NEWS
ニュース

VFXに使われる「クロマキー」とは?語源や背景色の選び方・撮影のコツを解説!

  • 公開日:2023.03.23
  • 更新日:2024.03.12
  • LEDビジョン
  • インタビュー
  • スタジオ
  • その他
  • 展示会
  • 液晶ディスプレイ

VFXの動画加工には「クロマキー」という合成技術があります。最近のテレビ番組やYoutube、動画広告などで使われるクロマキーですが、コツがわかっていない人が撮影すると不自然な映像になってしまいます。
この記事では、クロマキーの基本的な知識や背景色の選び方、撮影のコツについて説明します。クロマキーを使って自然な映像を制作したいと考えている人は、是非最後まで読んでください。

VFXの「クロマキー」とは?

クロマキーとは、動画の合成方法の一つで、「キーイング」と呼ばれる切り抜き方法の一種のことを言います。撮影した動画の中の特定の色を透過させて、別の映像を背景として合成させることで、二つの動画が一つの映像に出力されます。ここからは、クロマキーの語源や用途・使用例について説明し、背景に使われるグリーンバック・ブルーブックの違いについても説明します。

語源

「クロマキー」の語源は、”色”を意味する「クロマ(Chroma)」と”動画の編集点”である「キー(key)」を組み合わせた単語で、「色をキーとした合成」のことを意味します。そのため、クロマキーと言うと背景に緑や青一色の生地を使用して撮影した映像を使って動画編集を行うことが基本となります。

用途・使用例

クロマキーを利用した映像・動画が様々あり、下記のようなシーンでよく利用されます。

  • 天気予報
  • 映画
  • バラエティ番組

天気予報では、解説者の背景として天気予報図や空の映像が写されていることで、解説者の表情と実際の天気を同時に確認することができます。

映画では、セットを組んで撮影すると大掛かりになってしまうような仮想現実の背景でも、動画編集だけで表現できてしまうので、SF映画などではクロマキーが多用されます。

最近はバラエティ番組でもクロマキーを使って作られており、事前にスタッフがロケで撮影した映像に合わせてタレントが手前で動きを合わせるような映像があります。

グリーンバックとブルーバックの違い

クロマキーの動画撮影には、「グリーンバック」または「ブルーバック」と呼ばれる一色で統一された無地の生地を背景が使われます。また、これらの色は「人の肌から遠い色」である緑や青がよく利用されます。また、これらの違いは「肌の色」や「目の色」に合わせて背景色を合わせる必要があります。

欧米人などは肌の色が白く、目の色が青いため、ブルーバックを使ってしまうと、動画編集の際に肌や瞳が透明になってしまうため、グリーンバックが適しています。

逆に、アジア人は肌の色がオレンジや赤に近いためブルーバックの方が背景色と重なりにくいため、ブルーバックがよく使われます。このように、肌の色や瞳の色に対して「補色」になる色を背景色として選ぶ必要があります。

VFXのクロマキー撮影のコツ

クロマキー撮影は慣れていないと、意図していない箇所が透明になってしまったり、背景と光の当たり方が違ってしまったりするなど、不自然な映像になってしまうことがあります。ここからは、クロマキー撮影を行う際にきれいな映像を撮影するコツについて解説します。

コツ1:服の色を背景と違う色にする

まずは、使用する背景であるグリーンバックやブルーバックと被ってしまう色の服を使わないように注意しましょう。カラフルな衣装を使っていたり、出演者が多くなってくるとチェックが漏れてしまいがちですが、事前に背景色との被りがないかカメラチェックで必ずチェックしましょう。

コツ2:シワやたるみのないグリーンバック・ブルーバックを使う

背景に使用するグリーンバックやブルーバックにシワやたるみがあると、動画を合成したときに背景動画に変な線が入ったり、映像に歪みができてしまったりすることがあります。撮影する前の機材の確認の中で、シワやたるみがないことを忘れないようにしましょう。

コツ3:3方向から照明を当てる

グリーンバックやブルーバックの前で撮影するときには、必ず3方向から照明を当てるようにしましょう。人の影で背景の色に差が出てしまうと、背景を透過させるときに影の部分だけうまく合成できないことがあるので、背景をきれいにうつすために2つの照明は背景に向けて当てましょう。また、被写体である人や物などをうつすためにも照明が最低1つは必要なので、合計3方向から照明を当てることになります。

コツ4:光源の色に注意する

背景色や服の色を撮影前に見比べて大丈夫であっても、使用する光源の色味によっては、照明を当てると背景と色が被ってしまうことがあるので、照明の色にも注意しましょう。光源が青っぽくてカメラチェックで色被りが出てしまっている場合には、白のレフ板を使って色をぼかすなどしてある程度色被りを抑えることができます。

【まとめ】VFXのクロマキーを利用して自然な合成映像を作りましょう

今回の記事では、VFXのクロマキーについて説明させていただきました。クロマキーは、二つの映像を自然に合成させる技術です。

LED TOKYOでは、映像制作、運用管理からデジタルサイネージの設置まで、最適なソリューションをワンストップで提供しています。

クロマキーを活用した映像制作やデジタルサイネージに関する専門的な知見をもとに、費用対効果を高める撮影方法をご提案いたします。映像制作に興味がある方は、ぜひLED TOKYOまでご相談ください。

世界基準のLEDビジョンを圧倒的コスパでご提供!

ご購入はもちろん、レンタルのご相談も歓迎しております。
専門のスタッフによる安心のサポートのもと、お客様に最適な提案をさせていただきます。
是非お気軽にLED TOKYOまでご連絡ください。

RELATED WORKS
関連記事