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デジタルサイネージに必要なCMSとは?機能やメリット、選び方などを解説!
- 公開日:2024.11.12
- 更新日:2024.11.12
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デジタルサイネージを運用するうえで重要な役割を果たすのがCMSです。コンテンツ配信の中枢となるシステムであり、円滑な情報発信には欠かせません。今回は、デジタルサイネージに必要なCMSとは何かがわかるよう、機能やメリットなどを中心に解説します。選び方にも触れているので、導入を検討するときの基準にしてみてください。
この記事の目次
デジタルサイネージに必要なCMSとは?
デジタルサイネージで使われるCMSは、ディスプレイで放映する静止画や動画の配信を管理するコンテンツマネジメントシステムです。
わかりやすくいえば、デジタルサイネージソフト、サイネージシステムを意味し、基本的にパソコンなどの端末画面からブラウザでダッシュボードにアクセスして操作します。
静止画や動画といったコンテンツを保存したり、テキストやCSVファイルを読み込んだりして、必要なタイミングでディスプレイに情報を表示できます。
最近ではAIとの連携などにも対応し始めており、デジタルサイネージの機能をさらに便利に拡張できるようになりました。
CMSはデジタルサイネージで本格的な情報発信をするのに不可欠なツールです。
デジタルサイネージの利便性を高めるCMSの機能
デジタルサイネージにおけるCMSの概要をお伝えしました。CMSの利便性を深く知るには具体的な機能を把握する必要があります。
続いてはデジタルサイネージにおけるCMSの機能をご紹介します。
配信機能
CMSでは、写真や動画を配信できるのはもちろんのこと、多種多様なコンテンツ配信が可能です。
WebサイトのURLを指定してWebサイトの情報を配信したり、PDFのファイルを配信したりできます。
GoogleカレンダーやSNSのタイムライン、自社に関するレビューを表示することも可能です。
スケジューリング機能
指定した日付や曜日の時間帯に指定したコンテンツを放映できます。
たとえば、母の日の数週間前からお花の宣伝を流したり、居酒屋で土日の昼頃から昼飲みキャンペーンをアピールしたりするといった運用が可能です。
特定のタイミングで宣伝したい商品・サービスがある場合に便利な機能です。
プレイリスト作成・管理機能
デジタルサイネージのCMSは、複数のコンテンツをプレイリストにまとめて再生する順番を決められます。
画像→動画→HTMLファイルといったように、コンテンツを思った通りの順番で放映できます。静止画を表示させるときにBGMを指定することも可能です。
作成済みのプレイリストについては、編集でファイルの追加や再生時間の変更、BGMの変更などの処理を行うこともできます。
遠隔制御機能
デジタルサイネージのCMSは、ディスプレイにSTB(セットトップボックス)というコントローラー(制御機器)を接続することで、普段使っている端末からコンテンツの配信状況を遠隔制御できます。
コンテンツマネジメントシステムにより、ネットワークに接続されているSTBを一括更新できるため、離れた拠点にある複数のデジタルサイネージでもコンテンツ配信を管理可能です。全国展開している飲食チェーン店で同じキャンペーンを同時に遠隔制御で放映することもできます。
STBの概要や役割を詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
データ分析機能
CMSはAIとの相性がよく、AIカメラやAI解析システムと連携することで、デジタルサイネージごとの視聴データをオンライン上で管理してデータ分析することも可能です。
AIカメラによって来店者の属性や通過率、視聴率などを可視化できます。日・曜日・時間ごとに視聴者数の推移を確認したり、累計データを可視化したりすることもできます。
AI解析ができるCMSを利用すれば、分析結果をもとにコンテンツの改善まで効果的に行えるでしょう。
稼働監視機能
デジタルサイネージは、アナログ看板とは違って精密機器であり、故障トラブルがつきものです。
たくさんの機器を運用する場合であれば、正常に稼働していない機器を見落としてしまうリスクが高まります。
CMSを導入すれば、デジタルサイネージが正常に稼働しているかどうか、システム上の画面から確認可能です。機器トラブルを察知しやすくなるので、稼働停止によって視聴者に迷惑をかけたり、広告機会を逃したりする事態を防ぎやすくなります。
デジタルサイネージでCMSを活用するメリット
デジタルサイネージのCMSの主要機能をご紹介しました。デジタルサイネージのCMSは機能拡張によってさまざまなメリットをもたらしています。
引き続き、デジタルサイネージでCMSを活用するメリットを解説します。
コンテンツ配信の負担を減らせる
複数のデジタルサイネージでコンテンツを配信する場合、1つひとつの機器でUSBメモリを差し替えて映像を切り替えるのは労力を要します。
CMSを用いれば前述したスケジューリング機能やプレイリスト作成・管理機能、遠隔操作機能などによって、コンテンツ配信を最小限の操作で自動化できます。コンテンツの量が多くても配信に負担が生じません。
組織でリソースが不足する場合でも安定的にデジタルサイネージを運用できます。
高品質のコンテンツを簡単に作れる
CMSでは、コンテンツの配信機能だけでなく、コンテンツの作成機能が搭載されていることもあります。
コンテンツに使用したいデータをアップしたあと、画像にテキストを追加入力したり、背景色を選択したり、色の濃さを調整したりして保存できます。
無料の背景画像が用意されているCMSであれば、選択するだけでリッチなコンテンツを制作することも可能です。別ソフトで編集せずに済むので、配信までの作業もスムーズに進められるでしょう。
タッチパネルコンテンツも作成できる
タッチ機能に対応したCMSを導入することで、インタラクティブなタッチコンテンツを作成することも可能です。
画像や動画を用意して専用サーバーにアップしたあと、Webブラウザでコンテンツ作成画面にアクセスします。タッチ領域と移動先リンクを紐づけるだけで、タッチパネルコンテンツを作成可能です。
タッチコンテンツを作成すれば、視聴者がタッチ操作で自分に必要な情報をストレスなく受け取れるようになります。
ターゲットに適した情報で集客効果を向上
CMSを活用すれば、特定の時間帯に画面周辺を通過するターゲットを予測して、最適なコンテンツを自動で配信できます。
漫画喫茶であれば、日中は通常プランを宣伝し、終電を過ぎた時間にナイトパックの宣伝に切り替え、電車を逃したターゲットを集客するといった運用が可能です。
臨機応変にコンテンツを切り替えることで、より細かいターゲティングで集客効果を高められます。
AIによるマーケティング施策の強化
CMSはAIと連携することでAI解析ができることもお伝えしました。AI解析ができるCMSであれば、解析結果をもとに通行人や来場者に最適なコンテンツを自動で配信することも可能です。
管理者がデジタルサイネージ付近のターゲットを予測する必要すらなくなります。
より高度で無駄のない広告活動を実施できるため、マーケティング施策を強化したい場合にもCMSが重要な役目を果たすでしょう。
専門知識がなくても使える
CMSの利用にはプログラミングの知識が不要です。
簡単なボタン操作で高度な配信機能・管理機能まで使えるため、エンジニアを雇用してプログラムの作成を任せたり、管理業者に運用を外注したりする必要はありません。
デジタルサイネージを運用するうえで人件費や外注費といったコストを削減できます。
権限を設定して情報発信のミスを防げる
デジタルサイネージでは、気軽に画像や動画を表示できる反面、意図しない情報発信のリスクもあります。その点、CMSでは情報発信に関する操作をメンバーのアカウントごとに制限できます。
たとえば、管理者にはコンテンツ編集やシステム設定、スケジュール設定の権限を与え、デザイナーにはコンテンツ編集の権限だけを与えるといった運用が可能です。この場合、デザイナーはシステムやスケジュールを設定できません。
メンバーの権限を細かく設定することで、情報発信のミスやシステムトラブルによる情報発信の停止などを防げます。
広告収益の手段になる
CMSがあれば、自社の商品やサービスを宣伝するだけでなく、他社から提供されたコンテンツを配信して広告収益を得ることもできます。
デジタルサイネージだけで他社のコンテンツを配信できるように思えるかもしれません。しかし、複数のコンテンツを予定通り配信するには、スケジュール管理が不可欠です。予定通り放映できなければ広告依頼主からクレームが入るでしょう。
その点、CMSにはすでにご紹介したスケジューリング機能があるため、契約した放映期間や放映時間などの約束を守り、依頼主の希望通り広告を配信できます。デジタルサイネージで広告収益を獲得したいのであれば、CMSは欠かせない存在といえるでしょう。
デジタルサイネージのCMSの選び方
デジタルサイネージにCMSを導入するメリットをお伝えしました。コンテンツマネジメントシステムの利便性がわかり、導入を検討してみたくなったのではないでしょうか。
ただ、CMSにはさまざまな製品があり、どれを選ぶべきか迷うケースも少なくありません。
引き続き、デジタルサイネージに導入するCMSの選び方を解説します。
対応OSやブラウザ
CMSはソフトウェアであり、端末での動作環境を意識して選ぶ必要があります。
たとえば、パソコンの動作環境がWindows OSやMicrosoft EdgeのWebブラウザにしか対応していないCMSもあります。
機能が便利でも自身が運用している端末で使用できなければ意味がありません。まずは端末の動作環境を優先してチェックしましょう。
連携性
CMSによっては、外部のシステム、Webサイト、サーバー、サービスなどとのデータ連携機能を搭載しています。
たとえば、ニュース番組や天気予報といったデータを取り込んで配信することができます。既存システム機器のデータをCSV化して取り込むことも可能です。
そのほか、FacebookやTwitter、Instagramのアカウントやタイムラインなど、リアルタイムの配信方法にも対応できます。柔軟な配信方法を選択したいのであれば、連携性を重視してCMSを選ぶとよいでしょう。
なお、CMSによって対応するSTBやディスプレイが決まっていることもあるので、対応機器も確認が必要です。
セキュリティ
デジタルサイネージは、不特定多数の人々に視聴されるため、ハッカーにより不正なコンテンツが表示されると、広範囲に甚大な悪影響を及ぼすリスクがあります。
情報管理の中枢となるCMSを選ぶときもセキュリティは特に重要視すべき要素です。
情報セキュリティの国際規格に対応していることや、定期的な脆弱性診断を行っていることなど、セキュリティを強化しているCMSを検討してみましょう。
運用サポート
事業者によってはCMSの運用についてサポートが充実しているケースも珍しくありません。
CMSの選定やコンテンツ配信のスケジュール登録、更新を含む運用代行をはじめ、作動していない場合の遠隔復旧に対応してもらうことも可能です。クリエイティブチームが動画や静止画の制作までサポートしてくれることもあります。
リソース不足で、CMSを操作する時間が取れない場合、コンテンツを制作できない場合、運用担当者を確保できない場合などは、運用サポートに対応した製品を検討するとよいでしょう。
デジタルサイネージのCMSの導入に迷ったらLED TOKYOに相談
今回は、デジタルサイネージのCMSの概要をはじめ、機能やメリットなどを解説しました。
デジタルサイネージのCMSは、ディスプレイに表示させるコンテンツを管理するためのマネジメントシステムです。写真や動画、Webサイト、ニュースなどの配信スケジュールを指定したり、プレイリストを作成したりできます。
CMSはさまざまな事業者から提供されているため、選び方に迷ってしまう方もいるかもしれません。
LED TOKYOは、デジタルサイネージの導入をワンストップでサポートしており、ディスプレイに適したCMSもご提案いたします。映像制作にも対応しており、リソース不足の課題もサポート可能です。デジタルサイネージを導入する際にCMSの悩みがあれば、ぜひ一度LED TOKYOまでご相談ください。
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