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後編:マルチディスプレイサイネージとは? メリット・デメリット、使い道、導入事例などを解説!
- 公開日:2024.03.25
- 更新日:2024.10.12
- 液晶ディスプレイ
前回に引き続き、マルチディスプレイサイネージについて解説・紹介します。
今回はマルチディスプレイサイネージ関連のツールや導入事例も紹介していますのでぜひご一読ください。
前編をご覧になられていない方はこちらから
この記事の目次
マルチディスプレイサイネージを実現するツールの事例
マルチディスプレイサイネージを実現するツールはさまざまあります。マルチディスプレイサイネージの導入に役立つツールの事例をご紹介します。
ビデオウォールコントローラー:エレコム株式会社
2023年11月7日にエレコム株式会社は1系統のHDMI映像を4台のディスプレイに分割・分配表示できるビデオウォールコントローラーを11月上旬から新発売することを発表しました。
100インチクラスの大型マルチディスプレイサイネージを導入したくてもコストが厳しいケースもあるでしょう。
そのような場合に、デジタルサイネージ4台と同製品を組み合わせることで、4面に1つの映像を表示したり、4面の各画面に同じ映像を分配表示したりできます。
モニターの組み合わせ方法は2×2だけでなく、2×1・3×1・4×1などのような配列も可能です。
縦長や横長の画面を形成できるので、映像発信のバリエーションを増やせます。
同製品の背面には4つのHDMIケーブルの接続ポートがあり、各デジタルサイネージにケーブルで接続できる仕組みです。
映像表示のための接続がシンプルであり、使い方も直観的にわかるのではないでしょうか。
HDMI端子には金メッキ加工がなされており、サビに強く信号劣化も防ぎやすいようになっています。
壁面用の取付金具も付属されており、壁面に設置することも可能です。
ビデオウォールコントローラーの配置場所が限られている場合であれば、同製品のように壁面取付に対応している製品が導入しやすいでしょう。
参照:低コストで大型マルチディスプレイを実現!1系統の映像を4台のディスプレイにマルチ出力できるビデオウォールコントローラーを新発売(エレコム株式会社)
screenbuddy:M&Y TRADE
小規模な事業者であれば、保有している小型ディスプレイ同士を接続して、見栄えのよい情報発信環境を整えたいケースもあるでしょう。
ディスプレイの接続に役立つのがscreenbuddy(スクリーンバディー)です。
マルチモニターの弱点であるディスプレイ同士のすき間とズレをなくして、モニター環境を快適にするアイテムとして知られています。
強力なマグネットがディスプレイ同士をしっかり接続するため、デスクが揺れても繋ぎ目がずれません。
0°~45°の間で角度をスムーズに調整できるようになるので、曲面を描くようなディスプレイ構成も実現できます。
取外しはスナップをひねるだけで完了するため、ディスプレイの設置場所を変更したい場合にもスムーズに対応しやすいです。
マルチディスプレイサイネージの見栄えをよくするために利用を検討してみてはどうでしょう。
参照:マルチモニターの弱点克服。『モニター間のすき間』を無くす、スクリーンコネクター(M&Y TRADE)
マルチディスプレイサイネージの導入事例
マルチディスプレイサイネージの導入を成功させるには、実際の導入事例が参考になります。引き続きマルチディスプレイサイネージの導入事例をご紹介します。
The Millennials 渋谷
東京・渋谷にある宿泊施設「The Millennials(ザ・ミレニアルズ)」はマルチディスプレイサイネージを導入しています。
導入されたマルチディスプレイサイネージはBOE製で55インチのサイズです。ベゼル幅が狭く、映像が鮮明に表示されます。
ディスプレイを縦向きにして接続することで高さのある大画面を実現しました。
画面には未来的なイメージが演出され、マルチディスプレイサイネージが施設のオリジナリティーを高める要素となっています。
ユニークな施設づくりを目指すのであれば、マルチディスプレイサイネージは有効な選択肢となりそうです。
イエステーション所沢中央店/埼玉県所沢市
埼玉県所沢市にある株式会社セイワハウジングが運営する「イエステーション所沢中央店」はマルチディスプレイサイネージを導入しています。
店舗壁面に設置して通行人やドライバーなどに自社広告を発信することが目的です。
55インチ(外形サイズW737.4×H1292.5mm)の屋外用液晶ディスプレイを2台用いて大画面を構成しています。画面解像度は1,920×1,080pxです。
左側に「イエステーション所沢中央店」のイメージを表示して、右側に物件の情報やサービスの内容などをアピールするように使用しています。
別々の画面で複数の情報を柔軟に発信できる点が便利です。
ディスプレイにはUSBポートがあり、パソコンからUSBに保存した映像を簡単に映し出せます。
マルチディスプレイにより、必要な情報を素早く柔軟に発信できる体制が整ったといえるでしょう。
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マルチディスプレイサイネージに関するよくあるQ&A
マルチディスプレイサイネージに関するよくある疑問についてQ&A形式で回答します。マルチディスプレイサイネージの疑問を解消するのにお役立てください。
Q1.マルチディスプレイサイネージはタッチパネル式に対応できる?
A1.対応できます。
マルチディスプレイサイネージは複数のディスプレイを組み合わせることから、タッチパネル式に対応できないように思う方もいるかもしれません。
その点、タッチセンサーを搭載したマルチディスプレイサイネージも販売されています。
大画面に利用者の知りたい情報を自由に映し出すことが可能です。
中には大画面を2つに分けて2人同時で検索できるマルチディスプレイサイネージもあります。小型のディスプレイよりも効率的に利用者が検索しやすいです。
Q2.マルチディスプレイサイネージ用のコントローラーを購入する場合、ケーブルは付属される?
A2.付属されない場合があります。
マルチディスプレイサイネージ用のコントローラーによっては、購入時にケーブルが付属されない場合があるので、見落としのないように確認が必要です。
ケーブルの長さが〇m以内のように指定されている場合があります。「High Speed HDMIケーブル」以上のように種類が指定されることもあります。
マルチディスプレイサイネージ用のコントローラーを導入する場合は条件を確認したうえでケーブルを用意しましょう。
Q3.マルチディスプレイサイネージとデュアルディスプレイ の違いは?
A3.デュアルディスプレイは2画面で構成されます。
デュアルディスプレイとは2つ目となるディスプレイを活用してパソコンの表示領域を拡大した画面環境をさします。
合計で2画面の表示領域を構成する場合に使われる言葉です(3台で表示領域を構成する場合はトリプルディスプレイと呼ばれます)。
パソコンユーザーが表示領域を拡大してタスクを同時処理しやすくするために利用するケースが多いです。
プログラマーやデザイナー、ウィンドウを同時表示するビジネスユーザーなどが業務をスムーズに進められるようになります。
マルチディスプレイは2枚以上の画面で構成されますが、デュアルディスプレイは2枚だけで構成されるので、パソコンのほかに1つの小型モニター、1本のHDMIケーブルがあればすぐに表示領域を拡大可能です。準備が少ないので、個人がディスプレイ環境を改善したい場合に最適です。
Q4.マルチディスプレイサイネージは移動できる?
A4.キャスター付きの製品もあります。
マルチディスプレイサイネージは大画面であるため、移動できないイメージがあるかもしれません。
サイズによってはキャスター付きの専用スタンドで移動できる製品も存在しています。好きな場所に移動させて大画面を利用可能です。
会議室などで自由に移動できるディスプレイを導入したい場合は、キャスター付きの専用スタンドを使えないか、ディスプレイ販売会社に相談してみましょう。
マルチディスプレイサイネージのベゼルがどうしても気になる場合は?
マルチディスプレイサイネージの大画面で情報発信したいけれど、どうしてもベゼルが気になる場合はLEDビジョンの導入を検討してみてください。
LEDビジョンとは、発光ダイオード(Light Emitting Diode)を搭載したディスプレイです。LEDビジョンにはベゼルがありません。
そのため、マルチディスプレイサイネージとは違って大きな画面を制作する場合でもベゼルのないディスプレイを実現可能です。
つなぎ目がなくきれいに見えるので、大画面の見栄えを重視する場合に適しています。
LEDビジョンは、液晶モニターのようにバックライトで画面を発光させず、直接LED素子が発光します。
液晶ディスプレイよりも明るく画面を表示させられるので、晴れた屋外でも導入しやすいです。
防水・防塵耐性のある屋外用の製品も普及しており、屋外イベントで大画面のディスプレイを用意したい場合などにもおすすめできます。
LEDビジョンの仕組みや使い道、メリットなどは下記の記事で解説していますので、興味を持った方は参考にしてみてください。
LEDビジョンとは? メリット・デメリット、価格、注意点、導入事例などを解説!
マルチディスプレイサイネージとLEDビジョンの違い
マルチディスプレイサイネージとLEDビジョンにはベゼルの有無以外にも違いがあります。
引き続きマルチディスプレイサイネージとLEDビジョンの違いを解説します。
マルチディスプレイサイネージとLEDビジョンのどちらを選ぶべきか迷っている方は参考にしてみてください。
レイアウトの自由度
液晶ディスプレイは1台あたりのサイズが固定されているのが一般的です。
そのため、液晶ディスプレイを組み合わせたマルチディスプレイサイネージは、完全に自由なサイズを実現できません。
その点、LEDビジョンはモジュールの組み合わせによって構成されており、画面サイズが固定されていません。
1台の大きさ・比率を自由にレイアウトできるので、必要なサイズの画面を実現しやすいです。設置場所に最適なサイズのディスプレイを用意できます。
メンテナンスの 負担
液晶ディスプレイを組み合わせたマルチディスプレイサイネージは、一部のディスプレイが故障してしまうこともあります。
液晶ディスプレイは一部が故障すると本体ごと交換が必要です。正常な部分まで交換するのは負担が大きいでしょう。
その一方でLEDビジョンは、一部が故障してもモジュール単位で交換できます。長期的に運用する場合はLEDビジョンのほうがメンテナンスの負担が少ないです。
マルチディスプレイサイネージとLEDビジョンの導入はLED TOKYOに相談!
マルチディスプレイサイネージは、複数台の液晶ディスプレイを組み合わせたデジタルサイネージです。
複数台の組み合わせによって、通常の液晶ディスプレイにはない大画面を実現できます。
大画面で映像を表示できるだけでなく、画面ごとに異なる映像を映せる点が魅力です。
1面に金額メニューを表示させて、残りの面で商品の映像を流すというように使えます。
各ディスプレイを風車に見えるように配置したり、絵画のように並べたりするなどして、空間演出に役立てることも可能です。
さまざまなメリットがありますが、ベゼルが画面に残ってしまうデメリットもありました。
ベゼルが目立たないようにするためには、ベゼル幅を小さくしたマルチ対応のベゼルレスディスプレイを検討しましょう。
どうしてもマルチディスプレイサイネージのベゼルが気になるのであれば、ベゼルの影響を受けないLEDビジョンの導入もおすすめです。
直接LED素子が発光するほか、防水・防塵耐性を持つ製品もあるので、屋外イベントなどでも重宝します。
LED TOKYOはマルチディスプレイサイネージやLEDビジョンの導入実績を持つデジタルサイネージ会社です。
2022年常設サイネージ導入面積シェアNo.1の実績があり、デジタルサイネージの選定・設置・運用管理・保守など最適なソリューションをワンストップで提供しています。
映像制作にも対応しているので、マルチディスプレイサイネージのコンテンツ制作についても提案いたします。
マルチディスプレイサイネージやLEDビジョンの導入を検討している方はぜひLED TOKYOまでご相談ください。
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