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業務用ディスプレイとは?その特徴・家庭用ディスプレイとの違いを解説
- 公開日:2020.02.25
- 更新日:2024.11.28
- 液晶ディスプレイ
冷蔵庫や炊飯器、スピーカーなど、身近な家電製品には、業務用と家庭用の規格があります。映像を表示するディスプレイ(モニター)も例外ではなく、業務用ディスプレイと家庭用ディスプレイが存在し、それぞれの主な用途を踏まえ設計・製造されています。今回は業務用ディスプレイの概要、特徴をはじめ、家庭用ディスプレイとの違い、種類などを解説します。業務用ディスプレイの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
業務用ディスプレイとは?
業務用ディスプレイとは、家庭ではなく業務での使用を前提に製造されたディスプレイです。主にデジタルサイネージ用や会議用、映像処理用などに分けられます。業務用ディスプレイとは何かを理解できるように、各用途に分けて業務用ディスプレイの特徴を解説します。
デジタルサイネージ用
業務用ディスプレイはデジタルサイネージ用として導入されることが多いです。デジタルサイネージは電子的な看板を意味する言葉であり、街中では商品やサービスの広告に活用されています。スタンドタイプや壁掛けタイプなどがあり、臨機応変に設置できるのが特徴です。そのほか、防災情報の発信や空間演出にも最適であり、使い道が幅広いです。
会議用
オフィスの会議では業務用ディスプレイを導入して打ち合わせに必要な資料を表示させるのに活用されることがあります。タッチ操作に対応している製品もあり、画面上に文字や図を書き込めるのも特徴です。会議中のブレインストーミングに役立てることもできます。
映像処理用
映像処理用は、色の再現性や作業のしやすさに特化しているのが特徴です。業務で使う動画編集用として活躍します。高コントラスト比で深い黒色を再現できる製品や、作業に集中できるようにファンレス設計になっている製品などがあります。
検査・製造装置操作用
検査・製造装置の操作用としても業務用ディスプレイが活用されることがあります。操作しやすい点が特徴です。抵抗膜方式のタッチパネルを採用することで、手袋をしたままでも使用できる製品も展開されています。
業務用ディスプレイと家庭用ディスプレイの違い
業務用ディスプレイの特徴をお伝えしました。特徴を知っていく中で、家庭用ディスプレイとの具体的な違いが気になったかもしれません。
家庭用ディスプレイとの違いを知ることで、業務用ディスプレイについてより深く理解できます。引き続き、業務用ディスプレイと家庭用ディスプレイの違いについてさまざまな観点から解説します。
耐久性
【家庭用ディスプレイ】
家庭用ディスプレイは基本的に屋内での利用が前提のため、直射日光や高温多湿な環境に弱い傾向があります。雨のように液体にさられることで、内部回路がショートして深刻な事態に発展する危険性もあります。屋外で使える耐久性は期待できないでしょう。
基本的に決まった時間の番組を見る目的で視聴されるので、1日中つけっぱなしにするという使い方は想定されておらず、連続使用に対する耐久性も低い傾向です。業務用として数週間や数か月に渡り使い続けると、画面焼けが発生したり、電気的な故障を招いたりする恐れがあります。
【業務用ディスプレイ】
業務用ディスプレイは、営業時間中に起動・表示・再生を続ける前提で利用されるため、基本的に品質が高いパーツが用いられたり、内部回路が頑丈な設計で作られたりしています。屋外で使えるよう防水耐性に優れた製品もあり、雨の影響を気にせず利用することも可能です。
家庭用ディスプレイと違い耐久性が高いので、ビジネス用途で安心して使えるでしょう。とはいえ、定期的なメンテナンスを実施しないと劣化が進み故障してしまう場合もあるので、保守体制の整備は不可欠です。
消費電力
【家庭用ディスプレイ】
家庭用ディスプレイは業務用ディスプレイと違い、基本的に規格外の大型サイズが導入されません。
仮に大型を導入する場合であっても、ホームパーティーで大勢が快適に視聴できるレベルのサイズにとどまります。深く考えずに導入しても、電気代が高すぎて驚く事態にはならないでしょう。
【業務用ディスプレイ】
業務用ディスプレイは、営業で長時間利用しやすいよう、消費電力が低くなるように配慮されています。家庭用とは違い、太陽光発電で作動する省電力モデルなど、実用性の高いモデルも数多く存在します。
ただし、ビジネス用途では大画面が導入されることもあり、画面の大きさによっては消費電力が大きくなる可能性が高いです。大画面のディスプレイを選ぶときは、なるべく消費電力が少ない種類を選ぶ必要があります。
デザイン
【家庭用ディスプレイ】
家庭用ディスプレイは、主にテレビとパソコンモニターの2種類に分けられます。いずれもほとんどが長方形のデザインとなっており、どれも似たような形です。
テレビに関してはほとんどがブラックカラーを基調としているように、家庭用ディスプレイのデザインは個性に欠けます。仮に小規模な店舗で導入する場合であれば、空間演出は期待できないでしょう。
【業務用ディスプレイ】
業務用ディスプレイは、家庭用ディスプレイとほぼ変わらないデザインの製品がある一方で、屋外使用や縦型・横型のアスペクト比などの製品を選べます。タッチパネルのデザインもあり、利用者が自分の知りたい情報を検索することも可能です。ホワイトなどカラーを選択できる場合もあり、空間への調和を意識して導入することもできます。
また、家庭用ディスプレイと違い、複数のディスプレイを組み合わせてマルチディスプレイを構築することも可能です。大画面で情報を発信したい場合は業務用ディスプレイのほうが柔軟に導入できるでしょう。
輝度
【家庭用ディスプレイ】
家庭用ディスプレイは屋内での視聴にあわせてちょうど良い明るさに抑えられており、輝度はおおよそ350~500cd/m²です。テレビにはチューナーやインターネット機能、パソコンモニターには字を鮮やかにする機能などが備えられています。
ただ、屋外での利用は想定されていません。日差しが強いとスマホの画面が見づらくなるように、業務用として使うには輝度が不足する事態も考えられるでしょう。
【業務用ディスプレイ】
業務用ディスプレイは、家庭用とは違い屋外での使用も想定されており、直射日光に負けずに映像を表示できる高輝度タイプが存在しています。
たとえば、800cd/m²(屋内で十分な明るさ)や6,500cd/m²(日差しの強い屋外に対応できる明るさ)といった輝度を持つ製品も存在しています。業務用ディスプレイは、夜にも高い視認性を誇るので、屋外の夜間営業でも問題なく導入することが可能です。
輝度の意味についておさらいしたい方は下記の記事をご覧ください。
遠隔操作
【家庭用ディスプレイ】
家庭用ディスプレイは基本的に外部制御には対応しておらず、遠隔操作はできません。複数のディスプレイを設置して、まとめてコンテンツを遠隔で制御するという使い方は、想定されていません。
ただ、リモコンでは操作できる場合がほとんどなので、近距離での遠隔制御には対応できます。小規模な施設で少数のディスプレイを運用する程度であれば、業務用として導入することもできるでしょう。
【業務用ディスプレイ】
業務用ディスプレイは、家庭用と違い外部制御に対応しており、遠隔操作が可能です。たとえば、ネットワーク型のディスプレイはインターネットやパソコンなどを通して放映スケジュールをコントロールできます。離れた場所から制御できるため、大規模な施設で複数のディスプレイを設置する場合でもコンテンツを計画的に放映しやすいです。
また、本拠地から各拠点に発信する情報をまとめて遠隔で制御することもできます。多拠点でコンテンツを発信したい場合も家庭用ディスプレイではなく業務用ディスプレイが重宝するでしょう。
価格
【家庭用ディスプレイ】
家庭用ディスプレイは基本的にテレビスタンドや作業机などに導入されることが多く、規格外の大型サイズは使われにくいです。ディスプレイの価格は画面サイズに左右されやすいことから、比較的小型の家庭用は価格も安価な傾向があります。
業務用と違って屋内で使われるケースがほとんどなので、飛来物による衝突の影響もありません。業務用より頑強な作りが求められない点も安価の要因だといえるでしょう。
通販サイトなどでは、仕事と遊びに使える卓上ディスプレイが15,000円以内で購入できるケースも少なくありません。
屋内のオフィスで最低限事務作業に使えるディスプレイを導入したい場合であれば、業務用よりも家庭用のほうがコストを抑えられます。
【業務用ディスプレイ】
業務用ディスプレイは耐久性が高く、タッチ操作・遠隔操作できる機能も搭載されているなど、さまざまなメリットがありました。ただし、業務における使用メリットが大きい分、作りが複雑になりやすいため、家庭用とは違い価格が高くなりやすいです。
すでにお伝えした通り、業務用ディスプレイはたくさんの人々に視聴してもらえるよう、大画面で導入されることもあります。規格外の巨大サイズを導入する場合であれば価格はさらに膨れ上がるでしょう。
タッチパネルと大型ディスプレイを搭載した高機能製品などであれば、200万円を超えるケースも珍しくありません。業務用ディスプレイを導入する場合はなるべく多く資金を確保しておく必要があります。
業務用ディスプレイの種類
業務用ディスプレイと家庭用ディスプレイの違いについて解説しました。業務用ディスプレイは価格が高くなってしまう一方で、業務に欠かせないスペック・機能を備えており、家庭用では代替えしづらいことがおわかりいただけたでしょう。
ただ、業務用ディスプレイを導入すれば必ずしも現場の広告効果・生産性が高まるとは限りません。いくつか種類があるので、導入場所に最適なタイプを選ぶことも重要です。
引き続き、業務用ディスプレイの種類について解説します。
液晶ディスプレイ
液晶ディスプレイ(LCD)は、液晶(Liquid Crystal)の性質により光をコントロールして映像を表示させるディスプレイです。液晶そのものは発光せず、背後にバックライトを設置して、光を遮ったり通したりして映像を表示させます。
比較的安価で業務用としてだけでなく家庭用としても使われやすいです。ただ、直射日光下での視認性が低くなりやすいほか、極端な温度に弱く、屋外での使用には不向きとされています。
マルチディスプレイ
すでにお伝えしたマルチディスプレイは、ディスプレイを組み合わせて大画面を構築したディスプレイです。マルチサイネージとも呼ばれることがあります。LCDで構成されるので、厳密には液晶ディスプレイとして区分されます。
画面ごとに異なる映像を表示したり、縦向きに重ねて高さのあるダイナミックな演出をしたりすることが可能です。ただし、接続にあたってベゼル(画面の枠)が残るので、映像に黒い線が見えてしまうのが難点です。マルチディスプレイサイネージの詳細については下記の記事もご覧ください。
LEDビジョン
LEDビジョンは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)を搭載したディスプレイです。LED素子自体が発光するので、液晶ディスプレイよりも輝度が高い傾向にあります。
パネル単位の結合によってある程度柔軟に大きさを調整できます。ベゼルを生じさせずに大画面を構築することも可能です。視認距離にあわせてピッチサイズを選ぶこともできます。屋外用・屋内用だけでなく床用もあり、空間演出にも最適です。
利用をご希望される方はLEDビジョンの導入実績が豊富なLED TOKYOまでご相談ください。
デジタルサイネージ用途の業務用ディスプレイ
デジタルサイネージ用に製造された業務用ディスプレイには、大きく分けてスタンドアローン型、ネットワーク配信型、クラウド型の3種類があります。
どのディスプレイもデジタルサイネージとして利用できる点は同じですが、再生するコンテンツを読み込む方式が異なっています。
それぞれの特徴について簡単に解説します。
スタンドアローン型
スタンドアローン型ディスプレイは、最も簡易的な仕組みで動作します。
SDカードやDVDなどのメディアに入れたコンテンツを再生する機能が搭載されており、シンプルなため複雑な再生順序の指定は得意ではありません。
ネットワーク配信型
ネットワーク配信型ディスプレイは、インターネットに接続する機能が組み込まれており、コンテンツマネジメントシステム(CMS)から指定したコンテンツをダウンロードできます。
再生するコンテンツの順序を調整したり、状況に合わせてコンテンツを指定するといったことが比較的容易に行えるため、柔軟性の高いデジタルサイネージ運用が期待できます。
ただし、CMSの利用には別途月額4,000円から10,000円程度の費用が必要です。
クラウド型
クラウド型ディスプレイは、ネットワーク配信型ディスプレイを拡張させたものです。HTML5という形式のコンテンツが再生できます。
双方向型コンテンツにも対応できる点が、前の二つと大きく異なります。タッチパネルなどを用いて、利用者が必要な情報を選択し、設定してあるコンテンツを表示するといった運用が可能になります。
クラウド型ディスプレイは新しいデジタルサイネージの形として近年普及が進んでおり、多くの業界から注目されています。
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業務用ディスプレイは業務での使用を前提に製造されたディスプレイです。価格は家庭用よりも比較的高価ですが、耐久性や輝度が高く屋外でも安心して導入できるほか、遠隔制御に対応していて多拠点での情報発信にも対応できます。
業務用ディスプレイには液晶ディスプレイやマルチディスプレイ、LEDビジョンなどの種類がありました。輝度の高さを重視する方、ベゼルなしの大画面を希望する方はLEDビジョンがおすすめです。
LED TOKYOではLEDビジョンの選定から設置、保守、メンテナンスまで最適なソリューションをワンストップで提供しています。LEDビジョンの導入を検討する場合はぜひLED TOKYOまでご相談ください。
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