージの相性を知ることで、新たな広告戦略や施設価値向上の方策が浮かび上がります。今回は、トイレサイネージの概要をはじめ、種類やメリット・デメリット、広告掲載の方法、費用などを解説します。トイレサイネージの導入、広告掲載を検討している方はぜひ最後までご覧ください。
この記事の目次
トイレサイネージとは?
サイネージ(signage)は、標識や看板などを意味する言葉です。
近年はサイネージのデジタル化が進み、標識や看板などにディスプレイやプロジェクターなどを使ったデジタルサイネージが情報媒体・広告媒体として活躍するようになりました。
トイレでもデジタルサイネージの普及が進んでおり、トイレサイネージとしての認知度が高まっています。
トイレは建物や施設の種類を問わず、多くの人々が必ず利用する場所であり、デジタルサイネージが広告発信の手段として設置されることも多いです。
広告目的以外には混雑情報を示すのに活用されることもあります。たとえば、通常時は広告映像を繰り返し流し、混雑時には混雑情報に切り替えるといった使い方が可能です。
トイレサイネージの種類
トイレサイネージの概要を解説しました。トイレに導入するデジタルサイネージにはいくつかパターンがあります。種類を知ることでトイレサイネージについてさらに理解を深められるでしょう。引き続き、トイレサイネージの種類をご紹介します。
個室設置型
個室設置型は、デジタルサイネージをトイレの個室内に設置するタイプです。たとえば、洋式便座の壁側にあるトイレットペーパーの上あたりなどに設置するパターンがあります。至近距離で視聴できるため、基本的には小型タイプが主流です。
洋式便座に座っているとき、トイレットペーパーを利用するときなどに広告が視界に入る仕組みです。トイレ中の時間を有効活用できるので、視聴者の利便性も高まります。
個室の数だけ導入するとコストが増えますが、施設価値の向上につながるため、建物への集客効果も高まるでしょう。
ミラー型
トイレで採用されるデジタルサイネージにはミラータイプもあります。鏡とサイネージが一体となったディスプレイであり、洗面台の上付近に設置します。
人感センサーによって、人が離れているときにはコンテンツを表示させ、人が近づいたときには映像を小さくする仕組みです。鏡の設置スペースを有効活用できるので、デジタルサイネージの設置場所を用意する必要がありません。
鏡と洗面台は、手を洗ったり、身だしなみを整えたりするときに必ず使うため、トイレを利用する人々に広告を視聴してもらいやすいです。
なお、鏡と一体になったサイネージはミラーサイネージと呼ばれます。ミラーサイネージの仕組みや特徴を詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
無線センサー型
トイレの利便性を大幅に高めるデジタルサイネージとして、無線センサー型も注目されています。無線センサー型はトイレの個室の利用状況をリアルタイムでわかりやすく表示するデジタルサイネージです。
トイレの個室の無線端末と入り口付近のデジタルサイネージを連携し、個室の利用状況が画面に「空き」「使用」「声掛」などで表記されます。
利用者が空いているトイレを見つけやすくなるほか、施設管理者が体調不良で倒れてしまった方を救助しやすくなります。
トイレサイネージのメリット
トイレサイネージの種類をご紹介しました。
トイレでデジタルサイネージを活用するイメージが湧いてきたのではないでしょうか。
トイレサイネージを有効活用するにはメリットを理解して導入することも重要です。
引き続き、トイレサイネージのメリットを解説します。
プライベート空間に広告配信
個室設置型のトイレサイネージは、一般的なデジタルサイネージとは違って、プライベート空間で広告を配信できます。
内側ではほかの情報が一切遮断されるため、デジタルサイネージを確実に視聴してもらえるだけでなく、内容にも集中してもらえます。通行中にデジタルサイネージを視聴するのと比べて、広告内容をじっくりと理解できるでしょう。
商品やサービスの理解度を高めたい場合にトイレサイネージは効果的です。商品やサービスの名前だけでなく詳細をコンテンツに含めると、トイレサイネージのメリットを活かせます。
屋外で放映しにくいコンテンツも企画できる
心や身体、性の悩み、変わった趣味などのコンテンツは、興味があっても周囲の視線が気になって視線をそらしてしまう方も多いです。その点、個室は仕切られていてほかのトイレ利用者の視界に入りません。
純粋な興味に従って人目を気にせず気になる情報をじっくりと視聴してもらえます。屋外で放映できないようなコンテンツ、万人向けでないコンテンツなども企画しやすくなるでしょう。
ターゲティングがしやすい
トイレサイネージは、一般的なデジタルサイネージよりもターゲティングがしやすいです。
たとえば、トイレは男女で区分されるため、男性トイレには男性向けの広告、女性トイレには女性向けの広告というように、性別を区別して宣伝できます。女性向けのデリケート商材を男性が視認することもなく無駄がありません。
トイレは駅やオフィス、コンビニなど、あらゆるエリアの建物に確保される設備です。建物の住所や利用者層を想定したターゲティングでも広告効果を高められます。オフィスビルのトイレで会社員をメインに訴求するようなターゲティングも可能です。
商業施設や飲食店で販売力を高められる
商業施設や飲食店はトイレサイネージと特に相性が良いです。商業施設や飲食店では実際に商品が提供されているため、トイレで商品を紹介してそのまま気になったものを購入してもらえる可能性があります。
たとえば、料理店のトイレで店内のメニューを紹介すれば、利用客が個室から出たあとそのままメニューを注文するケースも珍しくありません。
商品を販売する施設であれば、トイレサイネージの設置が売上アップにつながる可能性は高いです。
副収入が得られる
トイレサイネージを設置してほかの事業者のコンテンツを流すことで、トイレ広告会社から副収入を得ることもできます。発生した広告料のうち一部の金額を収入として受け取れる仕組みです。
自社でコンテンツを作らずとも利益を増やせる点、本来は売上とは無関係のトイレを収益化できる点が魅力です。売上が減ってしまっている店舗が、新たな収益源を増やす手段としても検討できます。
トイレの利用状況を可視化できる
トイレサイネージに無線型を利用するメリットはさまざまあります。
混雑回避を目的に利用状況を可視化するのが一般的ですが、場所によってはそのほかの使い道も検討可能です。
オフィスであれば、トイレの個室で隠れて休憩したり、サボったりできてしまいます。その点、トイレサイネージで利用時間、利用状況を可視化すれば、管理職が休憩やサボりを見抜きやすくなります。病院はトイレの個室で体調不良を起こす方も少なくありません。トイレサイネージを設置しておけば、排尿時に失神してしまった方などにも気づきやすくなるでしょう。
トイレの循環率を高められる
トイレの個室には使用時間の制限が設けられないのが一般的です。そのため、長時間利用する方も増えがちで、いつの間にか個室が満室になって、長蛇の列が発生する光景も珍しくありません。
その点、トイレサイネージは長時間利用者に混雑情報を表示して、ほかの方に迷惑をかけないよう、注意喚起することも可能です。
循環率が高まれば、すいているトイレとして認知され、利用者が増えやすくなります。より多くの人々に広告を視聴してもらえるでしょう。
生理現象のコンテンツと相性がよい
トイレであれば、生理現象のコンテンツを流しても不快な気分になりにくいです。
下痢や生理などの悩みを解決するコンテンツも気軽に流せます。過敏性腸症候群など、特定の症状について理解度を高めるコンテンツも興味を持ってもらえるでしょう。
生理現象のコンテンツの解決策として、自社のサイトや商品、サービスを紹介すれば、自然に売上を高められます。
無駄な放映を防げる
デジタルサイネージは常に画像や映像が流れており、人がいないときに無駄な表示時間が発生することもあります。
トイレサイネージは個室ドアの開閉と連動させて広告を配信できるため、入室時のみ配信して人がいないときに自動停止させる運用が可能です。
デジタルサイネージの無駄な放映を防いで広告効率を高められます。
トイレサイネージのデメリット
トイレサイネージにはさまざまなメリットがありました。ただ、メリットだけでなく見過ごせないデメリットも存在しています。
引き続き、トイレサイネージのデメリットを解説します。
音声を流せない
トイレサイネージは基本的に音声を流さず放映します。そのため、音声が重視されるコンテンツとは相性が悪いです。
たとえば、ドラマや映画、アニメなどの宣伝では、オープニングテーマ曲やBGM、効果音、声などを聞きたい方がほとんどでしょう。テロップで内容がわかったとしても魅力が半減する恐れがあります。
通常のデジタルサイネージよりコンテンツの内容が制限される点は理解しておきましょう。
広告効果を視認できない
通常のデジタルサイネージであれば、通行人が画面を視聴している様子を視認できるので、おおよその視聴効果がわかります。
その一方で、トイレは完全なプライベート空間であり、視聴している様子を視認できません。
トイレ広告事業者を通して宣伝する場合は、広告効果の検証方法も確認しておくと安心です。
トイレサイネージの広告掲載方法
トイレサイネージを設置するのではなく、広告だけを掲載したい場合もあるでしょう。
トイレサイネージにおける広告配信の流れは下記の通りです。
- 広告事業者に企業名や宣伝したい商品、サービス、広告コンテンツを提供する
- 広告事業者に広告掲載枠の空き状況を確認してもらう
- 希望する枠があれば確保してもらう
- 指定された申込方法で期日までに広告事業者に連絡する
- 本番入稿用の広告コンテンツを送付して審査してもらう
- 指定日時までに入稿規定に基づき入稿して連絡をする
- 広告事業者に内容を確認してもらい配信準備をしてもらう
- 予定日から配信が開始される
広告事業者によって配信基準が定められており、広告コンテンツの審査を受ける必要があります。広告対象の商品やサービスがNGでないか事前に確認しましょう。
トイレサイネージの費用
トイレサイネージに広告を掲載してもらうには広告費用の支払いが必要になります。
例としては、商業施設のトイレで1か月40万円程度、駅のトイレで3か月20万円程度 に設定される事例が見受けられます。
トイレサイネージの広告費用は、建物やエリア、画面サイズ、掲載面数、放映秒数といった細かい条件によって変わります。一社買い切りだと100万円を超える費用が生じる ケースも珍しくありません。費用対効果の高い掲載場所を探しましょう。
副収入目的でトイレサイネージを設置する場合であれば、設置費用が気になるかもしれません。トイレ広告会社の中には設置費用を会社側で負担してくれるケースがあります。副収入に興味がある方は気軽に相談してみるとよいでしょう。
トイレサイネージの導入に迷ったらLED TOKYOに相談
トイレサイネージは、主に広告目的で導入するトイレ専用ディスプレイです。個室内で放映する個室設置型や、鏡と一体化したミラー型、個室の利用情報を表示する無線センサー型などがあります。
プライベート空間でじっくりと商品やサービスの内容を理解してもらえる点、男女に分けて広告を宣伝できる点などメリットが多いです。メリットを活かしたコンテンツであれば広告効果をさらに高められるでしょう。
相性が悪いコンテンツもあり、トイレサイネージが効果的ではない場合もあります。
LED TOKYOでは、デジタルサイネージの販売・レンタルを行っています。あらゆる業界のさまざまな施設にデジタルサイネージを導入してきました。トイレサイネージの導入に迷ったときは、ぜひ一度LED TOKYOまでご相談ください。
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