顔認証とは？仕組みやメリットなどを解説

• 公開日：2023.09.01
• 更新日：2023.09.05

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近年、スマートフォンのロック解除をはじめ、よく顔認証が使われるようになりました。顔認証は、これまでのようにパスワードを入力しなくて済むため非常に便利です。

しかし「一体、どうやって本人ってわかるの？」と、顔認証の仕組みに疑問をもたれる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、顔認証の仕組みやメリットなどを解説します。ぜひご覧になってみてください。

顔認証とは？

顔認証とは、人の顔を用いて本人確認ができる生体認証のひとつです。

生体認証には顔認証のほかに、指紋認証や虹彩認証、声紋認証、静脈認証などがあります。生体認証で用いられる情報は、個人の生体に由来する唯一無二のものです。そのため、生体認証は偽造が難しく、セキュリティレベルが高いとされています。

また、顔認証とよく似た用語として「顔認識」があります。顔認識は、人の顔を検知して性別や年齢層、表情などを判別する機能です。顔認識を使えば、店舗や施設、イベントなどにおいて、来場者の属性や動向を把握することが可能です。そのデータを、マーケティングや店舗レイアウト、スタッフの人員配置などに活用できます。

それに対して顔認証は、「検知した顔」と「事前登録された顔」が一致するかを判別するシステムです。顔認識とは違い、本人確認のセキュリティが求められる場面で使用されます。たとえば、スマートフォンのロック解除、アプリへのログイン、電子マネーの決済、オフィスや工場の入退室管理、空港の入出国ゲート、万引き対策などに活用されています。

顔認証の仕組み

顔認証の仕組みを、以下の3つにわけて解説します。

1. 顔認証の流れ
2. 2D認証方式と3D認証方式
3. デバイス型とクラウド型

それぞれ解説します。

1. 顔認証の流れ

顔認証の流れは、まずカメラの画像から顔全体を検知し、次に目や鼻、口などのさまざまな特徴となるポイントを検出します。最後に、検出したポイントが、事前登録された画像の特徴と一致するかを照合します。

カメラで検知した画像と、事前登録された画像では、顔の向きや表情、明るさなどが異なるため、顔認証には高度な技術が必要です。そのため、顔認証にはAI（人工知能）が使用されています。

また、昨今はコロナの影響でマスクをしている人も多いため、マスクを着用したままでも、目の部分だけで顔認証できる技術なども開発されています。

2. 2D認証方式と3D認証方式

顔認証で特徴となるポイントを検出するには、2D認証方式と3D認証方式があります。

2D認証方式は、カメラの画像のみを使用する方法です。画像のみなので、明るさや化粧などの影響によって認証できない場合があるほか、本人の顔写真を悪用して認証されるリスクもあります。

一方、3D認証方式はカメラの画像だけでなく、赤外線センサーによる顔の立体データも利用します。顔の凹凸を認識して判別するため、2D認証方式よりセキュリティレベルが高いです。

3. デバイス型とクラウド型

顔認証の照合には、デバイス型とクラウド型があります。

デバイス型は、デバイスに認証システムが組み込まれたタイプです。外部接続する必要がないため認証スピードが速く、情報漏えいのリスクもありません。

それに対してクラウド型は、検知した画像を外部のクラウドに送信して認証します。カメラは外部接続できればスマートフォンなどでも良く、常に最新の認証システムを利用できるのが特徴です。

顔認証のメリット

顔認証には、以下のようなメリットがあります。

1. 非接触認証
2. 複数人を同時認証
3. ICカードやパスワードが不要
4. 不正を抑止

利便性もセキュリティレベルも高いのが特徴です。

1. 非接触認証

顔認証は、カメラに顔を向けるだけの非接触認証なので、両手がふさがっていても認証できます。また衛生的なため、コロナなどの感染症対策にも有効です。

2. 複数人を同時認証

顔認証は、複数人を同時認証できます。そのため、大人数が集まるイベントなどでセキュリティチェックが必要な場合、顔認証を使えば一人ひとりがゲートで立ち止まることなくスムーズに入場できます。

3. ICカードやパスワードが不要

顔認証は、ICカードやパスワードが不要です。そのため、ICカードの紛失や盗難、パスワード忘れやハッキングなどのリスクがありません。なりすましによる入室や、1人の認証で複数人を入室させる共連れなどを防止できます。

4. 不正を抑止

顔認証は、なにか不正があった場合に、カメラのデータを証拠として参考にできます。そのため、監視カメラと同じく不正を抑止する力があります。

まとめ

顔認証について、仕組みやメリットなどを解説しました。

顔認証にはAI（人工知能）が使用され、顔画像から特徴となるポイントを検出して照合します。利便性もセキュリティレベルも高いのがメリットです。

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