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デジタルサイネージを導入しよう!基礎知識やメリット、ポイント、方法、事例などを解説
- 公開日:2023.11.29
- 更新日:2024.10.12
- LEDビジョン
近年、デジタルサイネージの市場規模が右肩上がりで拡大しています。さまざまな場所で見かけるようになったため、「ウチでも導入してみようか」と検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、デジタルサイネージの導入を検討している方に、基礎知識やメリット、ポイント、方法、事例などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
デジタルサイネージ導入の基礎知識
デジタルサイネージ導入の基礎知識を、以下の4点にわけて解説します。
- デジタルサイネージとは?
- デジタルサイネージの活用シーン
- デジタルサイネージの仕組み
- デジタルサイネージに必要なもの
それぞれ見ていきましょう。
1. デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、LEDビジョンや液晶ディスプレイ、プロジェクターなどのデジタル映像機器を使った電子看板のことです。
以前はデジタルサイネージと言えば、新宿アルタに設置されているような大型ビジョンばかりでした。しかし、近年は大型ビジョンだけでなく、さまざまなサイズのデジタルサイネージが活躍しています。駅やバス停では中型のディスプレイ、スーパーの商品棚やタクシーの後部座席では小型モニターをよく見かけるようになりました。
もともとサイネージ(Signage)という言葉自体には「看板」や「標識」という意味しかありません。しかし、最近はデジタルサイネージの普及にともない、サイネージと言うだけで「デジタルサイネージ(電子看板)」のことを指すことも多くなりました。
2. デジタルサイネージの活用シーン
デジタルサイネージと言えば「広告配信」と思われがちですが、ほかにも「集客や販売促進」「インフォメーションや情報共有」「空間演出」「データ収集」など、さまざまなシーンで活用されています。
広告配信
デジタルサイネージはさまざまなシーンで活用されていますが、一番よく見かけるのは「広告配信」でしょう。繁華街のビルの壁面には、必ずと言って良いほど大型ビジョンが設置されています。交差点の信号待ちでは、デジタルサイネージの広告が自然と目に入ってしまうのではないでしょうか。
駅のコンコースやホームの広告も、以前は電照パネルやポスター、ステッカーなどがメインでしたが、近年はデジタルサイネージによる広告が増えています。主要駅の改札付近の柱は、ほとんどデジタルサイネージが設置されています。
集客や販売促進
デジタルサイネージは広告配信だけでなく、店舗前に設置して「集客」に活用されることも多くなりました。デジタルサイネージは明るく目立つため、それだけで人の注意を引けます。さらに、商品やサービスの詳細、キャンペーン情報なども伝えられるため、入店を促す効果も期待できます。
また、店舗前での集客だけでなく、店舗内に設置すれば「販売促進」も可能です。プロモーションしたい商品のそばで、商品の良さをアピールしたり、商品の使い方をわかりやすく説明したりする映像を流せば、顧客の購買意欲を高められます。
インフォメーションや情報共有
デジタルサイネージは「インフォメーション」としての活用も進んでいます。商業施設や公共施設などでは、フロアガイドにデジタルサイネージが導入されています。役所や銀行、病院、飲食店などの順番待ちの呼び出しアナウンスは、デジタルサイネージで表示されることが多くなりました。
また、オフィスや工場などでは、従業員の情報共有のためにデジタルサイネージが活用されています。情報共有することで生産性や作業効率が改善したり、社内でのコミュニケーションが活性化したりします。安全についての注意喚起や、災害時の緊急情報配信にも有効です。
空間演出
デジタルサイネージは、非日常的な空間演出にも効果的です。目的に応じて刺激的な映像や美しい映像などを流すことで、来訪者に驚きや感動、癒しなどを与えられます。壁一面をデジタルサイネージにすると、より没入感や臨場感が高まります。また、デジタルサイネージは天井や床にも設置可能です。
ショールームや展示会などで、商品のブランドイメージを高めるコンセプト映像を迫力のある大型ビジョンで流せば、その非日常的な雰囲気がセールスを後押しします。大型ビジョンでなくても、病院の待合室などでリラクゼーション映像を流すと、緊張をやわらげる空間演出が可能です。
データ収集
タッチパネル式やAIカメラを搭載したデジタルサイネージは、データ収集ができるためマーケティングに活用できます。タッチパネル式のデジタルサイネージは、その操作ログから顧客の興味や関心を分析することが可能です。
AIカメラ搭載のデジタルサイネージは、ディスプレイの前に来た人や通り過ぎる人の情報を読み取れます。性別や年齢層を分析できるだけでなく、読み取った情報に応じてコンテンツを切り替えることも可能です。
3. デジタルサイネージの仕組み
デジタルサイネージは大きくわけて「スタンドアロン型」と「ネットワーク型」の2種類の仕組みがあります。導入環境や運用ニーズに応じて、どちらかを選択します。
スタンドアロン型
スタンドアロン型は「オフライン型」とも呼ばれるタイプで、ネットワークに繋がっていません。
流したいコンテンツをUSBメモリーやSDカードに保存し、それをデジタルサイネージ本体に挿入するだけで運用できます。初心者でも簡単に扱え、導入コストやランニングコストも抑えられるのがメリットです。オフラインなのでハッキングされたり、通信不良で表示が不安定になったりする心配もありません。
ただし、ディスプレイを多数設置する場合は、ディスプレイごとにUSBメモリーやSDカードを挿入しなければならないため、作業に手間がかかります。時間帯や曜日ごとにコンテンツを切り替えたい場合も、同様に更新が大変です。スタンドアロン型は、ディスプレイの設置台数が少なく、あまり更新する必要がない環境に向いています。
ネットワーク型
ネットワーク型は、ネットワークで繋がっているタイプのデジタルサイネージです。スタンドアロン型のようにUSBメモリーやSDカードを本体に挿入する必要がなく、リモートでコンテンツを変更できます。
ネットワークに繋がった複数のディスプレイに対して、一括でも個別でもコンテンツの変更が可能です。時間帯や曜日ごとのコンテンツ切り替えも、予約配信で対応できます。ネットワーク型は、チェーン店などの離れた複数拠点のコンテンツを一人で管理できるのがメリットです。スタンドアロン型に比べて現場の負担は減らせますが、導入コストやランニングコストは高くなります。
また、ネットワーク型は「オンプレミス型」と「クラウド型」があります。オンプレミス型は、自社サーバーで運用するため専門知識を必要とします。IT初心者は、社外のクラウドサーバーを使うクラウド型のほうが運用しやすいです。
4. デジタルサイネージに必要なもの
デジタルサイネージの導入に必要なものは「ディスプレイ」「STB(セットトップボックス)」「CMS(コンテンツマネジメントシステム)」の3点です。ただし、製品によっては不要なものもあります。
ディスプレイ
すべてのデジタルサイネージに欠かせないのは、ディスプレイです。導入する環境に応じて必要なスペックの製品を選ばなければなりません。とくに屋外用は太陽の明るさに負けない高輝度で、防水・防塵仕様であることが求められます。
また、ディスプレイは壁掛け型や埋め込み型、天吊り型、スタンド型など、さまざまな設置方法があります。そのため、設置方法に応じた取り付け用の金具が必要です。ディスプレイの重量によっては、設置箇所に補強工事が必要になることもあります。
STB(セットトップボックス)
STB(セットトップボックス)は、ディスプレイにコンテンツを表示させるのに必要な機器です。配信スケジュールを設定したり、画面レイアウトを変更したりもできます。ディスプレイの電源管理も可能です。
STBはネットワークに接続してコンテンツを受信する機器なので、ネットワーク型のデジタルサイネージには必須です。ただし、なかにはディスプレイとSTBが一体化したSTBレス仕様の製品もあります。逆に、スタンドアロン型のデジタルサイネージは基本的にSTBレス仕様ですが、なかにはSTBが必要な製品もあります。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)
CMS(コンテンツマネジメントシステム)はSTBを管理するシステムで、コンテンツの一括配信や個別配信、配信順序、配信スケジュールなど設定できます。ネットワーク型のデジタルサイネージに必須で、スタンドアロン型には不要です。
また、CMSはニュースや天気予報、株価、為替などの他社コンテンツも組み込めます。多くの人が関心を持ちやすい情報を一緒に流すことで、自社コンテンツも同時に見てもらいやすくなります。
デジタルサイネージ導入のメリット
デジタルサイネージ導入のメリットを、以下の4点にわけて解説します。
- 人の目を引く映像
- コンテンツの更新が容易
- 省スペースで多くの情報
- インタラクティブ性
それぞれ見ていきましょう。
1. 人の目を引く映像
デジタルサイネージは、人の目を引く映像を流せるのがメリットです。まず映像自体が明るいため、夜間や暗い場所だけでなく、昼間でも遠くから気づいてもらえます。また、動きのある映像は人の注意を引くほか、飽きずに見続けてもらうためにも有効です。映像には音声も付けられるため、紙媒体の広告よりアピールできます。
3D映像やキューブ型デジタルサイネージの表面を駆け回る映像など、映像の表現方法も進化しています。インパクトのある映像は、SNSなどでも拡散されるのがメリットです。人の目を引く映像は広告だけでなく、集客や販売促進にも効果的です。
2. コンテンツの更新が容易
デジタルサイネージは、コンテンツの更新が容易なのがメリットです。デジタルデータを切り替えたり、差し替えたりすれば良いだけなので、ポスターのような印刷、配送、貼り替えなどの手間が不要です。
時間帯や曜日によってコンテンツを切り替えられるため、朝の通勤ラッシュ時はビジネスパーソン向け、昼間は主婦や高齢者向け、休日はファミリー向けなど、ターゲットに有効な広告を打てます。突発的なキャンペーンや修正にも対応しやすいです。
3. 省スペースで多くの情報
デジタルサイネージは、省スペースで多くの情報を提供できるのがメリットです。ポスター1枚に載せられる情報は限られていますが、デジタルサイネージは画面を切り替えられるため、ポスター1枚のスペースでも情報量を多くできます。
複数の情報を伝えたい場合に、ポスターの文字を小さくしたり、複数のポスターを広範囲に貼ったりすると伝わりにくくなります。デジタルサイネージは狭いスペースでも、複数の情報をひとつずつ丁寧に伝えられます。
4. インタラクティブ性
タッチパネル式のデジタルサイネージは、インタラクティブ性がメリットです。情報検索や注文ができるだけでなく、服やインテリアのシミュレーションができたり、人の動きに合わせて映像が変わったりするデジタルサイネージもあります。多言語への切り替えも可能です。
インタラクティブ性があると顧客の満足度が高まるだけでなく、操作ログやAIカメラの情報からマーケティングに必要なデータを収集できるのが利点です。
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デジタルサイネージ導入のポイントを、以下の4点にわけて解説します。
- 目に入りやすい場所に設置する
- 目的を明確にしてコンテンツを制作する
- 適切な製品を選択する
- 故障や破損のリスクに備える
それぞれ見ていきましょう。
1. 目に入りやすい場所に設置する
デジタルサイネージは、人の目に入りやすい場所に設置するのがポイントです。いくら明るく視認性の高いデジタルサイネージでも、設置場所を間違えると効果が半減してしまいます。
広告として使うデジタルサイネージであれば、人や交通量の多い繁華街などに設置しないと意味がありません。広告以外でも人の流れがある場所に設置し、自然と視界のなかに入る配置にすることが重要です。
└新宿東口のクロス新宿ビジョン
わざわざ振り返ったり、横を向いたりしないと見られないような配置だと、気付かれない可能性もあります。スペースなどの関係で、視界に入りにくい場所にデジタルサイネージを設置しなければならない場合は、音声を付けて注意を引くなどの工夫が必要です。
人や交通量の多さや流れとともに、一定の滞留時間があるとさらに効果的です。繁華街の交差点にあるデジタルサイネージは、信号待ちの滞留時間があるので良く見てもらえます。エレベーターホールやエレベーター内のデジタルサイネージも、この滞留時間に目をつけて急速に広がっています。休憩所や待合室、ロビーなど、人が集まるところも有効です。
2. 目的を明確にしてコンテンツを制作する
デジタルサイネージは、目的を明確にしてコンテンツを制作することが重要です。明るい映像で人の目を引いても、流すコンテンツがターゲットにマッチしていなければ、期待する効果は得られません。ターゲットを絞り、目的となる行動を促す訴求が必要です。
デジタルサイネージはコンテンツを容易に切り替えられるため、おすすめ商品やメニューを時間帯や曜日、天気、気温によって変えるなど、さまざまな目的に応じて訴求できると良いでしょう。
コンテンツを更新せずにポスターのような使い方をすると、デジタルサイネージの効果を最大限に発揮できません。同じコンテンツを長期間にわたって繰り返し使う場合は、ニュースや天気予報、株価、為替などのリアルタイム情報を同時に流すのも飽きさせない工夫のひとつです。
3. 適切な製品を選択する
デジタルサイネージは、導入環境や予算に合わせて適切な製品を選択することがポイントです。屋外用は高輝度の製品を選ばないと、太陽光の下では画面が暗くなります。また、防水・防塵仕様であることも必須です。
大きいサイズのデジタルサイネージを導入したい場合は、小さいユニットを組み合わせて構成するLEDビジョンが向いています。ユニットにはベゼル(枠)がないため、継ぎ目のない大きなデジタルサイネージに仕上がります。
ユニットの組み合わせは自由なので縦長や横長だけでなく、コの字型など変則的なデジタルサイネージを作ることも可能です。インパクトを重視したいならば、平面ではなくキューブ型やボール型など、立体的なデジタルサイネージもあります。
また、LEDビジョンの選定には「ピッチサイズ」が重要です。ピッチサイズとはLED素子(ピクセル)間の距離のことで、数値が小さいほど高精細になります。このピッチサイズは、LEDビジョン本体と映像を見る人との距離である「視認距離」によって決まります。ピッチサイズが小さいほどコストが高くなるため、オーバースペックにならないように適切な判断が必要です。
4. 故障や破損のリスクに備える
デジタルサイネージは、デジタル機器なので故障や破損のリスクがあります。故障や破損をしてしまうと正常な配信ができなくなるため、早急に修理や交換が必要です。そのため、デジタルサイネージは導入だけでなく、トラブル対応も柔軟にしてもらえる専門業者を選ぶと良いでしょう。定期的なメンテナンスもしてもらえると安心です。
また、LEDビジョンの場合、小さいユニット単位で修理や交換ができるため、被害を最小限に抑えられます。液晶ディスプレイの故障や破損は全体に影響するため、修理や交換が大掛かりになりやすいです。万が一に備えて、保険に入っておくことも有効でしょう。
デジタルサイネージの導入方法
デジタルサイネージの導入方法を、以下の5点にわけて解説します。
- ヒアリング
- システム設計およびコンテンツ制作
- 設置工事およびセットアップ
- トレーニングおよび運用
- メンテナンスおよびサポート
それぞれ見ていきましょう。
1. ヒアリング
デジタルサイネージの導入は、専門業者のアドバイスのもとに進めたほうが効果が出やすいです。目的や予算をヒアリングすることで、専門業者はデジタルサイネージの効果を最大限にするソリューションを提供できます。ショールームがある専門業者だと、どのようなデジタルサイネージが導入されるかイメージがつきやすいです。
2. システム設計およびコンテンツ制作
ヒアリングした目的や予算に応じて、専門業者は最適な機器やネットワークなどのシステムを設計します。
デジタルサイネージは、どこでも設置すれば効果が出るものではありません。専門業者が現場のレイアウトや人の流れなどを調査して、設置するのに最適な場所や方向、高さなどを割り出します。デジタルサイネージを設置するには、ほかにも太陽光や照明の明るさ、反射、温度、結露、粉塵、クリアランスなど、あらゆる要素を考慮しなければなりません。
また、コンテンツ制作も一貫してサポートする専門業者であれば、コンテンツ制作も進めていきます。ターゲットと目的を絞って明確にするほど、訴求力の高いコンテンツが仕上がりやすいです。
3. 設置工事およびセットアップ
専門業者のシステム設計が完成し、見積りにも問題なければ工事確定です。設置機器の準備ができ次第、設置工事とセットアップに入れます。
デジタルサイネージは大型のものになると、工事も大掛かりです。テナントビルなどで通行の妨げになるような場合は、閉店後のほうが安全でスムーズに工事ができます。昼間に工事する場合は、なるべく通常業務に影響が出ない工事方法を検討してもらうと良いでしょう。
設置工事が完了したあとは、セットアップが重要です。運用開始後にトラブルが発生しないように、システムが安定的に稼働することを確認してもらいます。
4. トレーニングおよび運用開始
専門業者による設置工事とセットアップが完了したら、次は自分で運用できるようにデジタルサイネージの運用方法を実際にトレーニングします。
スタンドアロン型のデジタルサイネージは、USBメモリーやSDカードを挿入するだけなので比較的簡単です。しかし、ネットワーク型のデジタルサイネージはCMS(コンテンツマネジメントシステム)の使い方を覚えなければ運用できません。CMSで一括配信や個別配信、配信順序、配信スケジュールなどの設定方法をマスターできたら運用開始です。
5. メンテナンスおよびサポート
デジタルサイネージは、導入後のメンテナンスが重要です。定期的にメンテナンスすることで、故障のリスクを減らせます。また、不明な点が生じたり、故障や破損などのトラブルが発生したりすることがあります。
そのため、定期メンテナンスだけでなく、質問や相談、突発的なトラブルにも柔軟に対応してもらえるサポート体制の充実した専門業者を選ぶことが重要です。
デジタルサイネージの導入事例
デジタルサイネージの導入事例を、以下の5点にわけて解説します。
- 飲食店
- 小売店
- 公共施設
- 病院や調剤薬局
- オフィスや工場
それぞれ見ていきましょう。
1. 飲食店
飲食店では、店舗前や注文カウンター上部、テーブル席などにデジタルサイネージが導入されるようになりました。デジタルサイネージはメニューが色鮮やかに明るく映るため、見やすいだけでなく食欲をそそる効果もあります。
メニューは切り替えが容易なため、モーニングメニュー、ランチメニュー、ディナーメニューと時間帯での出しわけができます。新メニューやおすすめメニューも効果的にプロモーションしやすいです。
タッチパネル式のデジタルサイネージで、メニューを注文できるところも増えました。デジタルサイネージは、少子高齢化による人手不足の解消にも役立ちます。順番待ちの呼び出しアナウンスや待ち時間の表示なども可能です。また、壁一面をLEDビジョンにして美しい映像を流すなど、特別な空間演出にも使えます。
2. 小売店
百貨店やスーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストアなどの小売店でも、デジタルサイネージが活躍しています。
入口にはインフォメーションとしてのデジタルサイネージが設置され、売り場案内のほか、催事やセール、おすすめ商品、タイムサービスなどの情報を効果的にアナウンスできます。商品棚にデジタルサイネージを設置すれば、商品のプロモーションが可能です。
小型モニターでも、紙のPOPに比べて情報量を格段に増やせます。商品の魅力だけでなく、おすすめの食べ方を紹介したり、わかりやすく使い方を解説したりすることで、購買意欲を高めることが可能です。
デジタルサイネージは、絶え間なくリピートしてプロモーションしてくれる優秀な営業マンと言えるでしょう。
3. 公共施設
市役所や図書館などの公共施設でもデジタルサイネージが拡大しています。
窓口案内や順番待ちの呼び出しアナウンスに活用されているほか、地域のイベントや生活に役立つ情報なども提供しています。これらの情報は公共施設のホームページやSNS、広報誌などでも発信されていますが、それらを見ない人には伝わりません。デジタルサイネージなら自然と目に入るため、より多くの人に情報を届けられます。
また、飲酒運転やオレオレ詐欺、防犯、防災などに関する注意喚起は、ポスターよりも映像を使ったほうがわかりやすく、インパクトがあり効果的です。デジタルサイネージはリアルタイムに更新できるため、災害情報や避難情報、警報などを伝えるのにも有効です。
4. 病院や調剤薬局
病院や調剤薬局などでも、デジタルサイネージが活用されています。
順番待ちの呼び出しアナウンスのほか、定期検診や病気予防、健康習慣などの情報も提供できます。これらの情報はポスターなどでも提供可能ですが、大量にある場合はスペースが狭くて貼りきれなかったり、貼りきれたとしても注意が散漫になったりします。
病院や調剤薬局に来るのは、高齢者や体力が落ちている人が多いため、大量に貼られたポスターのなかから必要な情報を得るのは難しいことも多いです。それに対して、デジタルサイネージは自然と情報が入ってきやすいため効果的です。
また、インフォメーションとしてだけでなく、空間演出にも使えます。リラクゼーション映像を流すことで、診察前の緊張感をやわらげたり、会計までの待ち時間のイライラを鎮めたりできます。
5. オフィスや工場
オフィスや工場にデジタルサイネージを導入するケースも増えました。ロビーや受付にデジタルサイネージを設置して自社の商品やサービスの情報を流せば、ゲストの待ち時間に効果的なアピールができます。
従業員向けのデジタルサイネージは、事務所や生産現場、休憩所、食堂、エレベーターなどに設置されます。目標や売上、生産量、スケジュール、進捗、表彰などの情報を共有することにより、社員の結束力やモチベーションを上げるのに効果的です。
また、社内ニュースやイベント、サークル、福利厚生などの情報を発信することで、社員同士のコミュニケーションを活性化できます。これらの情報を社内のポータルサイトやメールで見ると一人で完結してしまいがちですが、誰かと一緒に休憩所や食堂で見ると話す話題になります。
工場の生産現場ではパソコンを持たない従業員もいるため、デジタルサイネージでの情報共有が非常に有効です。安全作業や作業ミス防止への注意喚起なども、ポスターより映像のほうが伝わりやすいです。
まとめ
デジタルサイネージ導入の基礎知識やメリット、ポイント、方法、事例などを解説しました。
デジタルサイネージはポスターなどの紙媒体にはないメリットが多いため、これからますます普及していくことが見込まれます。ただし、デジタルサイネージの効果を最大限に発揮するには「最適な製品」「最適な設置場所」「最適なコンテンツ」などを見極めて導入することが重要です。
なお、LED TOKYOでは、デジタルサイネージの販売およびレンタルを提供しております。製品の選定から設置、映像制作、運用管理、保守までワンストップでお任せください。
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