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電車内にデジタルサイネージを設置する効果とは?用途から実際の広告料金まで徹底解説!
- 公開日:2023.09.11
- 更新日:2025.02.19
- 液晶ディスプレイ
デジタルサイネージは交通機関での情報発信に活用されており、電車でも利便性の高さを発揮しています。電車内のデジタルサイネージに広告を出したい方も多いのではないでしょうか。広告に相応しい媒体かどうかを知るためには、電車内に設置されているデジタルサイネージについて理解を深めておく必要があります。
今回は電車内のデジタルサイネージの概要をはじめ、用途やメリット、液晶画面の仕組みなどを紹介します。広告料金の目安例もご紹介しているので、掲載できるかイメージを湧かせたい方も参考にしてみてください。
電車内のデジタルサイネージ
電車内に設置されているデジタルサイネージは主に電車の出入り口の上部に設置されるケースが多いです。
運行情報や広告コンテンツを表示する表示機器として山手線、首都圏を中心として全国の鉄道事業者で普及してきました。
電車内のデジタルサイネージは比較的サイズが小さいですが、駅や電車の利用に関する案内、日常生活に役立つ商品・サービスの宣伝など、乗客の情報収集に大きく貢献しています。
電車内のモニターに関する名前
電車内のデジタルサイネージを知るうえで、モニターに関するいくつかの名前が目に入ってきます。たとえば、トレインビジョンやトレインチャンネルなどです。それぞれの概要は下記の通りです。
トレインビジョン
N電車のモニターの名前として挙げられるのがトレインビジョンというデジタルサイネージです。主に旅客案内表示機能と情報サービス機能を持つ電車用ディスプレイとして知られています。
三菱電機が国内トップクラスのシェアで知られ、性能向上に向けてアップデートを繰り返してきた歴史を持ちます。第4世代では、2画面一体型のメディア表示機の採用や、複数情報サービスの同時切り替え、コンテンツ配信性能の向上など、新たな機能が開発されました。
トレインチャンネル
トレインチャンネルは電車のデジタルサイネージで流される広告です。
Web動画やテレビCM用の動画に字幕テロップをつけて編集した内容が放送される傾向にあります。
JR東日本企画が「トレインチャンネル全線セット」「トレインチャンネル単線」といった路線で映像放映できる広告プランを提供しています。
電車や駅に設置されているデジタルサイネージの用途
電車内のデジタルサイネージについて概要をお伝えしました。続いては、電車や駅に設置されているデジタルサイネージの用途について解説します。
車内広告としての活用
電車におけるデジタルサイネージの用途として代表的なのが車内広告としての活用です。
たとえば、音楽アルバムの宣伝です。アーティストのミュージックビデオやライブ映像などを流して音楽アルバムに興味を持ってもらえます。
車両全体のポスター広告をすべてデジタルサイネージで放映する内容と統一することで、商品やサービスを記憶に残りやすくすることも可能です。
駅構内での利用
電車に関するデジタルサイネージとして駅構内での利用も挙げられます。たとえば、駅構内の柱の側面にデジタルサイネージを組み込んで、電車に乗るまでの間にも情報を届けることが可能です。
都心の主要駅では駅の通路に沿って横に長い大型サイネージが設置される場合もあります。巨大で視界に入りやすいだけでなく、移動中でも画面の内容を継続的に視聴可能です。利用者数が多い駅を狙って広告を出稿すれば、広告効果を大幅に高めることもできるでしょう。
駅のデジタルサイネージ広告や都心の主要駅のデジタルサイネージについて詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
路線図や運航案内のデジタル表示
電車内のデジタルサイネージは、路線図や運航案内のデジタル表示に使われることが多いです。
次に到着する駅名や到着予想時間などがリアルタイムで発信されます。停車しない駅名は薄く表示されるなどの仕様となっており、電車の停車駅が一目でわかるのが便利です。
広告・宣伝に興味がない方であっても、案内情報を知るために自然とデジタルサイネージに目を向けるのではないでしょうか。
観光情報や地域情報の表示
電車は観光地に向かうための代表的な手段であることから、観光情報や地域情報の表示もサイネージと相性が良いです。
具体的な広告として、地方の魅力的な観光エリアの自然風景や食べ物、温泉、旅館、工芸品、お土産、マスコットキャラクターなどの映像を流すケースがあります。電車に乗っている人が見たら、「今度この電車に乗って訪れてみようかな」と思ってもらえるかもしれません。
旅行してみたくなるようなキャッチフレーズや、割引キャンペーンの文字を含めれば、さらに広告効果を高められるでしょう。
電車内にデジタルサイネージを設置するメリット
電車におけるデジタルサイネージの用途についてイメージが湧いてきたのではないでしょうか。電車でデジタルサイネージがさまざまな用途で用いられているのは、メリットが多いからです。特に広告におけるメリットはたくさんあります。
引き続き、電車内にデジタルサイネージを設置するメリットについて解説します。
高い視認性と訴求力
デジタルサイネージには高い視認性と訴求力があります。電車内のデジタルサイネージは車両の入り口の上部に設置されやすく、座席に座っている方、吊革につかまって立つ方などの視界に自然と入りやすいです。
デジタルサイネージのコンテンツは、アイデア次第で訴求力を極限まで高めることもできます。例としてはクイズのある広告で関心を集めるのがよくあるパターンです。
商品・サービスの魅力を伝えられる面白いコンテンツを放映すれば、乗客からの反響も増えていくでしょう。
静止画と動画の表現力
デジタルサイネージは静止画を切り替えて表示できます。静止画を切り替えてストーリーを構成すれば、音が流せない電車内でも魅力的な表現で広告できます。
デジタルサイネージはポスターと違って動画を流すことも可能です。動きのある表現は乗客の視線を集めやすく、静止画よりも伝えられる情報量も多くなります。
短時間だけ電車に乗る方にも商品やサービスの魅力を理解してもらえるでしょう。
繰り返し視聴可能なリーチ効果
リーチとは広告を視聴したユーザー数を意味する言葉です。電車のデジタルサイネージでは閉鎖空間で繰り返し同じ広告を流すことでリーチを増やせます。
また、通勤・通学をする社会人や学生は、いつも同じ時間帯の同じ乗車口付近から電車に乗ることが多いため、同じ広告を繰り返し視聴する可能性は高いです。
何度も視聴しているうちに商品・サービスの魅力に気づき、興味を持ち始める方も出てくるでしょう。
リアルタイム情報の配信利便性
デジタルサイネージは画面の情報をリアルタイムで更新できるため、電車での配信でも利便性が高いです。
たとえば、電車が遅延したときの通知や、遅延に対する謝罪などを柔軟に表示できます。突発的な人身事故など、理由まで表示されるケースも少なくありません。
電車の運行情報はトラブルによって変化しやすいです。臨機応変に情報を取得できるデジタルサイネージは、乗客にとって頼りになる存在に違いありません。
電車内のデジタルサイネージの広告料金
電車内のデジタルサイネージは視認されやすく訴求力も高いことをお伝えしました。電車内のデジタルサイネージ広告に興味を持った方もいるでしょう。実際に広告を掲載する場合、どれくらいの料金を要するのか気になるところです。
電車内のデジタルサイネージ広告は、鉄道会社の広告プランによって異なります。広告料金の目安例をいくつか挙げてみます。
プラン | 秒数 | 掲載期間 | 広告料金 |
全線放映 | 15秒 | 1週間 | 500万円程度 |
全線放映 | 75秒 | 25週間程度 | 2,000万円程度 |
単線放映 | 15秒 | 1週間 | 50万円程度 |
複数路線放映 | ジャック | 1週間 | 300万円程度 |
女性専用車放映 | 15秒 | 1週間 | 25万円程度 |
放映する路線の数や秒数、掲載期間などが増えるほど広告料金も高くなる傾向です。広告の費用対効果を予測したうえで、無駄なコストが発生しないプランを選ぶようにしましょう。
電車内のデジタルサイネージの種類と仕組み、使われる理由
電車におけるデジタルサイネージ広告の料金についてお伝えしました。プランによっては料金が高いと感じた方もいるでしょう。高い料金を支払うのであれば、掲載先が広告に適したデジタルサイネージなのか、きちんと把握しておく必要もあります。あらかじめ電車内で使われるデジタルサイネージの種類も理解しておきましょう。
電車内で使われるデジタルサイネージの種類としては液晶ディスプレイ(LCD)が挙げられます。ここでは液晶ディスプレイの仕組みとともに、電車内で使われやすい理由まで解説します。
液晶ディスプレイの仕組み
液晶ディスプレイとは、液晶の性質で光を制御して画像や映像を表示するモニターです。英語でLiquid Crystal Displayと表記され、LCDという略称があります。電車のサイネージだけでなく、テレビやノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末などで活用されています。
2枚のガラス板の間に液晶状態の特殊な物質が封入され、部分的な電圧で液晶分子の向きを調整して光の透過率を制御する仕組みです。画面を明るくするためにバックライトで背後から光を当てる構造にもなっています。
液晶ディスプレイが使われる理由
最近はLEDビジョンが普及していますが、なぜ電車で液晶ディスプレイが使われやすいのでしょうか?
価格が安価
一般的に液晶ディスプレイはLEDビジョンよりも価格が安くなりやすい傾向にあり、電車でも導入しやすい可能性があります。
家庭用の液晶モニターの価格は通販サイトで1万円程度に設定される場合もあり、感覚としても安価なイメージは湧きやすいでしょう。
近くからきれいに見えやすい
LEDビジョンは小さなLED球の集合によって構成されており、球と球の間に隙間が存在しています。基本的には遠い場所から見ないと画像や映像が粗く見えてしまうことから、ビルの屋上や壁面などに設置されるのが主流でした。
そういった点もあり、近くからきれいに見えやすい液晶ディスプレイが、電車内でも活用されやすいのでしょう。
液晶ディスプレイの仕組み、LEDビジョンとの違いを詳しく知りたい方は下記の記事もチェックしてみてください。
電車で活用されるセンシングサイネージとは?
電車内では液晶ディスプレイが使われやすいことをお伝えしましたが、センシングサイネージというディスプレイも活用されています。
センシングサイネージとは、周辺環境に応じて適切な広告を選択して表示するデジタルサイネージです。電車内で導入され始めており、利便性の向上が期待されています。
センシングサイネージの導入事例
埼玉高速鉄道では、2020年からセンシングサイネージである「ダイナミックビークルスクリーン」が運用されました。
カメラやIoT機器などによって、車両内の混雑状況や温度、湿度などをAIによって分析し、リアルタイムな環境変化に応じて広告を表示できます。鉄道車両内では世界初となるダイナミックDOOH広告媒体だったとのことです。
ダイナミックDOOHについて詳しく知りたい方は下記の記事もチェックしてみてください。
参照:埼玉高速鉄道新車両ビジョン「ダイナミックビークルスクリーン」4月より本格営業を開始(埼玉高速鉄道)
電車内のデジタルサイネージは活用方法がさまざま
今回は、電車に関するデジタルサイネージの概要や用途、メリットなどを解説しました。電車のデジタルサイネージは、一般的に乗車口の上部に設置され、運行情報や広告などの発信に使われています。
静止する乗客に繰り返し宣伝できたり、動きのある映像表現によって視線を集めやすいといったメリットがありました。クイズを作って乗客を楽しませたり、観光地の魅力を伝えて現地に誘導したり、コンテンツ次第でさまざまな活用方法を検討できます。
LED TOKYOではデジタルサイネージの導入だけでなく、映像制作のサポートにも対応しています。電車のデジタルサイネージに適したコンテンツが思い浮かばない方はぜひご相談ください。
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