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デジタルサイネージとWebを連携するには?方法・メリット・活用シーン
- 公開日:2020.03.11
- 更新日:2024.10.09
- LEDビジョン
店頭や施設、オフィスに設置されているデジタルサイネージは、予め用意されたコンテンツを切り替えながら表示する形が主流です。
最近では、リアルタイムで最新の情報を提供する媒体としての活用に期待が高まっています。
Web上では、世界の最新情報が毎分毎秒更新されています。今回は、これらの情報をデジタルサイネージに効率的に表示するための方法や、活シーンについて紹介します。
この記事の目次
デジタルサイネージとWeb上のコンテンツの更新を連携させる方法
まずは、Web上で更新された最新情報をデジタルサイネージ上に表示させるための方法を3つ紹介します。
Webサイトとデジタルサイネージが、それぞれ異なるコンテンツマネージメントシステム(CMS)で管理されている場合を想定します。
1. どちらかのコンテンツを更新すればもう一方が更新される
Webサイトとデジタルサイネージのどちらかのコンテンツを更新すればもう一方が更新されるような仕組みを構築するためには、Webサイトの情報更新を行っているCMSに変更を加える必要があります。
改修には比較的大規模なシステムの変更が伴うため、コスト面に余裕が必要です。
2. Webコンテンツの自動検知
Webサイトの更新に合わせてデジタルサイネージに最新のコンテンツを表示する方法です。
デジタルサイネージのCMSに改修を加え、定期的にWebサイトを巡回して、サイト上のコンテンツの更新を検知し、変更点を自動的にデジタルサイネージ向けのコンテンツとして生成するようなシステムを構築します。
この場合、Webサイトの更新だけでデジタルサイネージ側のコンテンツも更新されるため、運用の手間が少なく済みます。また、システムの開発にかかるコストも比較的安価に済みます。
唯一の欠点は、パソコンやスマートフォン向けに作成されたページから情報を得るため、レイアウトがデジタルサイネージに表示されるものとして最適でない場合があるという点です。
こうした問題は、Webサイトのコンテンツをデジタルサイネージのディスプレイのサイズや解像度に合わせて調整することで解決できます。具体的には、文字や画像サイズの調整やレイアウトの再配置等が考えられます。
上記2つの方法は、Web上での更新が即時にデジタルサイネージのコンテンツに反映されるため、リアルタイム性の高いものとなります。
3. コンテンツを手動で更新する
3つ目の方法は、Webサイトのの更新内容を、手動でデジタルサイネージ用のコンテンツとして別途作成する方法です。
Web上の情報が更新されるたびに作業を必要とするため、効率的ではありません。また、リアルタイム性も保証されず、実際には採用するメリットはあまり大きくありません。
ただし、コストに余裕がない場合や、更新頻度が低い場合には検討に値します。
Webの情報を表示するのに適したサイネージとは
Webからの情報を取得できるサイネージ(ディスプレイ)にはいくつかの種類があります。
最も簡単に用意できるサイネージは、インターネットに接続されたパソコンにモニターを接続したものです。パソコン用の無料のソフトウェアを利用すれば、モニターの全画面にWebブラウザを表示できます。
定期的に表示するコンテンツを切り替えることもでき、最も単純な形式のデジタルサイネージとして利用できます。
また、業務用のテレビやサイネージは、LANケーブルを用いてインターネットに接続できます。この場合には、HTML5という規格に準拠したWebページを用意しておくことで、サイネージ上にWebコンテンツを表示させることができます。
LANケーブルを用いる場合には、デジタルサイネージとインターネット接続のみでコンテンツの表示ができます。省スペースに設置できる点がメリットです。
デジタルサイネージとWebを連携するメリット
Webサイトと連動したデジタルサイネージでは、Web上のコンテンツを更新するだけで自動的にサイネージ側に表示されるコンテンツも更新されます。すでにWebサイトを運用している場合には、デジタルサイネージ用のコンテンツを制作する手間や予算が不要となります。
Web上で更新されるコンテンツは、Webサイトだけに限りません。Webと連動させたデジタルサイネージでは、インターネット上のあらゆる情報を、リアルタイムにサイネージ用コンテンツとして利用できます。
例えばSNS上に投稿されたコンテンツや、ニュースサイトの情報などをデジタルサイネージのコンテンツとして表示させることができます。
大規模な商業施設など、複数のテナントが集まっている施設の場合、各店舗の提供するWeb上の最新情報を、自動で収集し、一つの画面の中にまとめて表示するといった形のデジタルサイネージも存在します。
利用者にとっても、リアルタイム性の高い情報を視認性の高いデジタルサイネーで確認でき、大きなメリットがあるといえるでしょう。
デジタルサイネージのWeb連携を活用する
インターネットに接続したデジタルサイネージは、様々な活用方法があります。
タッチパネル式デジタルサイネージでの活用
デジタルサイネージに表示させるコンテンツをWebと連携させて提供する場合、そのメリットを最大化できるのがタッチパネル式のデジタルサイネージでしょう。
タッチパネル式デジタルサイネージは、多くの人々が慣れ親しんでいるスマートフォンやタブレットと同様の操作感で情報を提供しています。利用者の選択に応じた多言語表示といった利用方法も可能です。
HTML5という規格に対応したブラウザを搭載したサイネージを利用すれば、パソコンやスマートフォン向けのページをそのまま表示できます。
規格統一によるメリットと今後の可能性
現在は、デジタルサイネージ向けのコンテンツ管理方法や、コンテンツ側の提供する情報に応じてサイネージ本体を操作(遠隔での画面の電源をオンオフ)するための規格が統一されていません。
インターネット接続機能を持ったサイネージは、今後ますます増加すると考えられます。その動きにともない、コンテンツの汎用性を高めるために規格の統一が進んでいくと予想されます。
規格の統一が進めば、メーカーやサイズが異なるサイネージに対しても一括して情報の配信ができるようになります。こうした動きは、災害時のような緊急性の高い場面でも、デジタルサイネージが導入されていくことにつながるでしょう。
Web連携でコンテンツを自動更新!活用の幅も広がる
今後、リアルタイム性の高いコンテンツの需要はさらに高まり、Web上のあらゆる情報をまとめてサイネージに表示できる機能の実装がますます広がっていくでしょう。
Webとの連携を強化し、デジタルサイネージ向けのコンテンツを自動生成するシステムを構築することで、更新にかかる手間を省くことができます。
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