LEDビジョンとは? メリット・デメリット、価格、注意点、導入事例などを解説!

LEDビジョンとは? メリット・デメリット、価格、注意点、導入事例などを解説!

公開日:2023.06.21
更新日:2023.08.31
LEDビジョン

近年、オフィスや商業施設、繁華街など、さまざまな場所でLEDビジョンが導入されています。ビジネスに役立てられないか検討している方も多いでしょう。

ただ、LEDビジョンの特徴を理解しておかないと、効果が薄れてしまう恐れもあります。

今回は、LEDビジョンとは何かがわかるように、構造や使い道、メリット・デメリット、価格、導入事例などを解説します。関連する基礎用語や導入するときの流れ、注意点などにも触れているので、あわせてチェックしてみてください。

目次

LEDビジョンとは?

LEDビジョンはよく耳にする言葉だといえますが、具体的にどのような機器なのかイメージが湧きづらい方も多いでしょう。LEDビジョンとは何かがわかるように、構造や構成機器、使い道、液晶ディスプレイとの違いなどについて解説します。

LEDビジョンの構造

LEDビジョンとは、赤色・青色・緑色の発光ダイオードで構成されているディスプレイです。パネルには3色の発光ダイオードが均一に並べられており、パネルはタイル状に組み合わせられています。

たとえば、パネルがベースとなるフレームにマグネットなどで装着されます。マグネットといえども強度が高く簡単には外れません。内部の電子部品については放熱シートで安定性が保たれています。熱を分散させるアルミ板も内蔵されています。

LEDビジョンの筐体に関しての記事はこちらから

LEDビジョンの構成機器

LEDビジョンを設置するときには、そのほかの機器も必要になります。

具体的に必要な機器は下記の通りです。

機器:役割
本受電ケーブル:分電盤から電気を受電する
ビジョン用電源ケーブル:本受電ケーブルとLEDビジョンを接続する
LEDビジョン本体:映像を映すためのディスプレイ
鉄骨フレーム:LEDビジョンを固定する土台
配信管理ソフト:作成したスケジュールをSTBに送信する
再生用STB:配信管理ソフトで作成されたスケジュールを受信する
LED送信機:パソコンやSTBといった映像の出力元から映像信号を受け取って色味や輝度などを調整してLEDビジョンに映す
LANケーブル:LEDビジョンとLED送信機を接続する

LEDビジョンの使い道

LEDビジョンはさまざまな目的で使われています。具体的な使い道を列挙してみます。

LEDビジョンは、情報配信や空間演出など使い道の幅が広いです。アイデア次第で自社のビジネスを有利に進められる可能性を秘めています。

LEDビジョンと液晶ディスプレイの違い

液晶ディスプレイ(LCD)は、Liquid Crystal Displayの略称であり、液晶物質に電圧を加えると透過率が変化する特徴を活かして、バックライトの変調により映像を表示する機器です。

簡単にいうと、電圧の強さを変えてバックライトの光を遮断したり通したりする仕組みになっています。

その点、LEDビジョンは表面を覆うLED素子自体が光を放出します。液晶ディスプレイよりも画面が明るいです。

LCDとLEDの違いに関しての記事はこちらから

LEDビジョンの種類

LEDビジョンは、屋外用LEDビジョン・屋内用LEDビジョン・透過型LEDビジョン・床用LEDビジョンなどの種類に大別できます。

それぞれの種類について解説します。

屋外用LEDビジョン

屋外用LEDビジョンは、防水・防塵性能を備えたディスプレイです。
直射日光に負けない明るさを保てるので、昼夜問わずに映像を放映できます。
建物の屋上や壁面、交差点、屋外イベントなどで使われます。トラス等に吊り下げて使用することも可能であり、レンタルできるケースも珍しくありません。

屋内用LEDビジョンの設置事例はこちらから

屋内用LEDビジョン

熱闘甲子園

屋内用LEDビジョンは、近距離での視聴を想定して作られたディスプレイです。
オフィスでの情報共有やテレビ撮影の背景演出など、屋内におけるあらゆる目的で用いられます。
高精細かつ迫力のある映像を映し出せるので、コンサートの空間演出に用いることも可能です。

屋外用LEDビジョンの設置事例はこちらから

透過型LEDビジョン

透過型LEDビジョンは、薄型で外光を遮らないスタイリッシュなディスプレイです。既存の窓面をそのまま利用できます。
外光を取り込めるので、部屋が暗くなることはありません。内側からも外が見えるため、室内の環境を変化させずに導入できます。
ショッピングモールの空間演出や商業ビルのアイキャッチなどに活用されることが多いです。

透過型LEDビジョンの設置事例はこちらから

床用LEDビジョン

床用LEDビジョンは、耐久性を高くすることで床に配置できるようにしたディスプレイです。
液晶ディスプレイとは違って加圧されても映像の乱れが生じず、鮮明な映像を維持できます。展示会やファッションショー、ミュージックビデオなどの空間演出に適しています。
特殊強化ガラスを用いた製品であれば、車が乗っても壊れません。そのため、新車発表におけるディスプレイ台として活用することも可能です。

床用LEDビジョンの設置事例はこちら

LEDビジョンの基礎用語

LEDビジョンについて理解を深めるためには、基礎用語を理解しておくことが重要です。LEDビジョンに関する基礎用語を解説します。

基礎用語1.LED

LEDとは、Light Emitting Diodeの略称であり、光る半導体と呼ばれています。
1993年に、高輝度の青色LEDが実用化されたのをきっかけに白色LEDが実現して、日常生活でLED照明の普及が進むようになりました。

LEDは、電子の多いN型半導体と、ホールの多いP型半導体を接合した部品です。部品に電圧を加えると、電子とホールが接合部で再結合して、その瞬間に生じたエネルギーが光として発生します。

基礎用語2.ピッチサイズ

LEDビジョンではLED素子が並んでいるとお伝えしましたが、製品によって並び方が異なり、見え方が違います。

並び方に関する指標がピッチサイズです。ピッチサイズとは、LED素子の間隔の長さをあらわす数値であり、小さいほど映像がキレイに見えます。LED素子の大きさを示す数値ではないので、勘違いをしないようにしましょう。

ピッチサイズ

基礎用語3.輝度

輝度とは、シンプルにLEDビジョンの明るさを示す数値です。数値が高いほどLEDビジョンが明るくなります。輝度の単位はcd/m²(カンデラ平方メートル)です。

目安として、屋外用であれば約4,000~5,000cd/㎡、屋内用であれば約600~1,000cd/㎡となっています。
なお、テレビは約100~200cd/㎡、デスクトップパソコンは約250~350cd/㎡です。屋外や明るい場所などでは、比較的輝度の高いLEDビジョンが適しています。

基礎用語4.画面解像度

解像度は、画像を構成する点の密度をさします。ただ、LEDビジョンに関しての解像度は画面解像度を示すのが一般的です。

画面解像度は、画面の点の数を意味します。いわゆる画素数であり、単位はpxです。たとえば、1920×1024pxであれば、横に1920個、縦に1024個の点で構成されている画面となります。

屋内用と屋外用の解像度の例は下記の通りです。

・屋内用
640×360px/480×270px/384×216px/320×180px
(画面サイズがW600×H337.5mmの場合)

・屋外用
256×256px/208×208px/168×168px/120×120px/96×96px
(画面サイズがW1000×H1000mmの場合)

屋外用は遠くから視認されるため、屋内用よりも画面解像度が低くても、映像がきれいに見えやすくなっています。

LEDビジョンのメリット

LEDビジョンにはさまざまなメリットがあります。LEDビジョンのメリットを解説します。

メリット1.電気代を節約しやすい

LEDは、電気エネルギーを熱エネルギーに変換せずに、直接光エネルギーに変換するため、電気エネルギーのロスが少ないです。つまり、従来よりも効率的に光を発生させられます。

そのため、LEDビジョンも消費電力が少ない傾向にあり、電気代を節約しやすいです。

メリット2.長く使いやすい

LEDビジョンの耐久性は、約5万時間が目安となっています。液晶ディスプレイの寿命が約3万時間といわれているので、比較的寿命が長いです。
1日10時間点灯させるケースであれば、設計上10年以上利用することも不可能ではありません。
高価なディスプレイを何度も買い替えたくないという方に適しているでしょう。

メリット3.屋外でも映像を鮮明に映せる

LEDビジョンは、液晶ディスプレイと違って直接発光するため、日差しが強い日中の屋外でも映像を鮮明に映せます。
屋外で開催されるイベントで映像を放映したい場合に役立つでしょう。
また、看板と異なり発光することから、夜に宣伝を継続できるのも便利です。

メリット4.故障によるリスクを最小限に抑えられる

液晶ディスプレイの一部が故障してしまうと、本体ごと交換する必要があります。故障していない部分を交換するのは経済的とはいえません。
その点、LEDビジョンは故障した部分だけを交換できます。本体ごと交換しなくて済むので、故障によるリスクを最小限に抑えやすいです。

メリット5.サイズを大きくして視認性を高められる

LEDビジョンは、パネルをタイル状に組み合わせて作られているとお伝えしました。つまり、タイルの組み合わせによっては巨大なディスプレイを構築することも可能です。
遠くからでも目立つように設置できるので、より多くの人に視聴してもらいたい場合におすすめできます。

LEDビジョンのデメリット

LEDビジョンにはメリットだけでなくデメリットもあります。導入してから後悔しないようにデメリットまで把握しておくことが重要です。ここではLEDビジョンのデメリットをまとめてみます。

デメリット1.故障すると宣伝できなくなる

LEDビジョンは、故障によって部分的に映像が映らなくなることがあります。
たとえば、日付の部分だけが映らなくなり、宣伝に失敗している事例がありました。故障したときに素早く復旧できる製品を選ぶことが重要です。

デメリット2.利用対象エリアが限定される場合がある

LEDビジョンは販売会社を通して購入・レンタルされることが多いです。基本的には全国に対応しています。
ただ、販売会社によっては関東圏内のみだけなど、対応エリアを絞っているケースもあります。販売会社を選ぶときは、利用エリアが限定されていないかどうか、見落としなく確認しましょう。

デメリット3.保証期間が短いことがある

LEDビジョンは、通常の家電のように保証期間が設定され、期間内の故障については無料で修理してもらえます。
ただ、保証期間は販売会社によって異なり、1~3年を目安として設定されている傾向です。保証期間が短いこともあるので、必要なら契約のタイミングで延長を希望しましょう。

LEDビジョンを導入するときの流れ

LEDビジョンの全体像がわかり、導入してみたくなった方もいるでしょう。ここでは、LEDビジョンを導入するときの流れをまとめてみます。

導入までの流れ

ステップ1.問い合わせをする

まずはLEDビジョンの販売会社のホームページにアクセスします。基本的に「お問い合わせ」というボタンがあるのでクリックしてみましょう。
自分の氏名や電話番号などの基本情報をはじめ、興味のあるLEDビジョンの種別や購入・レンタルの希望などについて、フォームに従って入力・送信します。

ステップ2.ヒアリングを受ける

LEDビジョンを導入する目的や用途、希望条件などについてヒアリングしてもらいます。導入環境における悩みや課題についても伝えましょう。
映像制作に対応している販売会社もあるので、依頼を検討している場合は共有しておくとよいでしょう。

ステップ3.初回見積もりを受ける

問い合わせ時の情報やヒアリングの内容をもとに、おおよその見積価格を提示してもらいます。見積もりについて不明点があれば質問しましょう。

ステップ4.現地調査をしてもらう

初回見積もりについて問題がなければ、希望する設置環境について現地調査を依頼します。取付場所の強度や電源の位置、周辺の明るさなどをチェックしてもらうプロセスです。

ステップ5.最終見積もりを受ける

現地調査の結果もとに、初回見積もりで提示された金額を調整し、最終見積もり金額を提示してもらいます。初回見積もりと同様に金額について不明点があれば質問しましょう。

ステップ6.機器の発注を依頼する

見積もりに承諾したら発注を依頼します。販売会社が機器の調達を手配してくれます。

ステップ7.設計・製作・施工が開始される

筐体や取付フレームが必要な場合は、筐体の設計・製作が行われます。技術スタッフによる工程管理にもとづき、設置施工から放映調整まで実施されます。

ステップ8.メンテナンスに対応してもらう

機器を導入したあとは、専用の窓口に電話するなどして、メンテナンスに対応してもらいます。
レンタル品が破損した場合、予備品と交換してもらえるのが一般的です。ただし、故意過失による破損の場合は依頼者が補償しなければなりません。

LEDビジョンの価格

LEDビジョンは便利な機器ですが、どれくらいの価格で導入できるのか、気になるところでしょう。
LEDビジョンは購入・レンタルによって価格が異なります。購入価格とレンタル価格のそれぞれについて目安をご紹介します。

購入価格

LEDビジョンの購入価格は、おおよそ25万円~80万円程度です。

ただし、LEDビジョンの設置サイズや要件などによって変わります。たとえば、取り付けの難易度が高ければ費用が増えやすいです。また、船便や航空便などの選択によっても運送料が異なります。

大型LEDビジョンを導入する場合には、500万円以上の費用が発生することもあります。

LEDビジョンの販売会社は、ホームページで具体的な価格を公表していないケースも少なくありません。導入環境に最適な製品を選びたい場合は、最終的に販売会社による見積もりが必要です。

レンタル価格

レンタルの場合は気軽に導入できるので、価格についてはおおよそ把握しやすくなっています。サイズやピッチ、重量とともに、屋内用と屋外用の価格の目安を表にまとめてみます。

【屋内用】

サイズ

500×500mm

500×1000mm

ピッチ

2.97mm

3.9mm

4.8mm

5.9mm

重量

9kg

8.5kg

9kg

8kg

価格

17,000円/枚

14,000円/枚

18,000円/枚

18,000円/枚

【屋外用】

サイズ

500×500mm

500×1000mm

ピッチ

3.9mm

4.8mm

重量

9kg

9kg

価格

15,000円/枚

22,000円/枚

LEDビジョンの納期

LEDビジョンが便利でも、必要なタイミングで導入できなければ、意味がありませんよね。LEDビジョンの納期についても気になるところではないでしょうか。

LEDビジョンを購入する場合、受注生産であればおおよそ45日~60日ほどかかります。

したがって、LEDビジョンが必要になったときは、なるべく早く販売会社に相談することをおすすめします。

ただ、レンタルであれば、エリアや施工規模によっては、最短翌日で利用することも可能です。緊急で必要になった場合などは、レンタルを検討してみるとよいでしょう。

LEDビジョンの導入事例

LEDビジョンの導入を検討するときは、実際に利用された事例が参考になります。ここでは、屋外用LEDビジョンと屋内用LEDビジョン、透過型LEDビジョン、床用LEDビジョンなど、各種LEDビジョンの導入事例をピックアップしてご紹介します。

屋外用LEDビジョンの事例:出光昭和シェルユーズダイナー四倉SS/株式会社ウロコ

株式会社ウロコが運営するトータルカーステーション「出光昭和シェルユーズダイナー四倉SS」に屋外用LEDビジョンが導入されました。

福島県太平洋南部6号国道沿いにあるガソリンスタンドであり、支柱に縦長のLEDビジョンを設置しています。

支柱の高い位置に設置することで、その下に燃料の単価を発信するスペースも確保できています。道路の車から自然と見える場所なので、ドライバーの視界にも入りやすいでしょう。

防水・防塵機能が備わっているため、野外にさらされるガソリンスタンドでも、安心して利用できます。また、看板とは違って鮮明な映像を表現できるので、夜間にもはっきりと画面内容が見えています。

ガソリンスタンドとLEDビジョンの相性がよくわかる事例ではないでしょうか。

【導入されたLEDビジョンの基本情報】

製品サイズ:W750×H2,500mm
ピッチサイズ:5.95mm
画面解像度:120×420px

出光昭和シェルユーズダイナー四倉SS/株式会社ウロコ

屋内用LEDビジョンの事例:TENQOO/東京都港区麻布十番

東京都麻布十番にオープンした個室サウナ「TENQOO」に屋内用LEDビジョンが導入されました。設置された場所は窓面です。

ビルの壁面で映像が放映される形となっており、通行人の視界に入りやすくなっています。高精細なLEDビジョンにより、外からリッチな印象を与えることに成功しています。

LEDビジョンを窓面に設置することは、室内を暗く演出するのにも役立ちました。布やシャッターで光を遮る必要がありません。

屋内用LEDビジョンの使い道として覚えておいて損はないでしょう。

【導入されたLEDビジョンの基本情報】

製品サイズ:W1,500×H2,500mm
ピッチサイズ:2.97mm
画面解像度 504×840px

TENQOO/東京都港区麻布十番

透過型LEDビジョンの事例:青山豆腐専門店/株式会社グッドチョイスエンターテイメント

芸能プロダクションの株式会社グッドチョイスエンターテイメントが運営する青山豆腐専門店に透過型LEDビジョンが導入されました。

店舗の2階・3階の窓面に設置され、アイドルグループの映像が流れ、アイドルが接客する販売方法を実現しています。

最大90%を超える透明度であり、外側に映像を発信しつつ内側から外が見えるようになっており、外光も取り入れられます。

店舗壁面で映像を放映したい場合は、通常の屋内用LEDビジョンより、透過型LEDビジョンが導入しやすいとわかります。

【導入されたLEDビジョンの基本情報】

画面サイズ:W3,000×H2,000mm
ピッチサイズ:3.9mm-7.8mm
画面解像度:768×512px

青山豆腐専門店/株式会社グッドチョイスエンターテイメント

床用LEDビジョンの事例:ホリエモン万博

ホリエモン万博は、オンラインサロン「堀江貴文イノベーション大学校」で企画された分散型都市フェスとして、東京・六本木エリアで開催されたイベントです。

メイン会場のベルサール六本木コンファレンスセンターで実施された「堀江貴文×スペシャルゲストの怒涛の講演会」の受付前に床用LEDビジョンが導入されました。

大型ディスプレイとなっており、イベント関連の映像が2日間にわたって放映されました。

パネルの上には人が乗れるようになっており、イベント関係者が乗るステージとしての役目も果たしています。

床用LEDビジョンは、情報発信をしながらスペースを無駄なく使いたい場合に最適です。

【導入されたLEDビジョンの基本情報】

製品サイズ:W5,000×D3,000mm
ピッチサイズ:6.25mm
画面解像度:800×480px

ホリエモン万博

LEDビジョンの注意点

LEDビジョンを導入するときにはいくつか注意点があります。ディスプレイを適切に使いこなすためにもあらかじめ把握しておきましょう。

注意点1.製品によって防水耐性が異なる

LEDビジョンは画面が明るいため、屋外でも使いやすいことをお伝えしました。しかし、製品によって防水耐性が異なるため、屋外で使用すると故障する恐れがあります。

屋外で利用するのであれば、防水耐性の高い屋外専用LEDビジョンを導入することが重要です。屋外専用であれば、雨の影響を受けないため、天候を気にせずに利用できます。

防水耐性はIP保護等級という指標で示されるのが一般的です。導入前に見落としなく確認しておきましょう。

IP規格

IPコードとは「International Protection」を略したコード名です。2003年に国際電気標準会議(IEC)によって定められている電気製品の防水・防塵性能を表す規格です。

 

注意点2.条例の確認が必要

野外では屋外専用LEDビジョンを利用する必要がありますが、設置ルールについてもよく確認しなければなりません。

特に注意が必要なのが、屋外広告物条例です。屋外に設置するほとんどのLEDビジョンは屋外広告物条例の規制対象になっています。

ルールを見落として設置してしまうと、行政から是正勧告を受けることになります。最悪のケースでは、LEDビジョンの撤去が要求される恐れもあります。少しでも不安があれば、LEDビジョンの販売会社に相談しましょう。

注意点3.ピッチサイズは小さければよいわけではない

ピッチサイズが小さいと、映像はキレイにみえるとお伝えしました。しかし、ピッチサイズが小さいと価格が高くなってしまう傾向があります。

実はピッチサイズが大きくても、視認距離(ディスプレイと視聴者の距離)が遠ければ、映像はキレイに見えます。視認距離はピッチサイズに1.16をかけた値が目安とされています。

たとえば、ピッチサイズが5.2mmであれば、視認距離が約6m以上だとキレイに見えやすいです。

LEDビジョンを導入するときは、視認距離に応じて必要最小限のピッチサイズを選ぶようにしましょう。

 最適なピッチ

注意点4.画面解像度が高くてもきれいな映像を映せない場合がある

画面解像度が高いLEDビジョンを導入しても安心はできません。なぜなら、画像の解像度によっては画面の映像が適切に表示できないことがあるからです。

解像度と画面解像度が異なる場合と、解像度と画面解像度が同じ場合について、どのように映像が表示されるか表にまとめてみます。

解像度(高)×画面解像度(低)

器が小さいので粒があふれてしまい、画像が拡大されて表示される

解像度=画面解像度

器の大きさと粒の数が同じなので、画像が画面にピッタリ表示される

解像度(低)×画面解像度(高)

器が大きいので余白が生まれてしまい、画像が縮小されて表示される

したがって、LEDビジョンで映像を流す場合は、画面解像度に応じた解像度で映像を作成する必要があります。

LEDビジョンに関するQ&A

LEDビジョンについてさまざまな観点からご説明しましたが、まだ気になる点が残っている方もいるでしょう。ここではLEDビジョンに関する疑問についてQ&A形式で解説します。

Q1.LEDビジョンは入口が狭くても設置できる?

A1.設置できます。

LEDビジョンは、パネルを組み合わせて作成することをお伝えしました。そのため、人が一人通れるくらいの入り口であれば搬入して設置できます。

Q2.LEDビジョンの保証期間に関する注意点は?

A2.災害による故障は対象外となる場合があります。

LEDビジョンは、地震や台風といった外的要因による故障の場合、保証対象外となる場合があります。また、保証期間内の無料修理であっても、交通費や高所作業車に関する手配費用が自己負担になる場合もあります。保証期間に関するルールは、必ず販売会社に確認しておきましょう。

Q3.LEDビジョンの使い心地を事前に試すことは可能?

A3.LEDビジョンを展示しているショールームがあります。

LEDビジョンをショールームに展示している販売会社があります。ショールームでは、導入前にLEDビジョンを見たり、触れたりすることが可能です。映像データを用意すれば、実際に放映して映像の様子を確認することもできます。

LEDビジョンの導入に不安がある方は、ショールームに足を運んでみるとよいでしょう。

LEDビジョンを導入するなら実績豊富なLED TOKYOに相談

今回は、LEDビジョンの概要をはじめ、種類やメリット・デメリット、注意点などをご紹介しました。

LEDビジョンは、発光ダイオードで構成されているディスプレイです。LED素子自体が自ら光を放出するため、液晶ディスプレイよりも画面が明るいという特徴がありました。

防水・防塵性能を備えた屋外用のLEDビジョンもあり、野外でも直射日光に負けない明るさを保てます。昼夜問わずに映像を放映できるので、屋外イベントを行うときにも便利です。

パネルを組み合わせて巨大なディスプレイを構築することもできるため、遠くから目立たせたいという場合にも検討できます。

ただ、看板と違って故障して部分的に映像が映らなくなるトラブルが生じる恐れがあります。可能な限りトラブルを減らせるよう、信頼できる実績を持ち、長期的に保守点検してくれる販売会社を選ぶことが重要です。

LED TOKYOは、LEDビジョンの選定・設置・映像制作・運用管理・保守まで最適なソリューションをワンストップで提供しているLEDビジョン専門会社です。

LEDサービスに関しては累計導入実績No.1であり、長期保守点検に対応しているLEDビジョンも販売しているため、機器を安心して導入したい場合におすすめできます。

LEDビジョンを初めて導入する方や、トラブルに不安を持つ方は、ぜひLED TOKYOまでご相談ください。

Summary
LEDビジョンとは? メリット・デメリット、価格、注意点、導入事例などを解説!
Article Name
LEDビジョンとは? メリット・デメリット、価格、注意点、導入事例などを解説!
Description
LEDビジョンとは何かがわかるように、構造や使い道、メリット・デメリット、価格、導入事例などを解説します。
Author
Publisher Name
LED TOKYO
ニュース一覧へ戻る

お問い合わせCONTACT

LEDビジョン・液晶ディスプレイの購入・設置レンタルのことならお任せください!

メールフォームでお問い合わせ

内容確認後、迅速にご返信させていただきます

問い合わせする

お電話でのお問い合わせ

03-6434-7390

受付時間:平日10時〜19時

お問い合わせ 電話でお問い合わせ