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ミラーサイネージとは?仕組みや特徴も解説

  • 公開日:2024.10.21
  • 更新日:2024.10.21
  • LEDビジョン

鏡の性質をうまく活かしたデジタルサイネージとしてミラーサイネージが知られています。通常のデジタルサイネージにはない特徴によって施設の価値を高めてくれます。今回は、ミラーサイネージの概要をはじめ、仕組みや特徴、形式、運用例、価格などを解説します。ミラーサイネージの魅力を知りたい方はぜひチェックしてみてください。

ミラーサイネージとは?

ミラーサイネージは、モニターフレームを鏡でカバーしたデジタルサイネージです。鏡の中から文字や映像を浮かべられます。

ミラーによって豪華な印象を与えられるため、今までよりも高級感のある見せ方が可能です。小売店やアパレルショップ、ホテル、レストランなどさまざまシーンに溶け込みます。美容関係の企業が使用することも多いです。

画面のオンオフを切り替えることでサプライズ感も表現できるため、周辺を通りがかった方からも興味を持ってもらえるでしょう。

ミラーサイネージの仕組み

ミラーサイネージはミラーパネルやモニター、STB、センサーなどで成り立っています。

ミラーパネルは鏡の効果と透過性を両立しており、内側のモニターからの映像も見える仕組みです。ミラーパネルを透過する点で、目安として500~1000cd/m²くらいの輝度を持つモニターが適しています。

施設のLANとつながったSTBをモニターに接続してネットワーク運用をすることも可能です

モニターに距離センサーユニットなどを組み込み、人の動きに合わせて映像を切り替えることもできます。
センサーを搭載しない場合は、一般的なデジタルサイネージと同様に常時再生で映像を放映できます。
顔認証システムと組み合わせて視聴者の性別や年齢、視聴時間を取得することも可能です。

ミラーパネル以外の部分についてはデジタルサイネージとほとんど変わらない仕組みだといえるでしょう。

ミラーサイネージの特徴

ミラーサイネージは、ミラーパネルによって通常のデジタルサイネージとは大きく異なる魅力的な特徴を実現しています。

ミラーサイネージの特徴を把握することで、施設における使い道が思い浮かぶでしょう。引き続き、ミラーサイネージの特徴を解説します。

特徴1.普段は鏡として利用できる

画面がオフのときは鏡として正面にある物体や光景を映し、画面がオンのときは映像を映します。

たとえば、トイレの鏡部分にミラーサイネージを導入する使い道があります。
自分の姿が映るので、通常の鏡のように身なりを整えるのに役立てることが可能です。

映像を映さないときは空間が広く感じられる点も魅力です。

特徴2.省スペースでの運用が可能

化粧品店や眼鏡ショップなどでは鏡は不可欠です。ただ、化粧品や眼鏡などたくさんの商品を陳列する売り場では、デジタルサイネージと鏡の両方を設置するのにスペースが不足するケースもあるでしょう。

その点、ミラーサイネージはデジタルサイネージと鏡の機能が一つにまとまっています。
デジタルサイネージと鏡を別々に設置する必要がありません。

スペースが圧迫されず、来店者が店内で広々と過ごせるでしょう。

特徴3.大画面での空間演出も可能

ミラーサイネージは、1枚のミラーパネルの内側に、複数台のモニターを組み合わせることも可能です。
マルチディスプレイとして大画面で運用できます。

人が近づいたときに突然大画面で映像が出現すれば視聴者の感動も大きくなるでしょう。

空間演出で施設の魅力を高めたいときにも役立ちます。

マルチディスプレイ

特徴4.映像と自分の姿を同時に視聴できる

ミラーサイネージでは映像と自分の姿を同時に視聴することも可能です。

たとえば、没入感のあるフィットネスミラーとしての使い道が検討できます。
ヨガのコンテンツで講師のポーズを映して、比較しながら自分のポーズを修正することも可能です。

ダンスやバレエ、演劇、スポーツなどのレッスン環境などに導入すれば、教育施設としての価値を高められるかもしれません。

特徴5.動作パターンをカスタマイズできる

ミラーサイネージは、動作パターンをカスタマイズできる場合があります。
人を検知しないときは「鏡モード」、人を検知したときは「鏡+映像モード」のように設定可能です。

たとえば、人が近づいたときに映像が小さくなって四隅に移動する製品もあります。
鏡として使いたい場合にコンテンツが邪魔になりません。

鏡の機能と映像表示の機能を臨機応変に使い分けられる点はとてもスマートです。

特徴6.センサーの範囲も調整できる

ミラーサイネージは、センサーを用いて人の距離に応じたコンテンツの切り替えができますが、センサーで反応させたい範囲を調整することも可能です。

業者によっては近距離用・長距離用のセンサーが用意されていることもあります。視聴者の動線を想定して選べば、無駄のない合理的な視聴環境を実現できるでしょう。

特徴7.タッチパネルにも対応できる

ミラーサイネージはタッチパネル式を採用した製品も多く見受けられます。

スマートフォンアプリのようにアイコンを表示するなどして、インタラクティブな操作をすることも可能です。

案内板やメニュー表示、受付など幅広い用途に検討できるでしょう。

タッチパネル

特徴8.浮遊感のある映像を表示

ミラーサイネージは、鏡の映り込みを活かして浮遊感のあるコンテンツを作成できます。

たとえば、大部分が鏡面として機能している画面にクラゲのような存在を表示させるコンテンツが挙げられます。鏡に浮き上がるような不思議な映像演出は、周囲の人の好奇心を刺激するに違いありません。

特徴9.体験型の演出も可能

ミラーサイネージは、鏡として機能させながら映像も同時に表示させることで、通常のデジタルサイネージには見られない体験型の演出も実現できます。

たとえば、鏡に映る人物の周囲に花を咲かせるコンテンツを作成可能です。体験型の演出によって人々の注目を集めやすくなるので、集客効果も期待できるでしょう。

特徴10.設計やオプションによって耐久性を高められる

ミラーサイネージは、フィルムの貼り合わせによる構成ではなく、床と天井の2面を使ってディスプレイを固定するなどして耐久性を高められます。

固定ユニットとモニター、ミラーガラスを一体化させることで、地震などで画面のセンサーがずれないように設計されている製品も見受けられます。

ただ、ミラーガラスが破損して飛び散ってしまう点に不安を抱く方もいるかもしれません。オプションによって飛散防止加工に対応してもらえる場合もあるので、気になる場合は業者に相談してみるとよいでしょう。

特徴11.湿度の高い場所でも設置できる

ミラーサイネージは特殊ガラスを用いた湿度に強い製品もあります。

水が飛び散りがちな化粧室の洗面台の鏡として導入されるケースも珍しくありません。そのほか、バスルームへの利用も想定されるため、宿泊施設の魅力を高めるのにも活用できるかもしれません。

ただ、基本的に屋内で設置される事例が多く、屋外での用途に対応しているとは限りません。実際に公式サイトのFAQで屋内利用専用であることを注記している製品もあります。雨にさらされる環境に導入する場合は、念のため防水耐性について確認しましょう。

ミラーサイネージの形式

ミラーサイネージは、主に自立パネルタイプやビルトインタイプなどの形式に分かれています。特徴の違いを押さえて施設に適した形式を選ぶことが重要です。

引き続き、自立パネルタイプとビルトインタイプについて解説します。それぞれの運用例についても触れているので、導入イメージを湧かしてみてください。

自立パネルタイプ

自立パネルタイプは、通常のデジタルサイネージのように自立させられるタイプです。

スタンドや滑り止めのゴムが付いていている小型タイプの製品があり、好きな場所に持ち運んで設置できます。ローラーが付属している製品であれば移動もしやすいです。

USBポートを搭載したスタンドアロン方式の製品もあり、ネットワーク環境がない場所でもコンテンツを放映することも可能です。

自立パネルタイプの運用例

自立パネルタイプは移動できるため、ジャンルを問わずさまざまな店舗、施設で臨機応変に導入しやすいです。

アパレル商品のそばに配置してPOP広告機器として運用しつつ、来店者に鏡として使ってもらうこともできます。店内のレイアウトが変化しても気軽に移動できるのが便利です。高機能なサイネージであれば、特定のタグを読み込ませて商品情報を表示させるような運用もできます。

そのほか、オフィスやビルのエントランスなどに設置すれば、welcomeメッセージや内線一覧、フロアガイドなどを表示させられるので、welcomeボードや案内板として運用できます。通常のデジタルサイネージよりもおしゃれな演出が可能なので、来客に好印象を与えられるでしょう。

ビルトインタイプ

ビルトインタイプは、壁や天井などに埋め込むタイプのミラーサイネージです。

たとえば、壁面に掘り込みを作ってフレームユニットを固定し、ミラーガラスと壁面をフラットに見せるように設置します。

ミラーガラスの取り外しによるメンテナンスも可能です。

自立パネルタイプと違って工事が必要となり、施工条件や事前現地調査なども求められます。新築や改装などでミラーサイネージを導入したい場合に検討しやすいです。

ビルトインタイプの運用例

ビルトインタイプは、自立パネルタイプと違って埋め込みを前提としているので、移動できません。そのため、固定された場所で効果を発揮する運用が基本となります。

たとえば、美容室での運用例が話題となっており、店舗の鏡をミラーサイネージにする店舗も登場し始めています。鏡に映される映像や付属カメラによって、鏡面で髪型のカタログを閲覧したり、撮影した顔写真でヘアシミュレーションしたり、動画を視聴したりすることが可能です。

そのほか、商業施設でもミラーサイネージの導入が進んでいます。通行人が多い場所で巨大なミラーサイネージを設置して人と映像が共存する空間演出をして注目を集め、商品の訴求につなげることが可能です。アートギャラリーにおいて鏡面で美術品の解説を表示しつつ、作品の裏側まで反射で見やすくするという使い道も見受けられます。

位置を調整できないのは難点ですが、設置場所を誤らなければ施設の価値を劇的に高められるでしょう。

既存のディスプレイを使って設置することも可能

ここまで自立パネルタイプとビルトインタイプについてご説明しましたが、すでにディスプレイを保有している方だと、新たにミラーサイネージを導入するのがもったいないと感じるかもしれません。

その点、ミラーサイネージは既存のディスプレイに後付けのガラスフレームを装着して導入することもできます。

たとえば、ガラスがセットになったフレームをマジックバンドで固定するだけでミラーサイネージとして利用できる製品があります。メーカーの種類によらず取り付けることも可能です。

壁掛け金具を利用してモニターを設置する場合、現地調査を求められることもありますが、埋め込みよりは施工が簡単です。

ミラーサイネージの価格

ミラーサイネージに興味を持ったけれど、価格が高くないか気になった方もいるでしょう。

ミラーサイネージは、自立パネルタイプであれば、目安として32インチが10万円程度で購入できます。

業者によっては価格表を用意せず、希望の仕様をヒアリングしたうえで見積もるケースもあります。特にビルトインタイプについては公開されない場合がほとんどです。

ミラーサイネージの価格を詳しく知りたい場合は業者に問い合わせてみましょう。

デジタルサイネージを導入すべきか迷ったらLED TOKYOに相談

ミラーサイネージは、モニターフレームを鏡で覆ったデジタルサイネージです。
鏡として利用できるだけでなく、鏡に浮かんで見えるような映像を表示させられます。

アパレルショップや美容室などに導入すれば、デジタルサイネージと鏡を一つにまとめることで、省スペースの運用が可能です。

デジタルサイネージにはさまざまな種類があるので、ほかのタイプも比較して導入してみましょう。

LED TOKYOはあらゆる業界で数多くの施設・建物にデジタルサイネージを導入してきました。これまでの実績とノウハウを活かして最適な種類のデジタルサイネージをご提案いたします。

デジタルサイネージを導入すべきか迷ったときもぜひLED TOKYOにご相談ください。

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ミラーサイネージとは?仕組みや特徴も解説
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ミラーサイネージとは?仕組みや特徴も解説
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鏡の性質をうまく活かしたデジタルサイネージとしてミラーサイネージが知られています。通常のデジタルサイネージにはない特徴によって施設の価値を高めてくれます。
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