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デジタルサイネージに欠かせないSTBとは? 機能や特徴をわかりやすく解説!
- 公開日:2024.02.14
- 更新日:2024.11.07
- その他
デジタルサイネージは、電源を入れるだけで勝手に映像が流れるわけではありません。映像を流すにはSTBと呼ばれる機器が必要です。
この記事では、デジタルサイネージに欠かせないSTBの役割や機能、特徴などを解説します。デジタルサイネージの導入を検討している方や、STBについて理解を深めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
デジタルサイネージに欠かせないSTB(セットトップボックス)とは?
STBとは、「Set Top Box(セットトップボックス)」の略称であり、ディスプレイに接続して動画や静止画といったコンテンツを計画的に配信できるようにする機器です。
昔はブラウン管テレビの上に設置されていた箱型機器だったので、セットトップボックスという名前がついています。
近年はテレビが薄型になりSTB自体も小型化しているため、テレビの上ではなく裏や横に設置されたり、内蔵されたりするようになりました。後述するようにスティック型も登場しており、STBとして扱われています。
STBはテレビだけでなく、デジタルサイネージにも使われています。制御機器の性質を持つことからコントローラーとも呼ばれます。製品によって機能や特徴が異なり、各事業者のSTBをよく比較して、目的や用途に応じて選ぶことが重要です。
なお、STB以外にもデジタルサイネージの制御機器はさまざま存在しています。STB以外のコントローラーの種類を知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。
デジタルサイネージにおけるSTBの役割
デジタルサイネージにおけるSTBの役割はディスプレイの機能を拡張することです。
たとえば、テレビはテレビ局に放送されている番組しか視聴できませんが、STBを接続すれば放送されていない特別なコンテンツを簡単なリモコン操作で視聴できます。
近年になって、接続するだけでAmazon Prime VideoやNetflix、U-NEXT、TVerといった動画配信サービスをディスプレイで視聴できるようになるSTBも普及しました。
同様にデジタルサイネージもSTBを接続することでさまざまなコンテンツを表示させられるようになります。動画や静止画はもちろん、Webサイトや自社で用意したコンテンツ、外部プロバイダーが提供するコンテンツなどさまざまです。
放送機能を付与して、専用のテレビチューナーを設置せず、地上デジタル放送やケーブルテレビ、館内自主放送を放映することもできます。
デジタルサイネージを便利にするSTBの機能
STBの役割はデジタルサイネージの機能を拡張することだとお伝えしました。STBにはデジタルサイネージを便利にするさまざまな機能が搭載されています。
各種機能を知ることで、デジタルサイネージにSTBを接続する必要性が、よりリアルにわかってくるはずです。
デジタルサイネージを便利にする機能は主に、電源の起動・終了管理、コンテンツのアップ・配信、スケジュールの管理、画面のレイアウト、マルチディスプレイ表示などです。
引き続き、それぞれの機能について詳細を解説します。
電源の起動・終了管理
デジタルサイネージを事業で運用する際に、スタッフが決まった時間に電源をオン・オフするのには手間がかかります。
その点、デジタルサイネージのSTBには電源の起動・終了管理の機能が搭載される場合もあります。たとえば、指定した時刻になったときに自動で電源を起動・終了できる製品があります。
スタッフの電源管理の負担を減らせるほか、デジタルサイネージの消し忘れによる無駄な電気代の発生も減らしやすくなるでしょう。
コンテンツのアップ・配信
STBを導入すれば、USBメモリや各種デバイスからコンテンツをアップして配信できます。
たとえば、USBメモリにコンテンツを保存してSTBに挿入するだけで自動再生できる製品があります。
パソコンやタブレット、スマホなどからブラウザで配信システムにアクセスすることも可能です。ドラッグ&ドロップなどでファイルをアップロードし、コンテンツ一覧から再生リストに加えて、配信ボタンにより放映できる製品もあります。
デジタルサイネージを活用するうえで最も基本的で不可欠な機能です。
スケジュールの管理
デジタルサイネージにSTBを接続すると、コンテンツの配信スケジュールの管理ができるようになります。
朝・昼・夜の時間帯にコンテンツを自動で切り替えたり、指定した日付と時間になったら自動でコンテンツを配信したりするような設定が可能です。
飲食店であれば、モーニングタイム、ランチタイム、ディナータイムに応じて、最適なセットメニューを放映できます。1分単位で自由に設定できる製品もあります。
画面のレイアウト
STBを活用すれば、1台のデジタルサイネージに複数の情報を盛り込むようなレイアウトも実現できます。
たとえば、画面3分の2に商品の画像を表示させ、残りに名称や金額といった詳細情報を表示させるレイアウトがよい例です。
さらに画面下にバナーのように細長い枠を設けて、商品とは関係のない施設のニュースを放映することもできます。
マルチディスプレイ表示
複数のディスプレイを活用して大画面のマルチディスプレイを形成することもできます。
各映像を同期化してつながった1つの映像として表示可能です。大型のディスプレイがない場合でもインパクトのある映像を流せます。
活用していないディスプレイある場合もSTBによって新たな使い道を生み出せるでしょう。
マルチディスプレイのメリット・デメリットを知りたい方は下記の記事をご覧ください。
デジタルサイネージ用のSTBに求められる特徴
デジタルサイネージを便利にするSTBの機能を解説しました。デジタルサイネージを活用するにはSTBが不可欠であることをご理解いただけたのではないでしょうか。
デジタルサイネージをより快適に活用するのであれば、STBに求められる特徴まで把握しておくことも重要です。
続いては、デジタルサイネージ用のSTBに求められる特徴、導入するうえで意識した特徴などを解説します。
高速起動・高速表示
STBは、パソコンと同じく起動が必要です。そのため、起動時間が速いと円滑に運用できます。
また、アプリの起動スピードや画面のスクロール、再生したコンテンツが表示されるまでの時間なども製品によってやや変わることもあります。
CPUの性能が高い製品や次世代モデルなど、高速起動・高速表示できるSTBを選ぶと良いでしょう。
安定稼働
デジタルサイネージは、コンテンツを安定して表示し続ける必要があります。
そのため、壊れにくく、トラブルが起きてもすぐ復旧できるSTBを選ぶと良いでしょう。
ファンレスのSTBは、内部にホコリが入る心配がないため壊れにくいです。
ただし、動作を保証する温度環境に注意する必要があります。
また、自動復旧機能を持つSTBもあります。トラブルが起きても人手をかけずに迅速に復旧できるため便利です。
さらに、安定稼働にはファームウェアやアプリケーションのアップデートが不可欠です。
自動アップデート機能を持つSTBであれば、アップデートを怠って不具合を起こすこともありません。
小型軽量
昔のSTBはサイズが大きい傾向でしたが、最近では小型軽量化が進みました。小型で軽量なほど設置スペースに悩まされません。
横置きの一般的なボックスタイプから、スペースを有効活用できる縦置きタイプもあります。目安として、幅・奥行きが200mm以下、高さが20mm以下の製品が超小型・薄型として販売されているケースも見受けられます。
USBメモリのようなスティック型のSTBはさらに小型軽量です。横幅30mm程度、奥行き90mm程度、高さ15mm程度、重量40g程度の製品があります。小型軽量を重視するのであれば活用を検討しない手はないでしょう。
内蔵型(STBレス)
近年は、ディスプレイにSTBを内蔵させたSTBレスタイプ、機能一体型のデジタルサイネージもあります。
STBを設置する必要がないと、本体の保管場所はもちろん、ディスプレイと接続するためのHDMIケーブルも不要となり、画面周りがすっきりします。内蔵されているため、不用意に壊してしまう恐れもありません。メンテナンスの問い合わせ先を一つに統一できるのも便利です。
省スペースでシンプルな構成にしたい場合、メンテナンスの負担を減らしたい場合などは、STBレスタイプのデジタルサイネージを導入すると良いでしょう。
高画質
ディスプレイに映し出される画質はSTBに左右されます。コンテンツやディスプレイの画質が良くても、STBのスペックが悪ければ画質も悪くなります。
コンテンツやディスプレイの画質に対応するSTBを選びましょう。フルHD(1920×1080ピクセル)や4K(3840×2160ピクセル)などがあります。4K対応であれば商品のディティールや質感をさらにリアルに表現しやすくなります。
スタンダードモデルだと4Kに対応していないことがあるので、画質を重視するのであれば上位モデルも検討してみてください。
Webページ対応
一般的にデジタルサイネージは、動画や静止画のコンテンツを作成する必要があります。
しかし、WEBページ対応のSTBがあれば、URLを登録してWEBコンテンツを表示することが可能です。
公式サイトやSNSの投稿などをそのまま利用できるため、デジタルサイネージ用にコンテンツ作成をする手間やコストを削減できます。
SNSの利用はリアルタイムの情報発信だけでなく、ハッシュタグを指定してユーザーの投稿も表示可能です。
口コミは「当事者自身よりも、利害関係のない他者からの情報発信のほうが信頼されやすい」というウィンザー効果が期待できます。
集客や販売促進にデジタルサイネージを活用したい場合は、WEBページ対応のSTBで、SNSを利用するのも有効な手段のひとつです。
タッチパネル対応
一方的にコンテンツを流すテレビのようなデジタルサイネージのほかに、インタラクティブ性を持つタッチパネル式のデジタルサイネージもあります。
このタッチパネル式のデジタルサイネージを運用するには、タッチパネル対応のディスプレイだけでなく、STBもタッチパネル対応でなければなりません。
タッチパネル式のデジタルサイネージは、ユーザーが欲しい情報を主体的に選択できるため、商品検索や施設案内などのインフォメーションに使われることが多いです。英語や中国語、韓国語など、多言語にも対応できます。
高セキュリティ
STBはネットワークに接続するため、不正アクセスやウイルス感染のリスクがあります。セキュリティ対策がなされていないと、悪意のある第三者に情報を盗まれたり、書き換えられたり、破壊されたりします。
そのため、通信の暗号化やアクセス制限、接続制限、ウイルス対策など、セキュリティレベルの高いSTBを選ぶと良いでしょう。例として無線ネットワーク通信の盗聴対策として、最新セキュリティ規格WPA3に対応した製品があります。パソコン同様にマルウェアの脅威から保護できるセキュリティ対策ソフトを搭載した製品も安心です。
高セキュリティのSTBでも、セキュリティの設定をしなければ効果を発揮しない場合があります。運用の際は、セキュリティの設定を怠らないようにしましょう。
デジタルサイネージのSTBの通信接続方式
STBは、ネットワークに接続してデータを受信します。通信接続方式は、有線LANや無線LAN、LTE通信などです。引き続き、各種通信接続方式について解説します。
有線LAN
STBは基本的にLANケーブルの接続ポートが搭載されています。有線LANを利用する場合は、STBにLANケーブルでルーターを有線接続します。
無線LANを利用する場合は、ルーターにLANケーブルで接続する必要はありません。その場合、ケーブル接続なしでWi-Fiアクセスポイントを通してインターネット接続できます。
無線LAN
無線LANだと、ケーブルが不要で設置場所の自由度が高まり、レイアウト変更も簡単に行えます。2.4GHzと5GHzの2つの帯域があり、5GHzほうが2.4GHzより繋がりやすく、安定して高速な通信が可能です。
しかし、2.4GHzのほうが5GHzより壁や床などの障害物に強く、電波を遠くまで飛ばせます。どちらにも長所と短所があるため、2.4GHzと5GHzの両方に対応しているSTBを選ぶと安心です。
LTE通信
SIMスロット搭載機種であれば、SIMカードを利用してLTE通信する接続方式もあります。
SIMカードを利用して接続する場合は、使えるSIMの種類に注意が必要です。
標準SIM(25mm×15mm、厚さ0.76mm)、microSIM(15mm×12mm、厚さ0.76mm)、nanoSIM(12.3mm×8.8mm、厚さ0.67mm)の3種類があります。
メーカーが動作確認済みのSIMカードを利用すれば間違いありません。
デジタルサイネージのSTBの価格
STBは機能を最小限に抑えた低価格の製品から、多機能でハイスペックな高価格の製品まであります。
相場としては2万~3万円程度で購入できる製品が多い一方で、30万円近くになる製品もあります。オーバースペックのSTBを選ぶと、イニシャルコストが高くなり、費用対効果が悪くなります。
デジタルサイネージの運用体制を明確にして、必要な機能だけを備えたSTBを選びましょう。
消費電力が低い省エネ製品であればランニングコストを抑えやすいです。万が一の故障や破損に備えて保証のあるSTBを選ぶと安心ですが、保証期間の追加はオプションとされることがあります。事業者に詳細価格の確認が必要です。
デジタルサイネージのSTB導入に迷ったらLED TOKYOに相談
STBはデジタルサイネージの機能を拡張するための制御機器です。電源の起動・終了管理やコンテンツのアップ・配信、スケジュールの管理などの機能があり、デジタルサイネージの利便性を高めてくれます。
さまざまな事業者から提供されており、機能や性能は製品ごとに異なります。デジタルサイネージを初めて導入する場合であれば、STBの選び方に迷う方もいるでしょう。
LED TOKYOでは、デジタルサイネージの導入をワンストップでサポートしています。デジタルサイネージのSTB導入に不安がある場合もぜひLED TOKYOまでご相談ください。
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